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ロシア語教師、男前なロシア人女子ジェーニャさん

2022-05-18 22:55:52 | 政治
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『内側を照らす』

『内側を照らす』

皆さんこんにちはЗдравствуйтеロシア語教師のジェーニャですいつもお読みくださりありがとうございます♪ マスクは外しましたか? 日本は「日出る国」と古…

日本とロシアと静岡を絆ぐジェーニャブログ

 


まさかロシア人のジェーニャさんから、日本神道の心についての日記が出てくるとは思っていませんでしたので、驚き半分ですが
私は、今の日本人に一番欠けているのが、実は”宗教心”であり、”神を信じる心”、だと思っているので、ジェーニャさんの指摘はすごくよく分かります

プーチン大統領は、実はすごく信仰深い人なんですよね、日本ではあまり知られていませんが
プーチン大統領は、母親の影響があったのだろうと思いますが、無神論国家であったソ連、ロシアを改革し、ロシア正教を国教に定めて
国民に宗教心を植え付けようとしました

あまり宗教に関心のない人は、それをもって、「プーチンは国の統治のために宗教を利用した」というかもしれません
しかし、宗教心と道徳、宗教心と資本主義精神は、本来密接につながるものであり
国の発展には道徳心と勤勉の精神が必要であり、それらは「神を信じる心」から生まれてくるものだと、プーチン氏は理解しているのだと思います
国家統治の原理を宗教に求めることをせずとも、もっと違う統治原理はあります。。。ですが、プーチン氏は、ロシア正教を復活させました
そこに、プーチン氏の隠れた「人間の大きさ」があると、私は思っています

私は経済評論家の三橋貴明氏を、大変ご尊敬申し上げているわけですが、私と三橋さんは、水と油のように意見が違う部分があります
その原因は、私の心のバックボーンにあるものが「宗教心」であるからで、三橋さんとは、そこが根本的に違う部分であろうと理解しています
ただ、三橋さんの説得力の高さは、その背景にある「本物の勉強の積み重ね」にあることは間違いないので、それを安易に批判することは致しません
その努力の積み重ねに対しては、私は大いにご尊敬申し上げているわけですが、ただ一点。。。
「人間とは何か?」についての答えが、私と三橋さんの違いを根本的に分けているのであろうと思います

「良い政治」という事に関して言えば、私も三橋さんも、同じように「良い政治とは何であるか」について真剣であることは確かです
しかしながら、良い政治とは、ただ政治家や政府が作って国民を統治するものなのか?それとも、苦しみの中から国民が作り上げていくものなのか?
そのどちらが本当に「良い政治」と言えるのでしょうか?

もし、人間が機械と同じように、生まれ、成長し、年老いて、やがて死んでいく、ただそれだけのサイクルをたどるだけの存在ならば
人間がどのような生き方をしたとしても、それはその人の自由であって、そこに道徳や倫理を求めることは無意味となります
要は、犯罪さえ犯さなければ、何をしてもいい、何をすることを自由。。。そうなってしまいます
三橋さんがよく批判する「新自由主義経済学者」のフリードマンやハイエクも、まるでアナーキスト(無政府主義者)のように
法律さえ犯さなければ何をやっても自由だ、と、自由放任を良しとしているように見えるのだろうと思います
だから、「新自由主義は間違いだ」、と主張することには一定の説得力があるわけです

しかしながら、逆のことも考えてみましょう
政治家や政府が、自分たちに都合のよいルールを作って押し付け、国民を縛りつけても、それは”政治家の自由”なのです
「ルールを守ることが絶対善」という考え方に基づいて作られたルールが、逆に国民を縛っていく鎖にもなり得る
だから新自由主義の思想の根本には、政府によって国民の自由が制限されることの無いように、政府権力はできるだけ小さくすべき
という考え方があるわけです

結局、どちらの道を採るにしても、それが極端な方向へ向くと、国民を苦しめることになります
では、どうすればいいのか?ですが。。。私はそれが「原点に返る」ことだと思っています

三橋さんが批判する経済学者の一人はハイエクですが、私はフリードリッヒ・ハイエクという経済学者・哲学者を非常に尊敬しています
ハイエクはその著書「隷属への道」でこのように言っています
「大まかな経験的ルール、とりわけ「自由放任(レッセフェール)」の原則に凝り固まった自由主義者の融通のきかない主張ほど、自由主義にとって害をなしたものはない」
また、言葉を変えてこうも言っています
「自由主義の政策の進歩は、社会が持っている力とは何か、そしてそれらが望ましい方法で発揮されるにはどのような条件が必要かを、どれだけ深く理解できるかにかかってる」

これらのハイエクの言葉を、具体的な事例をあげて説明するとするならばですね。。。例えば。。。
新自由主義者を自称する竹中平蔵氏は、「社会の進歩のために、首にできない正社員を日本からなくしてしまえ」
みたいなことを言っているそうで、それを三橋氏は批判しているそうですが
この竹中氏の主張が、ハイエクの指摘している「自由放任(レッセフェール)に凝り固まった自由主義者の融通のきかない主張」なわけです(笑)
その政策の結果、社会がどうなっていくかを考えもしないで、自由主義を振りかざす者の、まきちらす害そのものですね(笑)

私が三橋さんの思想に欠けていると思っていることは
人間の生き方として、もっとも尊重しないといけないことは「自由」だという、その認識だと思っています
政治が平等を押し付けることによって起きるのは悲劇そのものです
政治は権力でもって人を抑圧しがちな存在であるからこそ、政治が個人の自由に制限をかけることには、できるだけ慎重であるべきなんです
また、過度な国民への保護政策は、ハイエクが指摘している通り、多くの人を政府に隷属させてしまうことになります
それも国民の自由な力を削ぎ落すことになります

そして、ただ自由にするだけではエゴイストばかりになってしまいます
だからこそ、宗教的精神からくる倫理観や道徳心が大切なのです
プーチンはそれを感覚的に理解しているのだと思います。。。プーチン自身が宗教心を持っているから。。。
ジェーニャさんが日本の宗教心の根本、天照大神のことに触れてくれたことは本当にうれしいことです
また、三橋さんには「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」というマックスウェーバーの著書を、ぜひ深く読み込んでいただきたいと思います

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