絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

面白かった

2014年04月07日 09時54分03秒 | Weblog
十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞
クリエーター情報なし
幻冬舎



主人公は就活に失敗して生きる意欲を失いかけた若者。
ある日派遣の仕事帰りに自宅近くに見たこともない小道を見つけてそこに行こうとすると・・・

タイムトリップに続き、よくある設定。
これは「源氏物語」のお話になかに入ってしまうというもの。

面白いのは、「源氏物語」の中でも特に注目されない【弘徽殿の女御】を
お話の中心に持ってきていることですかね~


作者はきっとだれでもその顔をしっていると思う内館牧子。
相撲の委員かなんかで一時テレビによく出てました。

この本のネーミングは映画「プラダを着た悪魔」にヒントを得たそうで・・・
大河ドラマや昔のトレンディドラマ(この言い方も古臭いが)の脚本など
売れっ子でしたよね。

平安時代から千年か・・・
主人公の思いに重ねて、いろいろなことに思い至る小説です。
(源氏物語の大筋を知ってるとさらに面白い)