絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

短編のようにも読める、面白い!!!

2015年08月27日 10時11分51秒 | Weblog
第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)
クリエーター情報なし
幻冬舎



いまや時の人!!!・・・だけど芥川賞受賞前に、
もう十分読み応えのある文章を書いていた。

これは本を紹介する本(読書案内)ですが、本の内容紹介よりも
又吉さんのこれまでを切り取って書いているエッセイのような短編小説のようなものですね。

もう、読むにつれ、これまでも静かに普通じゃない感じが面白いと
思ってましたが、そんなもんじゃないです!!!!!
これを読めば、又吉さんがただものじゃないことが十二分にわかります。
本とともに生きてる人の共感を十分に得られるだけでなく
読んだ人は、彼の語彙の豊富なことや鋭い洞察力と
それを表現する技術に舌を巻くことと思います。

わけわからん言葉を用いて文学を名乗る奴や
奇を衒う題材でさも人間掘り下げた!?みたく思っているモドキ文学に
鉄槌をくらわせてほしい!!!、、、ちと過激でした。

エッセイやら読んでも、すぐにそのくだらなさに
読むのを挫折してしまうわたしだけど
これは読んでも損のない本ですよ~って思いました。
(ただし、これを読んで紹介された本を読みたくなるかどうかは別・・・)