最後に観光した都市は、ローマだった。
バチカン市国の最後の審判も観た。
システィーヌ礼拝堂のなか、
眩いほどの色彩が天井いっぱいに
繰り広げられ、十字架にかけられたキリストは
絵画とは思えないほどだ。
ローマは、現地ガイドの人の声がかすれていて
とても聞き取りにくく、説明も、年代があちこちして
実にわかりにくかった。
それが何時間も続いて、実に残念な観光に終わった。
むしろ、
説明なんか聞かずに
ただただ、あの巨大な遺跡の数々を
その果てしない権力の誇示を
堪能すれば良かった。
目に飛び込んでくる
圧倒的な支配を、
時間をこえて
空想するのもいいではないか。
ガイドの間違った説明なんか聞いて
あれ〜?とか、考えていた時間がもったいなかった。
バチカンのクーポラは、
想像を超えて美しく
フィレンツェのクーポラとは
全く雰囲気が異なるのが興味深い。