強い影響を受けた『下女』
「階段」や「悪臭」というモチーフが両作品とも印象的に使ってる。
『パラサイト 半地下の家族』は凄かったなと改めて思います。
情報量も人物も多いし、映像もかっこいいし、しかもコメディとしてガンガン進む推進力もすごかった。
大ヒットですね
到底この映画の客とは思えない層が公開直後に劇場に押し寄せている。
何が起こってんの。
隣のカップルはなかなか治安が悪くて
予告編の最中「お前らの家かっ?」って思うほど喋っていたし
映画冒頭はかっぱえびせん&濃厚えび塩ポップコーン(トーホーシネマズ)をボッリボッリ豪快に食う感じだったのですが、
前半は滑り知らずで結構笑って
後半からはかなり集中し始めて
ラストはもう400席の劇場がシーーーーーーーーーーーンと静まり返るほど全員観入っていました。
あの集中は異様でした。
これはなかなかない映画体験でしたよ。
全体的にはコメディ
前半のちょっと無理のある設定作りの過程はコメディの強みでガンガン突き進みます。
後半から新たな視点が加わって、恐ろしい展開になっていきます。
この映画を、ホラー映画として撮ったり、猟奇的な事件映画として撮ったり、ファンタジーとして撮ったりすることもできたと思うんですが
あくまでのこの映画は現代劇としてリアルの範疇を超えない作りにしています。
だからこそラストの怖さが際立つんですね。
うまい。
うますぎるなぁとは思いました。。
四コマ映画『パラサイト 半地下の家族』
ポン監督が
「頭を下げて、改めてもう一度みなさんに懇願をします。
どうかネタバレをしないでください。みなさんのご協力に感謝します」
とおっしゃられているので
暗号にしました。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
四コマ映画『パラサイト 半地下の家族』→http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2449
観てない人はもちろんサッパリわからないでしょうし。
もしかしたらスラスラ読めちゃう方もいるかも知れませんが
解読できたとしても映画を観てない人には意味のわからないことですし。
あの人物はきっとこう思ってるだろうな、という……
おっとネタバレ厳禁。
ネタバレ&その後妄想は以下に。
モールス信号で
「--・・ ・・・- --・-・ -・・-- ・・- ---・- -・--・ ・-・・ ・・・ --・- ・・-・・ ・・ ・・- ---・ ・・ 」と書いてあります。
何でもモールス信号変換 https://morse.ariafloat.com/ というサイトで日本語に変換できます。
「ふ く し ゆ う す る か ら ね ど う ぞ」となります。
これはダソンの視点の言葉です。
ダソンは今ごろこう思っているのかも、と。
半地下の家族の弟ギウはラストで
父(ギテク)を救うために「金持ちになってあの家を買う」という計画を立てます。
(なかなか難しい計画ですが)
一方、
金持ち家族のその後の様子は描かれませんが、
優しくてかっこよくて頼もしい父が殺されて、
残された家族はもしかしたら金持ちとは言えない状態にいるかも知れないし
夫を頼りに生きていた妻は悲しみにくれるばかりかも知れないし
思春期の姉も心のバランスを狂わしているかも知れない。
あんなにも楽しくのびのび暮らしていた幸せな時間が強制終了されてしまった少年ダソンは、父を殺したあの運転手に復讐を誓うかも知れない。
ギウが父を救う計画を立てるなら
ダソンも計画を立てているかも知れない。
父と遊んだトランシーバーで
「復讐するからね どうぞ」と父に語りかける。
どうぞ(over)は無線で会話するときに、自分が話し終わったことを知らせる言葉だが
どうぞと言っても、父からの返事はもう二度と来ない。
で、
もうちょい大人になったダソンはふと思い出す。
「子供の頃、階段の電灯がチカチカと光っていることがあったなぁ。あれってもしかしてモールス信号?あれは誰が?あの電灯の電源ってどこにあるんだろう」
ってところから、実はあの家には地下があるかも知れないということに辿り着く。。
そう言えばあの運転手の匂いは半地下の匂いだった。
今の自分の体の匂いと同じ、半地下で生きている人間の匂いだ。
もしかしたらあの地下に何かが?
そして、ある日、ダソンは家庭教師としてその家に入り込み、地下室への入り口を探すのであった。。。
(以上、妄想でした。。)