FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>ビッグロックスクール・ボルダー館 11月

2009-11-25 11:30:44 | クライミングレッスン報告
11月4日(水)

インフルエンザでオガがお休み

今日はボルダー館のレッスンだが、ルートでの進級課題の希望者が多いため、基本練習の後すぐにルートに入る。
クライミングではゆーた君と俊君が5.9を2本登り、カエデが5.8の青にチャレンジ
今まで5.7赤から出られなかったので、これは一歩前進だ。このルート、核心がちょうど怖くなる高さにありカエデはその核心で動けなくなった。以前と比べると驚くほど粘り強く頑張れるようになったがどうしてもこなせず、2つばかりホールドをプラスしてトップアウトした。次回も同じ課題をトライしよう。ゆっくりで良いから、自分の殻を自分で破っていく努力を重ねること、それが大切だ。
yuiは10bをトップロープでオンサイトボルダー館のルートは恐怖心なく動けるようだね。

技術ではゆーた君がトップロープクライミングの安全性の理解を仮合格。次回「確かめ」をして、覚えていたら本格合格だね
しゅん君はトップロープの安全性の理解。ロープのセットが逆向きになっちゃったり、下手が逆手になるのでまだまだ合格までには時間がかかるね。それでも一生懸命のしゅん君、今日はテンション時のロープの張り方まで進んだ


<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2009-11-24 13:07:01 | クライミングレッスン報告
11月3日(火)

子供たちが何かをつかんで大きく前進する瞬間を見るのはとてもうれしい

午前中のレッスン。
本当は体験レッスンを募集していたのだが、体験が入らなかったためシンシンのプライベートレッスンに変更した。
もし体験が入らなかったらレッスンを受けたい、と希望してくださっていたためだ。

クライミングの時間を通してずっとシンシンを見ているが、最近チャレンジ精神や積極性が出て来て逞しくなったな、と思っていたらクライミングもぐんと伸びてきた。心、技、体。メンタル的要素が強いクライミングはこの3要素のバランスの良い成長が求められるスポーツだ。

今のシンシンはボルダーとルート、両方にクリアしておきたい課題がある。
ボルダーはハングの白□。ずっとトライし続けていて、最近はルーフの中にいられるようになってきた。前回のレッスンで足の位置や体の動かし方を決めたから、今日はいよいよレッドポイントを狙うアップの後すぐにトライ。1回目のトライでレッドポイントしたハングの動きはシンシンのような低学年の子は身につけるのが困難だ。体力も必要だし、技術を学ぶのにも根気が要る。
シンシンだって少し前ならすぐに諦めてしまって、こんなにずっと頑張り続けることがなかっただろう。でも、近頃出来ることを信じて努力を続ける粘り強さが身についてきて、心も技も体力も、一つづつ着実に身につけることができるようになってきた。レッドポイントした後、彼は同じ課題を8回復習のためにトライして6回成功させた努力できる能力を身に付けた彼は、今後の人生の様々な場面でそれを活かして切り抜けて行けるだろう。

ルートも今まで恐怖心で動けなくなっていたダイヤモンドとツナミの間の5.9を粘りに粘って完登した

彼の中の何かが変わってきている。


<アウトドア日誌>チームFCC11月アウトドア

2009-11-19 11:44:49 | クライミングレッスン報告
11月1日(日)

今月のアウトドアは湯河原にある「幕山公園」にあるクライミングエリアだ。
このメンバーの子供たちには慣れ親しんだエリア。なので、それぞれ自分の課題も把握しており、やりたい課題も自分から申告するようになってきた。
また、「保護者のためのビレイ講習」を受講いただき、ビレイの技術を身につけてきたママたちもビレイヤーとしてレッスンをサポートしていただけるようになり、大変ありがたい

さて、今日は今までやったルートの復習。まずはwashing5.7を全員リードでアップ。次に「いんちきするな」5.8をトップロープ(希望者はリード)でもう1本アップ。
こうへい君とゴローちゃんが「『サンセット』をやりたい」と言うのでこれはトップロープで。一人1回ずつトライし、全員トップアウトこの10a、上部の核心部は小さい子どもたちは大人が届くホールドに一気には届かず、甘いカンテをおさえる悪い一手をこなさなければならない。これをナント全員がこなすことができ、りんちゃんに至っては一撃した
お昼を挟んでみんなの希望で「アボリジニ」10a、「夕飯時」&「夕暮れ時」10bにトップロープをかける。
「アボリジニ」はカンテの処理が特殊なルート。体を振り込み、足を高く上げて立ちこんでいくのだが、岩場ならではの動きなので人口壁ではなかなか練習しにくいムーヴだ。こういう課題はしっかり身につけておいてもらいたい。なので、これは全員最低2回はトライしてもらった。こうへい君は2回目で動き方を思い出し、その後も1回復習。動きをものにした。ゴローちゃんも初めは戸惑っていたが、動き方のコツが分かったら、それを体に入れるべく、3回連続で同ルートを登った二人ともなかなか良い取り組みだこのように高い意識で取り組んでくれると先々本当に楽しみだよ女子二人にとってこのルートは少し恐いようだが、こちらも自分に負けずによく頑張ったユイちゃんは本当に積極的にトライするようになってきたね



<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2009-11-18 11:55:23 | クライミングレッスン報告
10月25日(日)

2年生のシンシンと6年生のミツキの組み合わせ。
ミツキは久々のクライミング。なので、アップを兼ねた基本練習が済んだ頃にはすでに手が痛くなってきた
シンシンはハングの白課題に挑戦し始めたが、こちらもまだまだ力不足。なかなかハングにはりつかせてもらえずトライ後すぐに跳ね返されている

二人とも元気がなくなってきたので、スラブに課題を設定。ミツキに合わせて課題を作り、それをシンシンにもチャレンジしてもらった。
年齢差のある二人。ミツキが1撃もしくは2~3回で登った課題をシンシンが果敢に挑戦すると、ミツキが登らせてあげようと一生懸命サポートし出した。
しめしめ、なかなか良いムード
ミツキにとっても頑張れば登れる程度の課題をたくさん登り、シンシンも一生懸命頑張れば何とかなりそうという課題をたくさんチャレンジしてかなり楽しそうにやってくれた

ボルダーでへとへとになった二人は、簡単なルートでクールダウンしてレッスンを終えた。


<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2009-11-17 12:20:56 | クライミングレッスン報告
10月24日(土)

りんちゃんはホールドにかじりついたまま、動けなくなった
リードクライミングのフォールの練習。フォールが怖くてできないりんちゃんは、まずはテンションして空中でぶら下がることに慣れてもらいたい。
1時からの回では怖がらずにテンションできていたので、「今度はテンションした後少し流すよ。」と一声かけたらテンションができなくなった
下では居合わせた大学生のやよちゃん、サキちゃん、中学生のアヤちゃんが「ガンバ、ガンバ」と応援してくれていたがりんちゃんの耳には届いていない様子。目を堅くつぶって逡巡していたが、やがて大粒の涙をポロポロっとこぼした。「これも一つの技術なんだからしっかり身につけなさいっ」と叱っていた私もそれ以上は言えず、普通にテンションして降りてもらった。うつむいたままロープをほどく彼女に「ロープを抜いてね」と声をかけ、ユイちゃんのビレイにまわる。
ユイちゃんはタワーの10cのレッドポイントが今日の目標だ。中学1年になり、意識も目標設定も成長してやるべきことが分かってきた彼女にも、りんちゃんみたいな時期があったっけ。。。彼女はこのトライで、苦労していたこのルートを登った。自分の頭で考え、自分の動きをコントロールした良いクライミング内容だった。
ロープを抜いた後、しばらくりんちゃんの姿が見えなかったので、登り終えたユイちゃんも私と一緒に彼女のことを心配してくれた。アヤちゃんも心配そうに私のところに来てくれて、「以前の私とかぶるかも。。。」と言ってくれた。
そうだね、人それぞれ成長のタイミングというものがあるね。一人一人の心の成長に合わせたタイミングで技術も身につけていけば良い
りんちゃんが戻ってきたので挨拶をしてレッスンを終えた。11月末に行われるキッズコンペに、りんちゃんはリードの部で出てもらう予定だったが、「今回はトップロープの部で出ようか?」と聞くと「うん」と頷いていた。