HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

シェフィールドから

2007年04月07日 | 洋楽
アークティックモンキーズで今一躍脚光を浴びている街シェフィールド。今までにも何度か書いているけれど、私が1ヶ月ほどだったけど暮した街だ。

もともとこのイギリスの中都市のことはほとんど知らなかった。デフレパートが出身だったとかヒューマンリーグが出たとかも知らなかった。私が会社辞めてイギリスに飛び込むってことを知った大学の先生がある夫婦がシェフィールド大学から先生を自宅に呼んで毎年夏に開催している文学のサマースクールがあるから、行ってみたらどう?って紹介してくれて、どんなところか知らぬままそのサマースクールに参加したわけだ。

これって言う特徴がない中都市で、もちろん城とかもあるにはあるんだけど、エジンバラやケンブリッジなんかに比べると印象が薄い。なのに私はすごく好きになってしまった街だった。


以前、シェフィールドについて書いた時、日本でいう名古屋みたいな・・・って表現したけれど、最近名古屋に行って、それは違ったな・・・って思った。名古屋は思いのほか、都会だったから。ならどこだろう?私が行ったことがある街なんて日本では限られているし、長野の松本あたり?そういうポジションにシェフィールドはあるのかな?


アークティックモンキーズを見ていて、あるいは音楽を聴いていて、私がなぜにシェフィールドが好きなのかわかった。若者の反発心があちこちで弾けている街だからだ。私が住んでいた時、下宿先はきれいなバレリーナが3人もいるような丘の上のお家で、美しいおかあさんがお弁当を私に作ってくれたりしたんだけど、私が通っていたサマースクールの家には御両親のインテリの雰囲気とは裏腹に子供達ときたら、まさにパンクなボーイとガールなんだ。そのギャップに驚いたけど、結局一番よく話したのはバレリーナの娘さんではなくて、パンクボーイだったんだ。その彼はそれこそニューオーダーとかスミスとかをテープに入れて私にくれるような音楽少年だった。そのお陰でそれらのバンドと出会えた。

「こんなんじゃだめなんだ」

って大人が言わなくても、子どもたちはちゃんとわかっているんだ。


ドラッグやたばこや酒は子どもにはいけないこと。身体をいたわらないといけないこと。

わかっているけど、なかなかそれを伝えられない。

それを音楽でやっているのがアークティックモンキーズなんだ。


彼らがサマーソニックのヘッドライナーをやると知ったとき、最初は驚いた。
でも、今世界中において、虐待やらいじめやらひどい目にあっている子どもたちの代弁者としてでかいステージの最後を務めるのはすごく意味のあることに思える。


トリは「子ども」なんだ。

アークティックモンキーズというより、世界中の子どもの思いがそこにあるんだ。


大人たちはしっかりとそれを受け止めて、子どもたちがこんな歌を歌わないでいい世の中を作ってあげないとだめだ。

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