HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

植田健一というちょっとだけサンジみたいな人について

2011年07月16日 | 真田暎人/UESA
以前、真田暎人っていう言葉織り人について書いたけれど
その彼のユニットUESAの相方の植田健一って言う人について
感じたまま書こうと今決めた。

彼のことを知ったのは彼がまだZIlcoNIAというバンドに在籍していた時。
でも、私は一度もZIlcoNIAで演奏している彼を見たことはない。
彼が演奏しているのを最初に見たのは、ヒポグリフというバンドの
サポートギターとしてギターを弾いていた時。
2008年11月23日のことだった。

その時、真田氏はJet Lily Starのフロントとして歌っていた。

そして、そのイベントのタイトルが
「Everybody needs somebody」

のちにそこでは別々のステージに立っていた真田氏と植田氏は
UESAとして「everybody needs somebody」という歌を
お披露目することになるなんて、その時は想像もしてなかった。


その初めて彼の演奏を見た日の印象は
なんて女性ファンの多い人なんだということ。
もちろん、Jet Lily Starとかそのヒポグリフも女性ファンの方が
圧倒的に多かったのだけれど、そういう次元を超えていた。

きゃ~の世界だったから。

乙女ちっくな目をした人たちが
うっとりと彼を見つめる。


私のことを知る人なら
ロックのライブにそういう人たちがいることに
内心穏やかでないタイプであることはわかると思うけれど、

正直「なんじゃこりゃ~!」って思った。

アイドルではないかと。


その後も、彼をとりまくファンは
あきらかに彼を王子様のように見ている。

音楽が主ではなく彼が主で
音楽はひとつの彼の飾りもののように
なってるんだろうなって思ってしまった。

もちろん、「そんなことない!私は彼の音楽が好きなんだ。
ギターが好きなんだ。」って言うファンの方もいるだろう。

そういう方には申し訳ないですが、そういう妙なファンが
混じっているのは確かですよね?


ただ、彼が作った曲は聴いたことがないので
彼の音楽っていうのは彼が演奏する音楽だと
私は考える。


もしZIlcoNIA時代に彼による楽曲があったのなら
知らないゆえ、許して下さい。

でも、曲を作っている作ってないというのは
気にはなるけれど、そういうことだけで
ミュージシャンを判断するほどちっぽけな音楽バカではない。
まあ、自分で言うのもなんだけれど。

実はこの間、珍しく
ミュージシャンが出てくる夢を見たんだ。

ほんのつい2、3日前。

朝方、目覚ましがなる15分ぐらい前だったと思う。

ちょっと目が覚めて時計を見たらあと15分ほど
目覚ましがなるまであったので、寝直そうと
思って寝た時に見た夢だったので。

そこに登場したのが、なんと植田健一氏だった。
それがとても変な夢なんだけれど
彼がどれだけギターが好きなんだというのが
溢れていた夢だったんだ。

私はどこかのスタジオにいて
そこに彼がいて、ギターのことを
なんだか一生懸命に説明してくれて
エフェクターについてもいろいろ見せてくれて
いろんな音を出してみせてくれて、

その真剣な顔をみて私は
「あ~この人は本当にギターが好きなんだなぁ~。」って
感じた時に目覚ましのベルが鳴った。

で、目覚めてもまだ彼の真剣な顔が脳裏から離れなかった。


それは夢なんだけれども
ある意味、私の本能に届くUESAでの彼のギターの
音によるものじゃないのかな?って感じた。

ちなみにその夢を見る前の夜に
寝る直前まで聞いていたのはチバ氏率いるthe Birthdayの新譜だったので
どこでどうなって、植田氏がギター講義を私にするような夢に
結びついたのか?不思議である。

あと不思議なのはアコギではなくエレキしか彼が
持っていなかったということ。きっとこれは
何かのメッセージ?

植田氏はよくご自分のブログなどで「チャラ夫」とか
言われていますが、彼がギターの練習をしている姿には
そんなものはまったく感じられない。

インストアライブに行かれた方ならわかると思うけれど
どれだけ本番前に練習するの?っていうぐらいに
ギターリハされてますよね?

「チャラ夫」っていう彼の言葉は
さしずめ、ハリーポッターでいう透明マントみたいな
役割をする言葉じゃないのかなって思うんだ。

自分を隠すためのね。

彼は本当は「まじ夫」なんじゃないかと。

あと、実はウサギのような人なんじゃないかと。

すなわち、孤独が苦手。


ずっとひとりぼっちなら生きて行けないみたいな
ウサギとついつい重ねちゃう。

きっと数日彼をひとりにしたら危険だと思う。
ゆえに今彼が住んでいるような
「ひとつ屋根の下で」みたいなシェアハウスは
東京暮らしをするにはぴったりな気がする。

彼は男性からも好かれる方なんだと
中野さんをはじめ、いろいろな方との交流から
感じられる。

ただ、そういうのを大事にするのもわかるけれど
自分が本当に音楽で飯食っていこうと思うなら
たまには残酷な自分をもあえて作った方がいいかもって
思うこともある。

友達だから
いい人だからと
音楽の方向性とか実力とかそういうものは
後回しにして、いっしょにライブやるとか
もうちょっと慎重に考えてほしいなと
思う事がある。

部活動でも、やっぱり試合は弱いチームと
やれば勝つけれど、それでは意味なくて
自分達よりずっと強いチームと対戦して行く方が
自分達の力もつくし、そこで勝った方が
達成感があると思うんだ。
応援してくれる方たちだって、そのレベルで
見てくれるというか。

お友達っていうのが
プロになるには
たまにどうなんだろうって
思うこともある。

友達を失うぐらいなら
音楽なんてやめちゃうって
思う人もいるかもしれない。

ただ、本物の友達はそういうところも
理解してくれるから、そこで終わることは
ないと思うんだけれどね。

まあ、いらぬおせっかいでしょうね。

ゴッチと細美くんとホリエくんの関係は
売れない時代からお友達でありつつ、みんなすごい
レベルに刺激し合って上がって来ているのは
すごいし、そういう関係ならいいですけどね。


植田さんは実はクイーンとかオアシスとか
聞いていて、洋楽も聞いている方。
だから、エレキを弾いたら、そこにそんな
遺伝子が垣間みれることだろう。

私がよくUESAのライブの感想を書くときに
彼のギターがブライアン・メイを思い出させるって
書いているけれど、それがそこなんだと思う。

知らない人がいるかもしれないから
説明するけれど
クイーンのギタリストはブライアン・メイという
イギリス人で、彼は理系の大学を出ていて、
先生もしていたことがある。
お父さんも技師であったので、古い木材を使って
お父さんと2人でギターを作ったという
エピソードを持ち、彼のギターはイギリス人の
評論家によれば、日本の津軽三味線のような
弾き方をすると当時言われていて、そんな彼は
フレディとともに日本びいきである。

実は亡くなった本田美奈子というシンガーを
いたく評価して彼女のプロデューサーも
したことがある。

SIAM SHADEの1/3の純情な感情が
出る前あたりに栄喜さんが悩んでいた時に
たまたま来日していた彼に栄喜さんが
「いい音楽だ。」と言われて力をもらえたという話。
(これは昔、栄喜さんに教えてもらった。)

そんな感じでいろいろとブライアンは日本と
繋がっている。

さて、話が飛び過ぎたけれど、
植田氏はまだまだギタリストとしては発展途上に
あるのかもしれない。

私が敬愛する伊藤大太氏(ex SIAM SHADE)や
菊池英昭氏(ex the yellow monkey)や
生形真一氏(Nothing's carved in stone)には
まだまだ遠い道のりかもしれないけれど

それでもまだまだ可能性はあるわけで
ゼロではないんだ。というかこれはギターの
好みかもしれないので。

すでに津軽三味線風アコギは確立しつつあるし。


ちなみに菊池氏もブライアンの影響受けてます。


あと、植田氏には本をいっぱい読んで欲しい。
たとえばトルストイ(笑)

まあ、たぶんトルストイとかドストエフスキーとか
最初に読んだら、本嫌いになる可能性も高いかもしれないけど。

でも真田さんはトルストイ読んでいるんだよね?(笑)

村上春樹はドストエフスキーが大好きらしいから、
春樹ファンは一度は挑戦しないと行けないとは思うけれど。

日本では植田さんにはやっぱり夏目漱石。
ってすでに読んでいるかもね。

だって、四国の松山が舞台の坊ちゃんとかあるものね。
まあ、おもしろいかどうかは現代っ子にはわかんないけれど。

とりあえず、夏休みの100冊みたいなのに夏目漱石の本は
必ず入っているよね。


で、私が読みやすいのはやっぱり伊坂幸太郎か
恩田陸かよしもとばなな。

で、はまって抜けれないのは村上春樹と島田雅彦。
恐い話では高橋克彦。幽霊が登場するけれど
心に感動を覚える作品が多いので、彼の文章力は
すごいと思う。彼は仙台を舞台にすることが
多かったから、今回の震災でまた何かを
感じられているのかもしれない。


まあ、ミュージシャンは読書家が多いから
すでに「全部読んでる!」って言われて
反対にお薦めを言ってもらえるかもしれない。


植田氏のファンの中には彼に母性本能を
くすぐられるという方もいるようだ。

母性本能っていうのが女であるくせに私には
いまいちよくわかっていない。

母性本能というのは自分の赤ちゃんに
おっぱいあるいはミルクを与える時に
自然と出てしまうものだと解釈するからだ。
子どもが危険に遭いそうなときに身体を
はって助けようとするのが母性本能だと思うからだ。

それ以外に母性本能っていうのはよくわかんない。


韓流系俳優さんを追っかける人たちで
特に年配の方達はその言葉をよく使う。
あなたたちはまた子どもが欲しいのか?と
ひねくれた私は思うんだ。

私にはちょっと何かが欠落しているのかもしれない。
まず人を顔だけで好きになることはないし、
母性本能をくすぐられるから好きになることもない。

私が好きになるのはミュージシャンであれば
最初の一音だ。
最初の一言だ。

そこから惚れて行く。そして全部好きになる。
だから、音楽無しでその人と出会っても
果たして好きになるかどうかはわかんない。

建築家でもそう。
美術家でもそう。

まず建物に惚れる。
まず絵に惚れる。

そこからその人が好きになる。

で、顔なんかも後で知る。
驚くほど男前のときもあれば
ユニークなお顔の方もある。

でも、そんなこと関係ないぐらいに
その作品は私をメロメロにすでにしているんだ。


私が植田さんに望むことは
周りを気にしないで、
自分が本当にやりたいことを
やってほしいということだ。

彼が好きな音楽をやってほしいということだ。
音楽で一生食べて行くのなら、なおさら
本当にやりたい音楽をやらないと意味がない。


人に好かれることだけを考えていたら
本当にやりたいことはきっとできないと思う。


真田さんとのペアは素晴らしいペアだと思う。
もちろん、それは大事にしてほしいし、
お互いにそれぞれの良さを出し合える関係だと
思っている。

ただ、もし植田さんがバンドとかをやろうと
思うなら、お友達だけで集まるのではなくて
本当にやりたいことを同じ価値観で考えている
メンバーを集めてやってほしいな。

じゃないときっとそのバンドは何も残さない。

東京は広い。
数えきれないほどのミュージシャンがいる。
その中で、里見八犬伝のように植田さんが
必要としている、声、ベース、ドラム、という
水晶玉が君を呼んでくれて、そして君がみつけて
すばらしい歌がそこから生まれることを
想像して、また次に植田さんのライブが
見れる日を楽しみにしておく。


最後にワンピースのサンジは料理人だけれど、
ちょっと見た目が似た感じだよね。
で、植田さんは真田さんのために彼が素材として
用意した音楽をよりおいしい音楽になるように
これからもギターで料理していってくださいね。


何やら、わかるようでわからない内容でしたが
苦情は受け付けませんのであしからず。

では今宵もgood musicを!













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