元荻窪和庵主オバちゃまの気まぐれ日記

食いしん坊で着物愛好家。美味しくて楽しかった事を中心につぶやいて参ります。

蛇の目傘と番傘

2010-07-26 12:34:14 | インポート
暑中お見舞い申し上げます。

例年はあまり日傘を使うことはないのですが、
さすがに今年は愛用しています。
和服の時の日傘は麻布や綿100%のものを使用しますが、
現在は晴雨兼用の物が多く出回り、
涼を優先させる素材が大変少なくなっていますね。

蛇の目傘や番傘は「雨・雪」の時だけに使うように作られています。
昔は暑さ対策で傘をさす文化なんてなかったのでしょう。
連日35度だなんて、私の子供の頃だってありませんでしたからね。

蛇の目は傘を上から見ると蛇の目のようだから、その名前が付いたそうですが、
番傘の名の由来はいろいろあるようです。
旅宿でお客に貸す傘に番号が書いてあったからとか、
普段使いの意味(番茶と同じ)で番傘だとか・・・




蛇の目の素材は和紙と薄い絹(羽二重)で女性用
番傘は油紙で男性用

以前、小雨の中、蛇の目を差して出かけたお店で
店主より「いい番傘ですねぇ~」と言われたことがあります。
初めて入店した店だったので「蛇の目なんです・・・」とはいえませんでした。

夏着物で出かけたお店でも、「浴衣はいいですねぇ~」と言われて
「・・・上布です・・・」と答えようと思ったのですが
やめておきました。
情婦と上布との違いを話さなければならなくなりそうだったので。


日本の民族衣装なのに知られていない事が、いっぱいあるのですね。









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