寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

おかしいのは自分???

2012年01月19日 22時01分50秒 | 日記・エッセイ・コラム

 筆者の得る社会情報は、TV、新聞、新聞の電子版である。最後の電子版は、日本経済新聞と併読ということで本紙価格に1000円を加えるとすべての記事を読めるようになる。電子版だけだと高価格になる。我が家は、日経本紙は通常グ妻が読んでいる。電子版のよいところは、タイトルを見て、必要な記事だけを拡大文字で読むことが可能なことである。

 それはともかくとして、最近、どうもおかしいと感じる報道にしばしばでくわすことがある。消費税を数年後には段階的に10%に増加するという。その代わりに、国の予算を少なくするために、民主党はかねてからの予定通りに、国会議員数を比例代表部分で80議席減少する。それに小選挙区で6議席減少するという案を打ち出した。これに対して、野党の方は、賛成を示すような態度を示しながら、実はいろいろな条件を持ち出して、それがクリアしなければとか、もっと先にやる案件があるのでそちらを先にやるべきだなどど、結局廃案にしてしまおうという様子がうかがえる。

 つまり早い話が、議員定数減が政権獲得にどう影響するかということが問題であり、国会議員の各種の特権というか利権(という言葉が適切でないかもしれないが)を失いたくないということにつきるようだ。 国会議員一人あたり、年間一億円の歳費が必要なこと(新聞報道)など全く議論にならない。

 与党の方は与党で、増税や、制度改革を国会で通してから国民の審判を仰ぐという。かって小泉首相の時、郵政法案を通すかどうかについて民意を問うとして、国会を解散した。その結果圧倒的多数で信任を得た。そして郵政法案は改正された。(その結果、郵便局員の接客態度が一変したのはよかったが、それが予算にどんな影響を及ぼしたのかは不明である。)それほど重要な法案であったかどうかは別にして、その行動力が評価されたのかもしれない。

 もう一つは、日本の国家予算の編成についてである。収入が支出の半分にもならないのに膨大な予算を平気で?組むことである。その付けが貯まりたまって、千兆円を越えたという。年間予算の10倍以上になる。それはすべて借金なので、すべて利息の対象であり、利率が5%とすると毎年概算50兆円の利子(これは年間予算の半額に及ぶ)を支出していることになる。

 政府は、年金のことをよく持ち出す。将来は、労働者3(2)人で、一人の高齢者を支えることになるという。それならば、国の借金はどうなるのだろうか。ある賢人はいう。国の借金なんて、すぐ返済できるんです。と。その方法は、政策的にインフレーションを起こすのだという。その仕組みはどうやるのか不明であるが、またまた一般市民に塗炭の苦しみを味わえということにならないのだろうか。

 こんなことを考えずに、普通の生活をしていればいいのですよ。とその賢人は笑っていた。しかしその付けを誰かがどこかで払うことになるのは自然なことではないのだろうか。

 ここまで来ると、こんなことを考える自分がやはりおかしいのだろうか、と考えてしまう。

 かって何かの書物で読んだ記憶があるのだが、幕末期に来たオランダのカッテンデーキ大尉という人が、日本を植民地にするのは困難であり、利益にならないと本国へ報告したという。つまり、日本人の思想?の根底にあるのは、”お上”がやることはすべて正しい。だから逆らってはいけないということのようである。