寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(69)「日本沈没」

2017年06月03日 22時10分36秒 | 寓居人の思い出話

 小松左京さんといえば、日本の代表的なSF作家の一人です。

「日本沈没」という小説を読んで面白いと思いました。この小

説を映画にするときどんな特撮を使うのかと想像すると期待

が膨らんできました。

 映画の冒頭、三浦半島の別荘に来ていた男女が夜中に海岸

へ出てきて愛情を確かめ合っていたとき、遙か相模湾の対岸

である伊豆半島で火山噴火のような火炎が上がり、呆然とし

てしまいました。

 その数年前に地殻の異変を感じた地球物理学者の田所博士

は、新開著査定に乗り込んで日本海溝の調査をする。異変を

確認した博士は政府関係者に異変を知らせるが相手にされな

かった。その頃箱根に来ていた政府の陰の総理と目される人

物のところへ来客が会った。そこで最近ツバメがいなくなっ

たとか、侘助が咲かなくなったとか自然の異変を話し合う。

陰の総理の決断は早く、重大異変を察知してすぐに対策を内

閣に命ずる。対策が遅々として進まないうちに四国が超大激

震に襲われ、全国に伝播していく。ついにの本が海底に沈ん

でしまう日が来た。その間航空機や船舶が日本人の外国への

避難に精力的に活躍するが、祖国とともに運命をともにする

という人たちも出てきて混乱する。外国へ避難した日本人の

生活は過酷なものであった。

 結末はなんだか中途半端な感じで終わってしまったが、特

撮技術は結構面白かった。

 似たような映画に「ポンペイ最後の日」という映画があっ

たが、規模が限定されていてそれほど深い印象を持てなかっ

た。