小松左京さんといえば、日本の代表的なSF作家の一人です。
「日本沈没」という小説を読んで面白いと思いました。この小
説を映画にするときどんな特撮を使うのかと想像すると期待
が膨らんできました。
映画の冒頭、三浦半島の別荘に来ていた男女が夜中に海岸
へ出てきて愛情を確かめ合っていたとき、遙か相模湾の対岸
である伊豆半島で火山噴火のような火炎が上がり、呆然とし
てしまいました。
その数年前に地殻の異変を感じた地球物理学者の田所博士
は、新開著査定に乗り込んで日本海溝の調査をする。異変を
確認した博士は政府関係者に異変を知らせるが相手にされな
かった。その頃箱根に来ていた政府の陰の総理と目される人
物のところへ来客が会った。そこで最近ツバメがいなくなっ
たとか、侘助が咲かなくなったとか自然の異変を話し合う。
陰の総理の決断は早く、重大異変を察知してすぐに対策を内
閣に命ずる。対策が遅々として進まないうちに四国が超大激
震に襲われ、全国に伝播していく。ついにの本が海底に沈ん
でしまう日が来た。その間航空機や船舶が日本人の外国への
避難に精力的に活躍するが、祖国とともに運命をともにする
という人たちも出てきて混乱する。外国へ避難した日本人の
生活は過酷なものであった。
結末はなんだか中途半端な感じで終わってしまったが、特
撮技術は結構面白かった。
似たような映画に「ポンペイ最後の日」という映画があっ
たが、規模が限定されていてそれほど深い印象を持てなかっ
た。