「働き方改革」という言葉が国会でも取り沙汰されるようにな
りました。そして、この2,3日は特定の人たちが対象とは言え、
「脱時間給」という言葉が報道で聞かれるようになった。
私事で恐縮だが、私が務めていたところでは、2種類の働き方
があった。第一は、いわゆる9時~5時(17時)という人たちと
私たちのように勤務時間や有給休暇が制度としてはあるが、それ
を実行することが出来ない職場にいた人も多数いた。それはつま
り、今話題になっている「脱時間給」を実際に行っていた。雇用
者側の言い分は研究は、自分が好んでやることだから残業の対象
にはならないという(逆にヤカンでも研究する場所を提供している。
それには管理や高熱水道料金も発生する。それをどう回収するか
を考えなければならないこともあるなどといやみをいわれること
もあったという)。
「脱時間給」は上記のことを制度化しようとするものであろう。
しかし企業に研究開発期限を指定されて実行する場合には、無給
の残業をせざるを得ない場合も出てくるだろう。そのようなこと
が続けば過重労働になることも考えられる。
「脱時間給」制度も含めて、「働き方改革」というのは、被雇用
者側のことではなく、雇用者に有利になる制度と考えられますね。
非雇用者の責任において働き方を選択できるような社会の構築が
出来たときには被雇用者に働き方改革の恩恵がでるかもしれませ
ん。労働者を苦しめるような改革を続ければ将来の日本の姿は暗
いものになってしまうでしょう。労働者が健全な生活を出来るよ
うな社会を目指した労働改革なら国民の大多数が賛成するでしょ
う。
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