休憩☕😌💕
「募集をみて!」
今度は自信ありげな女性が現れた。
「社長へ知らせてきます。」
社長は、いつもラスボス的な現れ方をする。
そして、面接がはじまった。
私は、居心地が悪そうに、社長の後ろの方へ座った。
「あなたの得意な分野は?」
「タロットです」
「では、私のことを占って貰えますか?」
社長は座り直した。
「どうでしょう?今の仕事、私のお店は、今後どうなりますか?」
女性はカードを広げた。
「発展性はあるのですが、今のままだと、厳しいかと思います」
「う…ん、そうなんだ。」
社長は複雑な顔をした。
「それと、私は、子どもが欲しいんだけど、どうでしょう?可能かな?」
女性は、タロットを広げた。
「う…ん、もう、無理かと…」
…確かに年齢的には厳しいかも知れないけど、社長はあきらめていない。
「そう…。そうよね。年齢的に厳しいものね。どちらも当たってるかも!では、また、連絡します」
女性が帰ると、社長は渋い顔をした。
「なんかね…嫌な感じ!」
う~ん、今の女性、カードの出たままを素直に読んだのかも知れません。
だけど、もう少し読み方を変えるといいのに…なんて思いつつ、社長はその女性を断ったと女の子から聞きました。
募集がはじまった。
希望者がなかなか来ない。
まぁ、そうだよね。
そうそういないよね。
…なんて、お店の子と話をしていた。
「あの…。」
「はい」
…若い女性が現れた。
「募集を見て…」
「あ、はい。少しお待ちください」
お店の女の子が社長を呼びに行った。
「どうぞ、お掛けになってお待ちください」
若い女性は、落ち着かずキョロキョロしている。
「ようこそ!」
社長がラスボス的な雰囲気を漂わせ現れた。
「では、奥へ」
若い女性は、さらにキョロキョロオドオド…かなり挙動不審な雰囲気だ。
「あなたは、いつもそんな風にオドオドしてるの?」
社長は直球を投げた。
「あ、いいえ、そういうワケでは…」
「そういうワケではない…のでしたら、本当の理由を聞かせて貰えますか?」
「あの…本当の理由があるワケでも…」
「それじゃ、オドオドしちゃう性格なのね」
社長は笑いながら少しジョークを交えてのやり取りだったが、シビアだ。
「お疲れさまです。後程連絡させていただきます」
女性が帰ると社長は深いため息をついた。
「会話を語尾まできちんと話せないなんて、ダメね。あれじゃ、相談者が不安になる」
…最もだ。
霊感占い師さんの鑑定も受けて、社長への報告をした。
「へぇ~❗面白いわね~⤴️」
社長は興味津々だ。
そんなに興味津々なら、自分で直接行ってみたらいいのに…と思う。
---そして、お店で占い師さんを募集することになった。
「アンコさん(私)も、面接に来てね!」
「え?私も?」
「いろんな占いして来たでしょ。それを活かしてよ」
「…そんな…、無理ですよ💦いろんな…と言っても、それほどではないし、私、見る目無いてすから💦」
「大丈夫!大丈夫!面接に居てくれればいいから!」
「あの…それじゃ、面接に居るとしても、社長と一緒じゃなくてもいいですか?」
「どういう意味?」
「私は、少し外れた場所にこっそり居ますから…それでいいですか?」
「それでもいいよ。とにかく、来た人たちをアンコさんの視点で見てくれれば」
…そんなこんなで、私も面接に立ち会うこととなってしまった。
山口先生は、膝の上に、何かのファイルのようなものを乗せて見ている。
そして、まるでフローチャートのような質問をする💦
ここからは、私の想像の世界です。
山口「オーナー、やっと『館』を開くことが出来ましたね!」
オーナー「そうそう!ブームには乗らないとね!」
山口「…だけど、なかなか占い師が集まりませんね💦」
オーナー「あなたが一人いれば充分よ!」
山口「…だけど、私はタロットしか出来ませんけど、大丈夫ですか?」
オーナー「大丈夫よ!タロットでだいたい出来るでしょ!」
山口「…だけど、例えば、お客さんから私が知らないタイプの占いを希望されたらどうしますか?」
オーナー「その時は、コレ、カンニングファイルがあるから大丈夫!手相、九星気学などなど、用意しておくから」
山口「え?それで、私が全部出来るって事になるんですか?」
オーナー「そうよ。大丈夫よ。」
山口「…だけど、霊感だけはありませんけど…」
オーナー「それも、なんとかなるわよ。お客さんに質問形式でフローチャートしていけば答えが出るようにしておくから!」
…とか、なんとか…笑。
すいません、私の勝手な想像です。
とにかく、山口先生には、霊感占い師的な神秘的な雰囲気はゼロだったので、そんな想像をしてしまいました💦