未然 29

2022-04-09 09:12:52 | 日記
優太さんと一緒に住みはじめた…という、沙友理さん。

だけと、3日ほど帰って来ない…、あとは実家に帰る…とか。

「一緒に住むと決めたら、基本的には沙友理さんのところへ帰るべきだよね。どうして、実家に帰るのか…聞いてみた?」

「聞いてみました。…お母さんの体調が良くないとか…」

「病気?」

「はい。メンタルの。お父さんと離婚してて、一人っ子だから、お母さんは自分しか頼る人がいないから…心配なんだそうで…」

「…それじゃ…やむを得ないね…」

…本当に?

お母さんの件が本当なら、3人もの女性と付き合いを続けるには、スケジュール的に厳しいんじゃない?

…と、内心思った。

もしかしたら、お母さんの件も、スケジュールをこなすための嘘?

まぁ、まだ真実はわからない。

真央さんが来てくれたら、その件を、さらっと聞いてみよう。




未然 28

2022-04-08 09:48:22 | 日記
3人の女性の未来を心配してしばらく経った…。

沙友理さんにも真央さんにも、そして利奈さんにも会うことがなく、心配はしていたが、現実的には、口を出すことも出来ずにいた。



ーー久しぶりに沙友理さんが来た。

元気がない。

「どうしたの?」

「優太さんと一緒に暮らすことにしたんです。」

「あ、そうでしたよね。うまくいってる?」

「…それが、せっかく一緒に住む…と決めたのに、週のうち3日くらいは、実家に帰るんです。」

「え?3日も?」

「実家だから仕方ない…と思っていたんだけど…。いろんな荷物も運び込まないし…。」

…そりゃ、そうだろうなぁ…。

「泊まりに来るだけ…みたいな感じで、一緒に住む…って感じじゃないんです。」

「その話を、本人にしてみた?」

「言ったら、もっと来なくなる気がして、言えなくて…」

そもそも、優太さんには、『一緒に暮らす』は、無理だと思う💦



未然 27

2022-04-07 10:45:04 | 日記
同じことを、真央さんに書いてみることにした。

「彼とは順調?」

「はい。順調です。連絡も比較的マメにしてくれるようになったし、おかげで会う機会が増えました」

…優太さんという人は、なんてパワフルなんだろう💦体はひとつしかないのに、3人の女性に"うまくいってる"…と思わせる💦
マメだとか…なんてレベルじゃない。

「もしも、彼が浮気をしたら、どうする?」

「え?浮気?!」

あ、ちょっと唐突だった💦

私の頭の中では、辻褄が合っているけど、うまくいってる恋人たちに、浮気をしたら…なんて質問をしてしまうなんて💦💦

「あ、知り合いのこが、浮気をしてるらしい彼氏のことで悩んでいたものだから、真央さんの意見を聞きたくなって…💦」

「浮気か…、それは許さないかな?絶対!」

「別れる?」

「はい。迷わず!」

…真央さんらしい気がした。

優太さんの事実を知ったら、とりあえず真央さんは、早々に去っていく…ということですね。

少し安心した。



未然 26

2022-04-06 12:23:38 | 日記
「突然だけど、沙友理さんは、もしも、もしも…、彼が浮気をしたら、すぐに別れるタイプ?」

…なんとなく、一般論として聞いてみた。

「う~ん…。たぶん、別れると思うけど…。浮気をされるってことは、私にも問題があるのかも知れないし、まずは、何かいけないのか話し合います。そして、私に問題があるなら、直します。」

「…優しいのね…、沙友理さんは。」

「そんなこと無いです。浮気をされるには、何かしらの問題が、自分にもあるんじゃないか…と思うんです。優太さんは、何も問題が無いのに、いきなり浮気をするタイプじゃないと思うので…」

「…そうだよね💦」

…優太さんにとっては、沙友理さんは浮気の相手かも知れない…。

…思いきった質問をしてしまって、少し後悔した。

おそらく優太さんにとって、沙友理さんは浮気の相手だとしても、いきなり彼を責めることはしないタイプかも知れないし、ただただ、落ち込みタイプなのかも知れない…と思った。

未然 25

2022-04-05 09:43:45 | 日記
さて、どうしたものか…。
 
いろいろと知ってしまってから、無視するのも良くない気がするが、
だけど、部外者の私は、何が出来るのか…。

事実を伝えるとしても、

まずは、沙友理さんに?

もしくは、比較的メンタルが強めな真央さんに?

5年付き合った利奈さんには…言わない方がいいんだろうか…。

次に会うのか誰か…それで決めよう。


沙友理さんが来た。

少し元気が無い…。

「元気無いですね…。優太さんの件?」

「はい。優太さんと一緒に暮らそうと思っているんですけど、私の母が反対してるんです。」

「一緒に暮らす?!」

「母は、比較的おおらかで、私の恋愛には口を出さない人なのに…」

…それは、母親の勘なのではないか…と思った。

「一緒に暮らすことは、決めたの?」

「はい。まぁ、母が反対しても決行すると思うんです」

「やめた方がいいんじゃない?」

「どうして?」

「お母さんにも祝福してもらってからの方がいいんじゃない?」

…なんだか、自分でも辻褄の合わない言葉を言ってしまった…と思った。 

…と言うのも、

確か過去に、沙友理さんとの会話の中で、『大人なんだし、必ずしも親の意志を汲まないといけない…という訳ではないよね』…なんて、言ったことがあったかも知れない…。

また、混乱している😵🌀