絵葉書美術館 No.27
vollmondopfer 1933 sacrifice at full moon paull klee
文化圏の違う作品題名に何と捧げましょう。
1933年はナチス政権の影響が始まり、芸術への弾圧もあり、家宅捜査を受けたそうです。故郷のスイス ベルンに逃げたけれど、ドイツの口座が凍結され、困窮していていく羽目に。満月の犠牲者とは、まさに当時の社会でひょっとしたら身を潜めていた家々の人々でしょうか。彼を取り巻く環境では震えていたに違いありません。
そういえば、
父たちも夜を選んで外地から船の出るところまで逃避行したそうです。危険な場所を察知して大変だったのは母から聞いています。
初めてのドイツで「世界で住みたい街」としてミュンスターが上がっていたので、滞在するのを選びました。日本では見かけないスタイルの自転車が漆美術館の前の道路を家族がゆったりと進んでいきました。
春を迎えるカーニバルの時期です。
何も知らずに、ピカソ美術館で開催されていた展覧会の入り口で絵葉書だけを買って、その日宿泊先の帰路に向かいました。東北の地震で原発事故が発生した時期です。パソコンもつながらず、宿泊先の男性が対応してくれたけれど、それが後になって通信不可状況だったのを知ったわけです。
個人の作品と人生の関り、一枚の絵ハガキに今になっていろいろを知り想像しています。 深読みでもあさ朝読みでもいいわけですが・・・
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