エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 最近、ご朱印集めがマイブーム

ぼけますから、よろしくお願いします。

2018-11-27 07:52:54 | 映画
これは観たいというより観なくちゃ!と思っていたもの。 2011年だったかなぁ、胃がんの父親の晩年を追ったドキュメンタリー『エンディングノート』以来のもの。

アルツハイマーで徐々に壊れていく母と、耳の遠い父、 遠く離れて暮らす娘が自分の乳がん手術をきっかけに、家族の思い出として撮り始めたドキュメンタリー映像。
日常を追っていた娘は、母がおかしい、と気づいて病院に連れて行くとアルツハイマー型認知症だと診断される。

わたし、母親も晩年に認知症を患ったので胸が痛い。
この母親も、自分でも頭がバカになってしもうた、、、と、自分に忍び寄るものを感じている。

完全に壊れてしまうまでの期間って、どんなにか心細く怖いだろうと思う。
幸い、この母親には優しい夫もついているが、夫も耳が遠いので会話がちぐはぐになったり、聞こえていなかったり。
イライラが高じて爆発するときもある。

この世代に特徴的な、介護保険でサービスを受ける前に、なにがなんでも、自分たちで頑張ってしまおうというところも見える。
わたしは、遠慮なく公的サービスを使わせてもらおうと心に誓う(笑)

状況だけ切り取れば暗澹とするようなものだけど、写している娘の声は柔らかで温かいし、どこかユーモラスで夫婦の長年の絆も見事なものがあると思う。



しか~し!!!
上映中にべらべら喋るおばちゃんらの非常識さに頭が沸騰しそうになる
和室に布団敷きで寝ていれば、ベッドのほうが楽だとか、反射式ストーブにやかんがかかっていれば危ないだとか。
りんごを剥けば硬いのによく食べられるなーとか。
お風呂場がせまいだの、なんだのかんだの、
みたもの見たものを口にせずにはいられないのか!

そういうのは映画が終わってからお茶でも飲みながら感想を語り合うといい!!

いくら映画の中でドクターが、言葉を発することは脳の血流を促すからいい、と言っていても(笑) TPOを考えなければ、心をコントロールできない病気の人と同じじゃないか。

上映館が限られているけれど、今後のため?に観ておくことをお勧めしたい。

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3 コメント

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観たい…遠い… ()
2018-11-27 09:22:56
おはようございます!
公開前から観たい!と思っているのだけれど、さすがに中野は遠くてまだ行けてない。私も、絶対?!認知症になると思っているから自分事、年代が違えば介護も回りの状況も変わるだろうと思ってはいても、認知症になってからの自分を考えるとシンドイよね。それにしても映画観ながらおしゃべりできるって…それこそが老化、多分他人事に思っている人達だったのでしょうね。横浜で観れる日を待ってます…
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この世 (バルちぁん)
2018-11-27 11:43:00
俗世間から離れることの準備ともいわれる。

欲望やしがらみから離れていく。
そうして旅立ちの準備をすると聞かされてきた。

母親の介護費を払い続けて・・・・

親父の給料を払い続けて・・・・

娘の授業料と下宿代金・・・

そして新たに始まる息子の大学の費用・・・・

まだまだ・・・こきつかわれる日々ね。
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こんにちは (楽母)
2018-11-27 13:49:03
縁さん
この高齢化社会なんですから、もっとたくさんの人に観てもらうために、劇場も増えればいいのにね。
私が昨日みたこの劇場も、名作ながらちょっとマニアックなものを公開するので有名なところです。
当日チケットを買ってチケットの番号順に入場、自由席、っていう昔ながらのシステムで座席指定も、ネットで買う事も出来ずちょっとめんどくさいところです(笑)
このお喋りさん達、場内でモノを食べてはいけないという注意もあったのにそれも無視してなにやらがさごそ音をさせて食べてました。 退場!させてやりたかった。

バルちぁんさん
俗世間から離れることの準備とはいえ、なかなかに心痛むものでした。 お父さんの方は耳が遠いだけで頭脳明晰のまま。 
お母さんのアルツハイマーが徐々に進行して行くところが切ないです。 お母さんが感情を爆発させて家族にあたったりしても、介護の人には穏やかに接するんですよ。 
バルちぁんさんはまだまだこきつかわれて(笑)ボケを寄せ付けてはだめですよ。
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