エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

呪いのシンプトム

2025-01-13 08:05:23 | 
知念実希人著  実業之日本社文庫  2024年 12月15日初版 天久鷹央の推理カルテ18冊目かな。  いつものメンバー 天医会総合病院の副院長であり統括診断部のトップであるエキセントリックな天久鷹央と、訳ありで元外科医で今は内科医になっている小鳥遊優、研修医の鴻ノ池舞の3人が、不思議な病状を示す患者らの病名を診断して、正しい治療法に導いていく物語。 水神の祟り。化け猫の憑依。頭蓋骨から消え . . . 本文を読む
コメント (2)

下鴨料亭味くらべ帖 3

2025-01-09 08:01:11 | 
柏井壽 著  PHP文芸文庫  2024年 11月21日 これ、去年の12月に読み終えていたんですけど、なんせ実家の片付けなんかでぎりぎりまでバタついていたので感想をしたためる時間がありませんでした。 ってな、言いわけで(笑) 柏井さんのお料理を絡めた京都本、大好きです。 お腹が鳴ります。 実在のお店なら食べてみたいと思います。 下鴨料亭の方はちょっと高そうなので(笑) 鴨川食堂にしましょう . . . 本文を読む
コメント (2)

イクサガミ

2024-12-25 14:15:50 | 
イクサガミ 天・地・人 今村翔吾 著 講談社文庫 『羽州ぼろ鳶組』からすっかり今村さんにはまって、ぼろ鳶組も、このイクサガミも大人買いして一日一冊でどんどん読み続けました。 イクサガミも、ものすごい剣の達人がある事情から殺し合うことになってしまう物語で、出発は京都天龍寺。まずは東京を目指す明治になったばかりの頃が舞台。 疾走感と、優しさと、奥にある政府転覆を暗躍している者たちとの軋轢と。 . . . 本文を読む
コメント

最近読んでた本

2024-12-14 08:11:27 | 
准教授高槻彰良の推察 夏の終わりに呼ぶ声 澤村御影著 角川文庫  令和6年 11月25日 EXを含めて13作目のシリーズ。 段々と佳境に入って来たなーと感じる。 高槻彰良も、深町尚哉もどんどん強くなってきているよ。 そして、謎が解けるのか? ますます深まるのか?? 傷痕のメッセージ 知念実希人 著  角川文庫  令和6年 9月25日 いつもながら、現役医師の描く世界だわ。 普通、思いつく . . . 本文を読む
コメント

皇帝フリードリッヒ二世の生涯

2024-12-06 08:03:27 | 
  佐々木蔵之介さん主演で、「破門フェデリコ二世」という舞台を観に行ったのは9月の事。 フェデリコ二世というのが、なかなかに秀でた人物であの当時だとぶっ飛んだヒトだったんだなーというのはよく分かったけれど、世界史大嫌いだった私には時代背景がよく分からなくて、くたばれ十字軍というサブタイトルもついているので、ああ、十字軍遠征の時代なのね、という程度。 これはしっかり勉強すべきだと、塩野七生さん . . . 本文を読む
コメント (3)

今日いち-2024年11月28日

2024-11-28 13:38:28 | 
シリーズものを大人買い。ブックカバーは牛乳石鹸コラボ . . . 本文を読む
コメント

最後の晩ごはん

2024-10-31 16:57:12 | 
最後の晩ごはん 優しい犬とカレーライス 椹野道流 著  角川文庫  令和6年 7月25日 初版 最後の晩ごはんシリーズ20作目 今回は、朗読の舞台の練習用に作家の淡海五郎の家の一室を借りている五十嵐海里が、そこで大きな黒い犬に出合う所から始まる物語。 その黒のラブラドールレトリバーは、淡海の屋敷からでもさほど遠くない家で飼われている犬だった。 犬に導かれてその屋敷を訪ねたら、屋敷では飼い主 . . . 本文を読む
コメント

猛毒のプリズン

2024-10-28 20:22:38 | 
知念実希人 著  実業之日本社文庫  2024年 10月15日 1刷 天久鷹央の事件カルテシリーズの最新作。 このあいだまでのビブリア・・・に比べるとサクサクと読み進められて面白い。 いつもながらの、鷹央と小鳥遊と鴻ノ池舞のトリオが鷹央の元恋人!!の長野の山奥の洋館に住む燐火の招きを受けて、遺産相続をめぐる不思議な事件を解決するというストーリー。 やっぱり、医学的な知識が無いと書けないストー . . . 本文を読む
コメント

ビブリア古書堂の事件手帖 Ⅳ

2024-10-18 15:39:27 | 
ビブリア古書堂の事件手帖 Ⅳ ~扉子たちと受け継がれる道~ 三上 延著  メディアワークス文庫  2024年 3月25日初版 整形外科のお供(笑) 扉子さんになってからのシリーズ4作目。 3作目の時にも同じ感想を持ったものだけど、栞子さんの時の方が面白かったな。 どうも娘の扉子がメインになってから、ページを繰る手が止まりがち。 今作も戦時中に、鎌倉の文士たちが立ち上げた『鎌倉文庫』が下敷き . . . 本文を読む
コメント

京(みやこ)に鬼の棲む里ありて

2024-09-25 07:59:31 | 
花房観音 著  新潮文庫  令和6年 9月1日 この著者の本は初めて。 なんとなく、京都に縁のありそうな本は手に取ってしまう。 6編の短編集。 最後のものだけを除いて、舞台は京。  八瀬だの、六角堂だの、大原三千院だの、糺の森(ただすのもり)だの、馴染みの地名が出てくる。 文庫の表紙でも分かるように、かなり官能的な・・・エロい(笑)小説。 確か、新聞の書評で目にして、これ読みたい!と軽い気持ち . . . 本文を読む
コメント

家族じまい

2024-09-19 08:20:54 | 
桜木紫乃 著  集英社文庫  2023年 7月19日 2刷 久しぶりに桜木さんの本を読んだ。 ああ、この人はこんな感じの文体だったな~、こんな雰囲気の作品を書く人だったな~と、思い出しながら読んでいた。 はっきりと自信はないけれど、こういう色合いの作品が多いのは著者の生まれ育った北海道、という土地柄も影響してるのかな。 やっぱり寒くて冬の長い土地、雪に閉ざされる土地、そういう場所で生まれ育つと . . . 本文を読む
コメント (6)

幸せのカツサンド

2024-09-11 07:57:11 | 
山口恵以子 著  ハルキ文庫  2024年 7月28日 第2刷 『食堂のおばちゃん』シリーズの16弾目。 この前に読んでいたのが『地面師たち』だったので、なんだかとてもホッとする(笑) 甘いものとしょっぱいものを交互に食べるとどんどん食が進むように、本もハードなえぐい?ものと、この食堂のおばちゃんシリーズみたいなほっこりするものを交互に読むと、どんどん本が進む(笑) 鴨川食堂もそうだけど、こ . . . 本文を読む
コメント (2)

地面師たち

2024-09-04 08:00:09 | 
新庄耕 著  集英社文庫  2024年 7月21日 7刷 世間でえらく評判になっているらしい。 Netflixで映像化されていて、またそのキャストがいかにも・・・な俳優さんを集めているとか。 実際にあった事件が下敷きになった小説で、なんせおどろおどろしい。 半分ぐらいまで読み進めていたら、息子が『ネトフリ契約した』と。 最初は金払ってまで見なくてもいい、って言ってたから本にしたんだけど。 本 . . . 本文を読む
コメント (4)

猫を処方いたします。 ③

2024-08-30 07:54:48 | 
石田祥 著  PHP文芸文庫  2024年 7月22日 猫を処方いたします。シリーズの3作目。 人生に疲れた人が、うまくいけばたどり着けるメンタルクリニック。 前にも書いた通り、京都市中京区麩屋町通り上ル六角通西入ル富小路通下ル蛸薬師通東入ル、にある古ぼけたビルジング(笑)の5階。 地図を見てもらったら分かるように、この住所だと碁盤の目になった京都の街をただ四角く歩いて元に戻ってしまう。 本当 . . . 本文を読む
コメント (2)

鴨川食堂 ごほうび

2024-08-21 16:43:34 | 
柏井壽 著  小学館文庫  2024年 7月10日 鴨川食堂シリーズの11作目。 それまでの京都駅・東本願寺の近くにあった店から上賀茂神社にほど近いところに移転してからの話。 食堂の方は娘のこいしと婚約者?で回していて、その裏手にある立派な京町家が探偵事務所になっている。 そこで、元刑事の鴨川流の作るめっちゃ美味しそうな料理に舌鼓を打った後で『(思い出の)食さがし』の聞き込みが始まる。 東本願 . . . 本文を読む
コメント (2)