酔っ払い？？

地下鉄の優先シートで、若い女の子が口を開けて爆睡していた。
全身黒の装いで、短いスカートから伸びた脚を器用に組んでシャネルのバッグと手にはスマホを握りしめたまま。
黒のトップスはV開きの襟ぐりが広く、おっ〇いが半分覗いている。
厚底のサンダルと、黒のレースのハイソックス。　多分、ぎらぎらのネイルをしているんだろう。

胸を半分あらわにしながら口を開けて眠りこけているのは、いくら若くて綺麗でも見ていられない。
優先席の隣のばーさんは居心地が悪そうだし、向かいのばーさん（私ねw）はこいつバカじゃないか、、、と冷たい目をしている。

と。
二条城前で突然目が覚めたのか彼女が立ち上がって、よろよろしていると思ったら見事にこけた。
向かい合ったばーさん二人の間の通路で。

そうしたら、早かったねぇ。
大学生ぐらいの男の子が駆け寄ってきて『大丈夫ですか』
彼女は声を出さずに大丈夫だというように手をひらひらさせている。

また一人、少し離れていたのに公務員風の男性が寄ってきてかがみこみ、倒れたままの彼女に『どっか打ったか？』みたいな言葉をかけているが、かがみこんだから匂ったのか、、、
『酒飲んでるか？』
私はまるで目の前の光景が見えていないように、無関心を装ってたけど。　若い女の子の威力ってすごいな（笑）電車の中で転けたぐらいで男性二人を走らせる。

ああ、そういえばあの口を開けた無防備な眠りや、いきなり立ち上がって歩き出そうとしたもののよろけて倒れたのは酔っぱらっているようにも思える。

なんとか起き上がって、座席にもたれかかったけれど、短いスカートから前に座っている私の目には、〇ンツ丸見え。
顔を上向きにして口を開け爆睡している時は、欧米人のようなきれいな鼻の穴の形が見えて、さぞや美形なんだろう・・・と思ってたけど目覚めた彼女は目も細くて、そうでもなかった　　目の前で死人を見る羽目にならなくて良かった。　あはは、いけずなばーさんだこと、あたしって。