グリフォンの日記

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誇り高き狼の血族

2007-08-15 19:32:43 | 日記・エッセイ・コラム
 本日は、終戦記念日である。昭和41年に勃発した大東亜戦争は、沖縄占領、日本国内の無差別空爆と広島、長崎の原爆投下により焦土にされ、多くの戦没者を出し終結した。日本にとって無意味な戦争だと知っていながら勇猛果敢に、アジア開放という題目をこなそうとイギリス、フランス、オランダ、中国、アメリカに挑んで散っていった猛者達。出兵した夫、息子、恋人の帰りをじっと耐えながら待つ女性達と子供達。戦争に行けず、ただ祈りを捧げる老人達。平和を祈念し、全ての戦没者達の御霊に黙祷を捧げるこの日。ふと"正義と平和とは何か"という自己懐疑的言葉が脳裏で渦巻く自分がいる。
 
 小学校の時、教師が自分達に言った。「赤紙一枚で、戦場に送られたの。紙切れ一枚で。」「戦死しても遺骨は返らず、箱に入った紙切れのみだったのよ。」当時の自分も”紙切れ一枚”と言う言葉に惑わされた。”人の命が紙切れ一枚”。
 
 しかし、今だから言える。自分の祖父は、父方、母方とも戦争に行った。”紙切れ一枚”でだ。それは、良い風に解釈すれば、日本のため、故郷の為、愛する家族の為だったのだろう。そして、悪く言えば、本当は、行きたくなかっただろうし、戦争なんてしたくなかっただろう。でも、自分が行かなければ、家族が近所から疎まれ、蔑(さげす)まれるかもしれない恐怖もあったかもしれない。何れにせよ、出兵する覚悟し、行動に移した。その後、無事に生還したものの、2人の祖父の口から戦争体験は語られる事は、無かった。
 
 もっと早く戦争の事実に気づいていれば、何かが変わったのかもしれないと思うと悔やまれる。自分は、死の恐怖と戦い、敵と戦い、自国を守ろうとし、自分の責任を果たした2人の祖父に敬意の念を持つ。例え、戦争によって人を殺(あや)めたとしてもだ。もしも、現在の法規、倫理に照らし合わせようとする者がいるならば、自分の先祖達の歴史を否定し、自分自身を踏みにじる行為であると悟られよ。
 
 アメリカでは、「いわゆる慰安婦」が問題視されているが、当のアメリカは占領下の日本で、何をしてきたのか。アメリカ人達による強姦事件は、占領下の中発覚しただけで3万件を越えた。他にもあるものは暴行され、あるものは略奪の憂き目にあった。日本国内に慰安所を作れと命令したのもアメリカ人だ。原爆の実験に白人(ドイツ人)を使わず、黄色人種(日本人)を使ったことは、人道上どうなのか。空襲によって多数の一般人を殺戮したことはどうなのか。
 
 さらに、見逃せないのは、焦土になった日本国内において、略奪・強姦・暴行を繰り返した、三国人(一部朝鮮人、一部台湾人達)。満州、樺太から多くの日本人が引き上げる際にロシア兵に強姦・殺害された女性達。投降した日本兵を無理やりシベリアへ強制連行し、奴隷の如く扱ったロシア兵達。それらの事例をどれだけ擁護しようと、日本人であれば正当化で割り切れない感情が沸いてくるものだ。
 
 しかし、多くの反戦団体、平和団体、反日団体は、この件については全く触れようとしない。いや、彼らにとっては、”日本が悪い”ことが重要なのだ。しかし、そのような理屈はもう通らない。戦争に負けたという事実は、甘んじて受け入れるが、現在の倫理基準と照らし合わせて”日本が悪いことをした”などと言われる筋合いはない。善悪で割り切れないもの、それが戦争というものなのだから。そんなに平和が大事だと言うのであれば、国際法廷にでも行き、平和の大切さ、命の尊さをやらを主張せよ。日本国内でしか、通用しない精神論、感情論で世界の基準の何が変えられるというのか。
  
 平和、自由を唱えることは、自由であるが、日本にとってそれらはあくまで享受されているのであって、日本人自ら勝ち取ったものではない。だから、不都合な平和と自由を62年間、ぬるま湯に浸かり、惰眠を貪り、怠惰な生活を送る事に費やしてこれたのだ。そこに日本人としての誇りも尊厳もあるはずが無い。
  
 日本人は、62年間、真実に目を瞑り、誇りと尊厳を黙殺してきたに過ぎない。沸々と沸いてくる激情を今まで倫理と理性で保ってきただけだ。しかし、腐っても英霊の子孫であることを忘れてはならない。だから、もう足枷を付けるような過去を振り返るのを止めよう。振り返るのは、自分が死する時にすればよい。今は、前を向いて日本の未来を明るくすることに全力を尽くそう。誇り高き狼の血族として。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
仰るとおりです。 (ゆう)
2008-05-05 04:22:25
仰るとおりです。

もう、立ち上がって行動するしかないですね。
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どうも、管理人のグリフォンです。 (グリフォン)
2008-05-05 08:01:42
どうも、管理人のグリフォンです。
現在の福田内閣は、国民無視の経済会重視、特定アジア外交重視(韓国、中国)の腐れ内閣だと思っています。特にネットの規制法案や人権擁護法案で、ネット社会の発展を阻害し、20代、30代の若い世代に職を与える機会を無くし、貧苦に喘ぐ国民をまるで他人事扱いする福田首相。

このまま、いい加減な政治を行い、財政を都市部に集中させすぎ、地方無視の政治を行うのであれば、かつて226事件を引き起こした青年将校のクーデターのような事態を誘発しかねない由々しき状況であると思うのです。

ですが、チベットの人権問題にしても世界情勢は、そうした問題に敏感になりつつあります。もし、武力によって政府を制圧しても、そこに国際社会からの抑圧がかかる事は避けられない状況を生みます。
そこで、我々若い世代が新しい政党を自分達で作り国政に討って出ることも考えるべきだと思います。
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