「武山」で蕎麦をいただいた後はシーサイドステーションのガルパンギャラリーへ行って買物をし、次いで上図のジョイショップタグチに行きました。Aさんがここで買いたいものがあるということでした。店先にてまずはガチャを見るAさんでした。
Aさんが買物をしている間、私は店内の奥にあるガルパン関連商品コーナーの下段にある寄贈品類展示ケースを見学しました。ここに数多くの楽しい作品が展示されていることは以前から知っていましたが、じっくりと見たのは今回が初めてでした。このお店に入っても買物だけで済ませてすぐに退出することが多かったからです。
店主の田口さんが、レジ対応の合間に、展示品の一つ一つを順に指しつつ、楽しそうに色々説明してくれました。沢山ある展示品のそれぞれについて、作者の事や作品の特徴などをきちんと把握しておられるのでした。
戦車プラモデル作品の他に、市販フィギュア類の寄贈品も数多く並んでいます。下に「非売品」のシールが付けてあって寄贈品であることが示されています。
思えば、カノウヤでの寄託展示も、最終的にはこのような見ていて楽しい内容に仕上げる計画でした。思わぬ事情で前倒し終了となりましたが、カノウヤの展示が無くなっても、ここタグチに行けば似たような展示が見られます。そのことが、なにか救いであるように感じました。
こちらの寄贈展示品は、作品内容が多彩で見応えがあるものが多いです。タグチさんが玩具および模型店ですから、ベテランクラスのモデラーが一度は立ち寄るでしょうし、常連となって作品を寄贈するという流れも自然に醸成されていたもののようです。
だから、大洗の多くのお店にある寄贈品とはちょっと違って、オリジナル性の高いもの、趣向を凝らしたもの、マニアックに作り込んだものが多いです。梅原屋のNさんの展示作品に似た傾向、共通する「遊び心」が感じられて興味深いです。個人的には、もっと早くにこの展示を見ておくべきだったなあ、と思いました。
個人的に面白いと思った作品は2点ありました。一つは上図のボンプル高校の豆タンク3種です。よく見ると、手前の2輌のTKSは同じではなく、主武装の機銃が20ミリと7.7ミリになっています。パーツの形状や雰囲気も微妙に異なるので、異なるメーカーの製品を2つ並べてあるのかもしれません。TKSはミラージュホビーやIBG、RPMなどがキット化していますから、作り比べが出来て楽しいです。
奥にあるのはTKSの砲塔付きタイプです。そういう機種も存在してキットも出ている事は聞いたことがありますが、キットの実物を見るのは初めてでした。RPMからキットが出ているようですが、中古ショップでも見かけた事がありません。
作品には説明文もありませんが、出来たらメモ程度でもいいから作品の基本情報を示していただきたいところです。
もう一つは、上図の青師団高校チームのⅡ号戦車です。キットはタミヤのようです。私もタミヤで作りましたが、フェンダー等をドラゴンのパーツに交換したため、ちょっと雰囲気がドラゴンっぽくなりました。
とにかくこの車輌は人気ありますね。ネット上でも色んな方の作品を見かけます。みんな共通してエル隊長の魅力のとりこになったんでしょうね。
そのエルとサンダースのケイはキャラクターデザインが良く似ているので、姉妹じゃないかとする説もあったりしましたが、そのネタを生かしたのか、ケイもちゃんと再現されています。横にナオミが居るのは、おそらく運転手として同行したのでしょうか・・・。
ケイとナオミが乗ってきた車は、というと後ろに見えるキューベルワーゲンがそうなのでしょうか?写真では隠れていますが、そのドアのマークは戦車道連盟のそれです。ケイたちの定番であるケネディジープじゃないところが面白いです。こういうマニアックな遊び心が作品に無限の拡がりを与えていて楽しいです。
このような、ストーリー性に満ちて空想も多様に楽しめる作品というのが、個人的には憧れです。
しかし、ここでもアリサは不遇であるようです・・・。存在自体がありません・・・。
店内の壁には、ガルパン製作関係者の直筆サインが並べてあります。お店の看板娘になっている佐々木あけびの中の人はもちろんですが、ガルパンコミック関連の作者さんのサインも幾つかあります。
一枚だけ佐々木あけびではないイラストがありますが、伯爵高校の小檜山野笑ですね・・・。 (続く)