カピバラ露天風呂を後にして、園内の周回路をぐるりとたどってみました。園内のほぼ中央にある細長い湖というか池の横を進みました。御覧のように池中の島々が全てケージになっていて、見学客はボートに乗りながらそれらを見物出来るようになっています。
東側の乗用車およびバス客の入場ゲートからの園路との交差点に来ました。ふと左側をみると、大室山を背景にしてショッカー基地・・・、いや温室ゾーンのグリフォン像の頭が見えました。グリフォンが大きく造られているのは、園内の大抵の場所から見えるようにするためだったのか、と悟りました。
しかも、このアングルには既視感がありました。原作コミック第9巻123ページ5コマ目の景色そのものでした。作中では鳥羽美波先生の車で行って東側の乗用車およびバス客の入場ゲートから入っていますから、この風景は必ず目にするわけです。作中の園内の各所の描写はそのまま東側ゲートからの順路に沿っていることが、改めて理解出来ました。
さすがは「ゆるキャン△」、原作もアニメも実際の景色の再現度はピカイチです。
このゾーンの描写は作中にはありませんでした。園内マップで確認すると「ロックガーデン」となっていましたが、古代文明のオブジェが異様な雰囲気を放ってサボテン類と妙にマッチしていましたので、「ミステリー・ガーデン」と名付けた方がしっくりくるかもしれません・・・。
「ロックガーデン」を通り抜けると、再び「カピバラ虹の広場」に着きました。これで園内をほぼ一周したことになりますが、割と早足で移動していたためか、一時間も経っていませんでした。
来た時とは反対側のゲートからケージ内に入りましたが、この上図のアングルが原作コミック第9巻127ページ5コマ目に出ています。大喜びの犬山あかりの歓声が聞こえてくるようでした。
ケージのほぼ真ん中でエサを食べている3匹のカピバラ。大きいのが1匹、小さいのが2匹。君たちは、えーと、何号だっけ・・・?
ともあれ、今回は最初から最後までカピバラ尽くしでした。ゆるキャン△聖地巡礼でなくても、このシャボテン公園の目玉動物ですから、カピバラだけを目当てにやってくる人が多いそうです。
私自身は今回はじめてカピバラという生き物を目の当たりにして、触ってみましたので、ネズミ目にこんな大きなのが居るんだ、という驚きや感動も含めて、大変勉強になりました。
実に楽しいところでした。今回は聖地巡礼でしたから駆け足で回りましたが、機会があれば再度入って、半日ぐらいかけてゆっくりと見物して楽しみたいところです。
次の目的地である大室山へ向かって、歩行者用ゲートからの連絡通路の坂道を下りました。時計を見ると12時14分でした。ならば、大室山へ登る前に何か食べておこう、と考えました。なにしろこの日は朝食抜きで新幹線に乗り、伊豆高原駅に着いてもミネラルウォーターを飲んだのみでしたから、空腹感が相当なレベルでした。 (続く)