塗装後の組み立てが全て完了し、あとはデカール貼りを残すのみとなりました。
デカールは、以前に制作した1輌目のキットの余りがありましたので、それを使いました。プラッツ発の旧公式キットに付属する上図のデカールには、砲塔左右に貼る校章マークが2対あるからです。サイズも同じなので、統一感を出すにも良いです。
砲塔の右側面に貼りました。位置は、1輌目のそれに合わせました。
砲塔の左側面に貼りました。冬季カラーのホワイトに赤いマークが照り映えます。
これでデカール貼りは完了です。
プラッツ旧公式キットの1輌目と並べて比較してみました。奥がプラッツ旧公式キットの1輌目です。パッとみた感じではあまり相違点が分かりませんが、よく観れば、今回のAFVクラブキットの方が全体的に細部の輪郭線がハッキリしています。
塗装カラーも、今回のキットの方がホワイトの発色が良いようですが、使用したのは同じ品番の塗料であるので、基本的には違いがありません。ただ、聞く所によれば、ホワイト系の塗料の特性として、経年劣化による退色現象というのがあるそうで、輝くようなホワイトが、次第に落ち着いたホワイトに転じてゆくらしいです。
旧公式キットの1輌目は、2016年2月の製作ですから、既に二年余りを経ています。その車体カラーが、今回の完成品のカラーと微妙に異なる、というのは想定していなかったので、勉強になりました。
次に、上図手前の今回のキットの方が砲塔のサイズが僅かに大きいです。キューポラは目立つ程に丈が高いです。アニメの劇中車もキューポラの丈がありますから、AFVクラブキットの方が劇中車に近いです。
後ろから見ますと、変速機カバーの丸みが異なります。劇中車のはエッジが無く丸みを帯びていますが、今回のキットの該当パーツはもとからその形状でした。上図右のプラッツ旧公式キットの1輌目では、エッジを削って丸めていますが、AFVクラブキットのはもっと丸いです。この点でも、AFVクラブキットはアニメの劇中車に近いです。
斜め前からのアングルです。砲塔のサイズがやや大きい点が、アニメの劇中車に近い、と改めて感じました。実はこちらの方が実在の車輌の寸法にも近いのではないか、とさえ思ってしまいます。換言すれば、プラッツ発の旧公式キットつまりドラゴン系においては、砲塔のサイズをやや小さめにしてあるのかもしれない、ということです。
右側面観です。やっぱりキューポラの丈の高さが目立ちます。アニメの劇中車と同じです。転輪のグレーはちょっと濃い目なので、もう少し薄めておくべきだったと反省しています。
左側面観です。上部車体パーツはおそらくT34/76のパーツが間違って入っていたようですが、結果的にはリブの修正改造と砲塔リング径の拡張だけで済みました。T34/85もT34/76も車体は共通ですから、全体的な輪郭は同じです。
斜め上からのアングルです。砲塔を左に向けてポーズをとらせますと、カッコよく決まります。デジカメ画像ですと、転輪の色が余計に濃く見えるので、車体と足回りのカラーの差が引き立ちます。ビジュアル的には、こちらのほうが印象が強い気がします。
以上で、プラウダ高校チームのT34/85の2輌目が完成しました。製作日数は、2018年6月16日から6月22日までの7日間で、組み立てに約4日、塗装に2日かかりました。1輌目の製作工程をほぼなぞってガルパン仕様への工作ポイントも素早く進めましたので、1輌目の約三分の一の日数で完成出来ました。やっぱり同型車を作った経験があるというのは大きいです。
今回はAFVクラブのフルインテリアキットを使いましたが、インテリアの範囲は見える範囲にとどめてエンジンルームは省きました。また車体パーツと転輪パーツは他製品のものが間違って入っていましたが、今回の製作においてはさほどに支障とならず、そのまま組み立てました。また、エッチングパーツは極力ブラ材に置き換え、1輌目との外見に差が出ないように配慮しました。
全体的には、比較的作り易いと思いました。今回もテレビ版仕様で仕上げましたが、1輌目よりもアニメの劇中車との共通点が多いです。おそらく、プラウダ高校チームのT34/85は、主にAFVクラブキットを参考にして3D画像を構築したのではないかと推測されますが、どうでしょうか。