ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

こんな文化は、日本で定着して欲しくない

2011年11月20日 | 其の他

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レジ会計前に商品飲食は当たり前?」(11月12日、マクレーン末子女史ブログより)

 

 米国のスーパーで、レジの順番を待ち乍ら、買い物に入ったドリンクを飲み始める人をに目にする。最近ハワイで、或る夫婦が商品のサンドイッチを食べ乍らショッピング、レジでサンドイッチの包み紙を出すのを忘れた。2人の様子を見ていた警備員から警察に通報、夫婦は窃盗罪で警察に拘束された。スーパー側の対応だけで無く、レジ会計前の商品飲食の賛否ネット上で話題となった。

 

米紙「USA Today」によると、マーシン&ニコール・レシチンスキーさんは、大手スーパー・セイフウエイで買物し乍ら、商品のチキン・サンドイッチを食べ始めた。買物が終わる頃には、既にサンドイッチは無く、包み紙だけが残った。

 

他の食料品に50ドル払い、レジを離れようとした時、警備員に詰問され、サンドイッチの料金を払っていなかった事に気付いた。支払い時にサンドイッチの包み紙を出すのを忘れたと言う。料金を払うと主張したが、既にスーパー側は警察に通報。駆け付けた警察は2人に手錠を掛け、警察署に連行。一緒に居た2歳の娘は、児童福祉サービスの職員に渡された。

 

第4級の窃盗罪に問われたレシチンスキーさん夫婦は、支払う前に食べるのが駄目な事とは、知らなかった。私が育った小さな町では当たり前。此れは窃盗とは考えない。と言う。

 

其れ其れが50ドルの保釈金を払い、結局18時間後、レシチンスキーさん親子は再会出来た。後にスーパー側は窃盗罪容疑を取り下げ、不愉快な思いをさせたと夫婦に謝罪した。一方、店内で商品を飲食する事を禁止はしないが、客はレジできちんと清算するべきだと話している。

 

此のニュースはフェイスブック等で大きな反響となり、多くのコメントが見られた。「レジで払う前に食べるのはおかしい。スーパーの採った処置は当然。」、「悪いマナー。」とする意見から、「ショッピング中に商品を食べるのは、完全に認められている行為。」、「御金を払う気が在るのなら、飲食して何処が悪い。」という物様々。しかし、警察の拘束は遣り過ぎというのが多くの意見だ。

 

スーパーでは、レジ付近に、ドリンク、チョコレート、雑誌といった物が誘いかける様に並んでいる。非常に喉が渇いていれば、コーラーのボトルを取って、一口飲むというのは理解出来ない事も無い。其の場合、ボトルを買物籠に入れれば問題無いだろう。

 

しかし、買物籠に入れたクッキーやら、ドーナツやらの箱を開け、包みを開け、買物し乍ら食べ出すというのは如何な物だろう。ドーナツ等、客が袋に欲しいだけ取って入れるスーパーも多い。レジ時に袋の中に幾つ在るかをレジ係が数え、料金に加算する。其の内の1個を食べたとしても、言わなければ判らないので在る。此れは明らかな窃盗になるだろう。後で申告すれば良いという物でも無いと思うのだが。

 

レジ前の飲食は、どうやら米国のスーパー文化となりつつ在る様だが、消費者のモラルとマナーが問い掛けられている。

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アメリカに足を踏み入れた事は無いが、海外では20数ヶ国を訪問している。しかしスーパー内でレジ前の商品を飲食している光景なんぞは、“数ヶ月前迄は”見た事が無かった。だから“数ヶ月前迄”ならば、「考えられない話だなあ。」と思った事だろう。

 

数ヶ月前、精算前の御菓子を食べている子供をスーパーで見掛けた。海外では無く、日本での話。小学校低学年位の男児が御菓子の箱を開封して、パクパクと中身を頬張っていたのだ。直ぐ傍らには彼の母親と思しき女性(30代前半?)が居り、最初はスーパーに持ち込んだ「購入済みの御菓子」を食べているのかと思った。(其れは其れで、どうかと思ったが。)

 

しかし、周りの人間が不審な目で見ているのを気付いたらしい彼女は、周りに聞こえる様な態とらしい大声で「此の御菓子の精算をしないとね~。」と息子に向かって話し掛けたので、精算前の御菓子を食べているというのが判った。「考えられないなあ・・・。」と呆れて、其の場を離れた自分。

 

10数分後、買いたい商品を全て買い物籠に入れた自分は、精算すべくレジに向かったのだが、其の途中で信じられない光景を目に。先程の子供が食べていた御菓子の箱が、ポンと通路に捨てて在ったのだ。レジ付近では無い場所で、明らかに“精算逃れ”としか思えない状況。モラルもも無い、とんでもない馬鹿親子だ。

 

アメリカ全土という事では無いだろうけれど、「スーパー内で精算前の商品を飲食しても、後できちんと精算すればOK。」という文化が彼の地で在るのだとしたら、好ましい事とは全く思わないけれど、だからと言って全面否定する気も無い。「を食する我が国の伝統文化」を「野蛮極まり無い行為だ!」と他国から決め付けられるのが不愉快な様に、「各国其れ其れが、長い年月を経て作り上げられて来た独自文化を尊重するのは、最低限の礼儀。」と考えるから。(明らかに違法な行為は別だが。)でも、こういう文化は、我が国で定着して欲しく無いもの。


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2 コメント

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所有権 (雫石鉄也)
2011-11-21 09:02:52
私は、素人なので、法律的なことは判りませんが、その商品の所有権が、どの時点で、店から客に移行するかですね。
支払いが済んだ時点で、所有権は客のもので、レジまえだと、店が所有権を持っているのではないでしょか。
だったら、レジ前の商品を飲み食いするのは、窃盗だといわれても致し方がないと思います。
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>雫石鉄也様 (giants-55)
2011-11-21 13:06:07
書き込み有り難う御座いました。今回は此方にレスを付けさせて貰います。

少なくとも日本の法律で言えば、商品の支払いが済んだ時点で、店側から購入者へ所有権が移行するとなると思うし、其れ以前に“習慣としても”多くの人がそう考えている事でしょう。

文化や習慣の違いというのは在るし、其れを全否定する気は無いけれど、今回の件に関しては「こういった感覚が、日本に持ち込まれて欲しくないなあ。」と強く感じます。
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