ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“薄っぺらい人間”なのは判った

2019年06月26日 | 時事ネタ関連

「『2014年、都内ホテルで行われた振り込め詐欺グループの忘年会に参加、事務所を通さない闇営業をしていた。』事が報じられ、カラテカの入江慎也氏が、所属している吉本興業から契約解消された。」のは、今月初めの事。 入江氏の“紹介”での忘年会に参加していた御笑いタレントは皆、口裏を合わせていたかの様に「反社会的勢力主催する忘年会とは全く知らなかったし、ギャラ一切受け取っていない。」と主張していたのだが・・・。

一昨日吉本興業は「社所属で、件の忘年会に参加していた11人の御笑いタレントが、実際にはギャラを受け取っていたとして、当面の間、活動休止の謹慎処分とする事。又、彼等は、相手が反社会的勢力とは全く知らなかった事。」を発表した。11人は「宮迫博之氏、田村亮氏、レイザーラモンHG氏、福島善成くまだまさし氏、パンチ浜崎氏、木村卓寛氏、ムーディ勝山氏、八十島宏行氏、常道裕史氏、ディエゴ氏。」。そして、同様に参加&ギャラを受け取っていたとして、ワタナベエンターテインメントは同社所属の松尾陽介氏と加藤歩氏の2人を、矢張り「当面の間、活動休止の謹慎処分とする。」事を発表。13人全員、“所属事務所を通さない営業”、即ち闇営業”だった。

今回の件が報じられた当初より、「忘年会を主催しているのが、反社会的勢力というのは、全く知らなかった。」及び「一切ギャラを受け取っていない。」という宮迫氏達の主張は、全く信じていなかった。主催していた側から「入江氏達に『振り込め詐欺で儲けている。』等の話をしていたし、ギャラも手渡しした。」という証言が上がっていたし、松本人志氏も語っていた様に「プロの御笑いタレントが“芸”を披露して、ギャラを全く受け取らなかったというのは、一寸考えられない。」という思いが、自分にも在ったので。そういう思いを持っていた人は少なく無いと思うし、今回の発表を受けて「矢張りね。」と感じている事だろう。

大昔の芸能界なら、“反社会的勢力と芸能人との密接な関係”なんて、そう珍しい話では無かったと思う。美空ひばりさんと山口組3代目組長田岡一雄氏との密接な関係なんていうのは超有名な話で、「田岡組長の誕生日パーティーに、美空さんが参加した。」なんていうニュースが報じられたりもしていたらしいし。

でも、今はもう時代が違う。高齢者ターゲットに、大金巻き上げる様な連中。」は絶対に許せないし、そんな連中が主催するイヴェントに参加した時点で、もうアウト相手が反社会的勢力なのかを知らなかったとしても、影響力の在る人達が参加する事で、イヴェント主催者に「自分達は全うな組織で在る。」というイメージを与え、其の事で“構成員の勧誘”にも利用されるだろうから。

“小銭稼ぎ”という軽い考えから、宮迫氏達は闇営業に参加していたのだろう。又、今回の件が報じられた当初からずっと「ギャラは一切受け取っていない。」と彼等が主張し続けていたのも、恐らくは「主催者が、反社会的勢力で在る事を知っていたから。」だと思う。本当に知らなかったのだとしたら、「ギャラは受け取りましたが、相手が反社会的勢力とは全く知らなかった。申し訳在りません。受け取ったギャラは、全額寄付します。」とでも言えば、“傷”は浅くて済んだろうから。

相手が反社会的勢力で在る事を知っていたからこそ、“対価”を受け取っていた事は口が裂けても言えなかったのだろうし、闇営業だからこそ恐らくは税務処理もしていなかったろうから、“脱税”(1回のギャラは彼等にとって少額でも、常態的に闇営業をしていたならば、結構な金額になろう。)を指摘される不安も在ったのではないか。

過去に何度か書いているように、「男女の問題は違法行為で無い限り、当事者間で解決すれば良い事で在り、第三者がどうこう言うべきでは無い。」と自分は考えている。だから、芸能人の不倫騒動とかどうでも良い事なのだけれど、2年前に不倫騒動が起きた際、状況的には「100%不倫しているだろ。」という感じなのに、「オフホワイト。」等と見苦しい言い訳に終始していた宮迫氏に対して、「として、信用が置けないなあ。」という思いが在った。

今回、「ギャラは一切受け取っていない。」と宮迫氏は主張し続けていたのに、結局は受け取っていた訳で、平気で嘘が吐ける人なんだな。という印象(他の連中も問題だけれど、最年長の宮迫氏が「ギャラは一切受け取っていない。」と主張した事で、同様の主張をせざるをなくなったという面は在ろう。)。

謝罪文では「“間接的”では在りますが、金銭を受領していた。」と記していたが、態々“間接的”という言葉を使った所に、「自分も被害者だ。」という“逃げ”が感じられ、薄っぺらい人だなあ。という思いも。御笑いタレントとしては好きでも嫌いでも無かった宮迫氏だが、彼が復帰したとしても、見たいとはもう思わない。

15年前の記事「あなたもハガキ職人に」で書いたけれど、15年以上前に「ひかり荘」という無料動画ポータルサイトが在った。一般人や著名人が、ひかり荘なる場所で動画配信するという企画だったが、或る日、(確か)ヴァラエティ番組放送作家という人が出ていた。彼は島田紳助氏(当時は未だ、芸能界を引退していなかった。)と親しい間柄との事で、島田氏と話した内容も披露していたのだが、「当時人気が出始めていた宮迫氏の芸に付いてどう思うか?」と質問した際、島田氏は「本当に力が在るのなら、デビュー(1989年)して直ぐに売れていた。」と否定的な考えをしたと言う。

後に島田氏は“黒い交際”で芸能界を引退する事になった訳だが、そんな彼が“芸”を否定していた宮迫氏も又、“黒い交際”が問題となるという“同じ道”を歩んだのは、何とも言えない皮肉だ。


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