松岡利勝農林水産大臣が代表を務める政治団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」が、家賃不要の衆議院議員会館を事務所の所在地としながら、事務所経費として毎年2,400万円~3,300万円を支出したと政治資金収支報告書に記載&提出していた事が報じられた。計上した事務所経費は2001年~2005年迄だけでも、総額で1億4,000万円余りにも上るという。又、伊吹文明文部科学大臣の2つの政治団体も同様に議員会館を事務所の所在地としていながら、年間で総額4,700万円を事務所経費として政治資金収支報告書に計上していた事も明るみに。
議員会館では家賃だけでは無く、光熱費も事務所が負担しなくて良いという事で、同じ様に議員会館を事務所として使用している他の政治家達の場合でも、その事務所経費は年間で高くても500万円前後なのだとか。松岡&伊吹両議員が何やら言い訳をしていたが、とても納得出来るものでは無かった。
安倍晋三内閣が発足した段階で書いた記事でもブラックな噂の絶えない松岡議員の大臣登用を懸念したが、案の定彼に纏わる疑惑が連発している。又、子供達を教育する組織の長で在る伊吹議員だが、社会のルールを守れず、且つ空々しい言い訳をしている様では、御自身の人間教育を受ける可きではなかろうか。
恐らくこの手の”イカサマ”は自民党の議員だけで無く、他党の議員もやっている事なのだろう。浮かした金は真っ当な事に使われているのかもしれないが、ルール違反はルール違反だ。ましてや、その金が私腹を肥やす為に流用されていたとしたら言語道断。国民に痛みを強いる以上は、為政者は必要以上に行動を律する可き。余りにも金銭に纏わるブラックな話が、我が国の政治家には多過ぎる。政治家に品格を求めるのは酷な事なのだろうか?
「品格」と言えば、昨日から放送開始となったドラマ「ハケンの品格」が予想外に面白かった。生憎、帰宅したのが遅かった為に途中からしか見られなかったのだが、それでもストーリーに引き込まれてしまった。
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このドラマは、丸の内に在る老舗の食品会社<S&F>が舞台となっている。同期入社の里中賢介(小泉孝太郎)と東海林武(大泉洋)は新年早々、共に主任に昇進する。東海林は花形部署の販売二課主任、そして里中は営業部の片隅に新設されたマーケティング課主任だった。里中が任されたマーケティング課の社員は、嘱託の小笠原繁(小松政夫)と新入社員の浅野務(勝地涼)だけ。後は切れ者の大前春子(篠原涼子)と仕事の遅い森美雪(加藤あいという2人の派遣社員で、御荷物部署を託されたと里中は落胆する。
表情一つ変えず、他の課員達と言葉を交わす事も無く、テキパキと仕事をこなす春子。「契約期間は3ヶ月で、一切延長無し。休日出勤及び残業は一切しない。」事を条件に派遣に応じた彼女は、定時きっかりに仕事を終わらせ退社する毎日。仕事は完璧にこなすものの「我が道を行く」スタイルの春子を、小笠原は「周囲のモチベーションを下げる存在。」と目の敵にする。
しかし、そんな廻りの目を全く意に介さない春子。彼女には自分を殺して必死で働いて来た会社にリストラされたという過去が在り、以降は「自分のスキルだけで生き抜いて行く。会社には依存しないし、依存もされない。」という確固たる意思を貫いているのだった。
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バブル景気が終焉して暫く経つ辺り迄、当時自分が所属していた部署は余りにも膨大な業務を抱えていた事も在り、正社員2人に対して一人の派遣社員が付く形となっていた。春子の様な切れ者も居れば、申し訳無いが全く使い物にならない者も居るといった感じで、様々な派遣社員と接点を持って来た。他の部署に比べると正社員と派遣社員の関係は悪くなかったと思うが、それでも時にはギスギスした雰囲気になったもの。雇用形態が著しく変化してしまった昨今では、正社員と派遣社員の関係がかなりシビアな状態になっている所も少なくないのではないだろうか。
「苦しみも喜びも共に分かち合って来た、同じ釜の飯を食って来た同僚が次から次にリストラで去って行った寂しさ&憤り」を、その後釜として入って来る派遣社員達への蔑視という形で吐き出している様な東海林。感情をぶつける可き相手は社員を単なる”駒”としてしか扱っていない会社で在り、それを派遣社員に向けるというのは全く御門違いな話なのだが、それでも彼の感じる寂しさ&憤りというのは理解出来る部分が在る。そしてそれ以上に、春子のスタンスも理解出来てしまう。
ドライ過ぎる程ドライな女を演じる篠原涼子さんの演技が光っている。これ迄は役者として全く見る可き所の無かった小泉孝太郎氏だが、今回の一寸頼り無げだけれども人の良い主任役は結構はまっている気がする。桐島部長役を演じる松方弘樹氏(ドラマ「HOTEL」での東堂総支配人役がオーバーラップしてしまう。)、昼行灯の世話好きジジイを敢えて演じている小笠原役の小松政夫氏(大好きな芸人の一人。「ニントスハッカッカ、マー!ヒジリキホッキョッキョ!」、「悪りーね、悪りーね、ワリーネ・デイートリッヒ!」、「よーやる、よーやる、よーやるゼリー!」等、彼の繰り出す意味不明なギャグが堪らない。)等、存在感の在る役者が脇を固めているのも良い。
久々に続けて見たくなったドラマだ。
議員会館では家賃だけでは無く、光熱費も事務所が負担しなくて良いという事で、同じ様に議員会館を事務所として使用している他の政治家達の場合でも、その事務所経費は年間で高くても500万円前後なのだとか。松岡&伊吹両議員が何やら言い訳をしていたが、とても納得出来るものでは無かった。
安倍晋三内閣が発足した段階で書いた記事でもブラックな噂の絶えない松岡議員の大臣登用を懸念したが、案の定彼に纏わる疑惑が連発している。又、子供達を教育する組織の長で在る伊吹議員だが、社会のルールを守れず、且つ空々しい言い訳をしている様では、御自身の人間教育を受ける可きではなかろうか。
恐らくこの手の”イカサマ”は自民党の議員だけで無く、他党の議員もやっている事なのだろう。浮かした金は真っ当な事に使われているのかもしれないが、ルール違反はルール違反だ。ましてや、その金が私腹を肥やす為に流用されていたとしたら言語道断。国民に痛みを強いる以上は、為政者は必要以上に行動を律する可き。余りにも金銭に纏わるブラックな話が、我が国の政治家には多過ぎる。政治家に品格を求めるのは酷な事なのだろうか?
「品格」と言えば、昨日から放送開始となったドラマ「ハケンの品格」が予想外に面白かった。生憎、帰宅したのが遅かった為に途中からしか見られなかったのだが、それでもストーリーに引き込まれてしまった。
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このドラマは、丸の内に在る老舗の食品会社<S&F>が舞台となっている。同期入社の里中賢介(小泉孝太郎)と東海林武(大泉洋)は新年早々、共に主任に昇進する。東海林は花形部署の販売二課主任、そして里中は営業部の片隅に新設されたマーケティング課主任だった。里中が任されたマーケティング課の社員は、嘱託の小笠原繁(小松政夫)と新入社員の浅野務(勝地涼)だけ。後は切れ者の大前春子(篠原涼子)と仕事の遅い森美雪(加藤あいという2人の派遣社員で、御荷物部署を託されたと里中は落胆する。
表情一つ変えず、他の課員達と言葉を交わす事も無く、テキパキと仕事をこなす春子。「契約期間は3ヶ月で、一切延長無し。休日出勤及び残業は一切しない。」事を条件に派遣に応じた彼女は、定時きっかりに仕事を終わらせ退社する毎日。仕事は完璧にこなすものの「我が道を行く」スタイルの春子を、小笠原は「周囲のモチベーションを下げる存在。」と目の敵にする。
しかし、そんな廻りの目を全く意に介さない春子。彼女には自分を殺して必死で働いて来た会社にリストラされたという過去が在り、以降は「自分のスキルだけで生き抜いて行く。会社には依存しないし、依存もされない。」という確固たる意思を貫いているのだった。
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バブル景気が終焉して暫く経つ辺り迄、当時自分が所属していた部署は余りにも膨大な業務を抱えていた事も在り、正社員2人に対して一人の派遣社員が付く形となっていた。春子の様な切れ者も居れば、申し訳無いが全く使い物にならない者も居るといった感じで、様々な派遣社員と接点を持って来た。他の部署に比べると正社員と派遣社員の関係は悪くなかったと思うが、それでも時にはギスギスした雰囲気になったもの。雇用形態が著しく変化してしまった昨今では、正社員と派遣社員の関係がかなりシビアな状態になっている所も少なくないのではないだろうか。
「苦しみも喜びも共に分かち合って来た、同じ釜の飯を食って来た同僚が次から次にリストラで去って行った寂しさ&憤り」を、その後釜として入って来る派遣社員達への蔑視という形で吐き出している様な東海林。感情をぶつける可き相手は社員を単なる”駒”としてしか扱っていない会社で在り、それを派遣社員に向けるというのは全く御門違いな話なのだが、それでも彼の感じる寂しさ&憤りというのは理解出来る部分が在る。そしてそれ以上に、春子のスタンスも理解出来てしまう。
ドライ過ぎる程ドライな女を演じる篠原涼子さんの演技が光っている。これ迄は役者として全く見る可き所の無かった小泉孝太郎氏だが、今回の一寸頼り無げだけれども人の良い主任役は結構はまっている気がする。桐島部長役を演じる松方弘樹氏(ドラマ「HOTEL」での東堂総支配人役がオーバーラップしてしまう。)、昼行灯の世話好きジジイを敢えて演じている小笠原役の小松政夫氏(大好きな芸人の一人。「ニントスハッカッカ、マー!ヒジリキホッキョッキョ!」、「悪りーね、悪りーね、ワリーネ・デイートリッヒ!」、「よーやる、よーやる、よーやるゼリー!」等、彼の繰り出す意味不明なギャグが堪らない。)等、存在感の在る役者が脇を固めているのも良い。
久々に続けて見たくなったドラマだ。
弱い立場に付け込んでどうこうするって輩は本当に最低ですね。これだけセクハラやパワハラに厳しい目が向けられている時代でも、そんな事が相変わらず起こっている事に憤りを覚えます。
マヌケ様の上司が言われた事も或る意味事実なのでしょうが、そうはなかなか割り切れないのが人情。実労働力に見合った対価を、会社には支払って貰いたいものです。
自分が派遣社員達と仕事をしていた時代、やはり飲み会等には気を遣いました。会費を全く徴収しないというのも彼女等のプライドを傷付けてしまうだろうし、余り高く取るのも悪いしで。唯、仲良くなった派遣の女の子から給料の額を聞かれて正直に答えた所、「え!?あんなに仕事してるのに、それだけしか貰ってないんですか!?可哀想・・・。」と真顔で同情された時には寂しかったですが(笑)。
つまりはマスコミを押さえ込む人間が内閣にいないことですね。
メディア戦略、というか顔の効く人間がいないことがひ弱な内閣なのでしょう。世耕議員では戦略は立てられるがスキャンダルを押さえ込む事は出来ないでしょう。
「ハケンの品格」ですが久し振りに面白そうなドラマですね。見逃しましたが次から見てみます^^
テレビみたいけど、忙しすぎて年明けてから3時間もテレビ観てない自分はたぶん観ないで終わるのでしょうけど。
取引先の工場を見学したときのぞっとした感覚は今でも覚えています。
その会社は誰でも知っている電機メーカーなのですが、実際の組み立て作業を行っているのは協力会社から派遣された労働者でメーカーの社員はいません。
流れ作業でチームを作って複数のラインで製品を組み立てていたのですが、見学用の通路が上のほうにあったので、働いている人達がなんだか、製造マシンに見えてしまいました。ただ、黙々と製品を手作業で組み立てる人達。
メーカーは協力会社と契約を結んだ人達と直接の約束無く、使用しているわけで、モノを作る現場ってこういうものなのかと薄ら寒くなりました。
確かに、機械の組み立てに熟練はそれほど必要ないのかも知れません。
企業というのは人材を育成する場所でもあるべきだと思っているのですが、逆に使い捨てで消費しているだけなんだと思いました。
官民に関らず、公的な措置に関しては厳密に公平さを保って欲しいものです。官の世界で無駄遣いが相も変わらず行なわれているのは、やはり必罰の部分に問題が在るからだと思います。「当時の責任者がもう居ないので判らない。」、「別のセクションも関っている事なので、自分はコメントする立場に無い。」等の逃げ口上をこれ迄どれだけ聞かされて来た事か。責任の所在を明確にし、明らかに問題な場合には然る可き罰を与える。そうしないと、無駄遣いは一向に無くならないでしょうね。
政治家の不祥事も同じ事。新しい不祥事が発生する度に一時的には騒ぎになるものの、抜本的な改善が為される事無く収束してしまう。要は「国に対して不利益な行為を為した場合には、即刻議員辞職&その人物は二度と議員になれない。」といった厳罰を設ければ、不祥事がゼロになるとは思わないけれども、格段と経るのではないでしょうか。為政者達は身内に厳しく、国民に優しくというスタンスで在って欲しいです。