ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

飽く迄も「参考程度」に

2011年11月09日 | 時事ネタ関連

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ネット口コミ暗躍 請負業出現」(11月3日、朝日新聞

 

結構便利なネット上の口コミが「桜」だったら。遣らせ書き込み業者が口を開いた。

 

或る「営業資料」がネットに流出した。 「口コミを活性化して、潜在顧客の関心を喚起します。」。東京都内のネット関連会社の物で、依頼で「遣らせ」書き込みをする事が赤裸々に記されていた。ネットでは、「ビジネスとしての遣らせは悪質。」と批判が集中した。

 

取材を申し込んだが、「日程を調整する。」という返事だけ。何度か催促し、やっと電話に出た担当者は「取材には答えられない。」と言いつつ、小さな声で遣らせの事実を認めた。サービスを始めたのは、約1年前だと言う。

 

資料によると、国内最大規模の口コミサイト「Yahoo!知恵袋」等で「遣らせ」書き込みを請け負っていた。化粧品会社の依頼が在った場合を想定し、「面皰跡を治すには?」等の質問を捜して「○○のブランドは全部良いけど、私に合ったのは洗顔!」と書き込む、等と例示。「然りげ無く URLを入れる。」のがで、質問自体を作る「自作自演」もする。書き込むに違うIDや回線を使い、サイト運営者に目を付けら難くすると言う。

 

同社の場合、初期費用は3万円で、月15回の書き込みで4万円、50回なら11万円。資料が流出した事で現在はサービスを見合わせていると言うが、担当者は「質問作るので遣らせと言えば遣らせ。広告で在る事を隠した点は問題かもしれないが、サイト規約違反の意識は無かった。」と悪怯れる様子は無い。

 

口コミを沢山書く程検索した時に上位になる効果も在り、依頼者には好評だったと言う。ホームページのアクセス数アップ・サービス等に携わる業者は、何処でも遣っている。当たり前の事です。

 

「遣らせ」書き込みは、蔓延っているのか。勧誘を受けた人達に聞いた。 福岡県美容外科には1年前から、多い時は毎日、郵送やメール等で売り込みが在ると言う。或る業者は根拠を示さずに「口コミを70%以上の方々が信用する。」と営業。値段は月100件の書き込みで初期費用込み80万円と提示して来た。別の業者からは「ライバルの評価を下げます。」という“ネガティヴ口コミ”の売り込みも在った。

 

中華料理店等を経営する40代の男性には9月、「口コミサイト対策をしませんか?」と、40歳前後の男性が訪ねて来た。月5~10件程書いて約9万円。「邪険にすると悪い評判を書かれるかも。」と心配になり、予算不足を理由に断った。口コミで出鱈目を書く人も居る何を書かれるか、毎日怯えている。

 

サイトの運営業者も対策は講じている。ヤフー知恵袋を運営するYahoo! JAPANは24時間態勢で書き込みを監視。規約に違反している場合は削除する。だが、「色々な例が在り判別は難しい。全て消す訳にも行かず悩ましい。」。

 

口コミによる評価サイトは飲食店、電化製品、化粧品、ホテル等広い分野に及ぶ。経済産業省が昨年発表した調査では、口コミ・サイトを「信頼出来る情報源」と答えた人が5割超に上るテレビや企業のホームページに迫る影響力で、「消費した人の感想を見て判断する消費形態が定着している。」と分析した。

 

消費者庁によると、利用者を装った書き込みは、消費者に間違った認識を与える点で景品表示法が禁じる不当表示に当たる可能性が在る。だが、行政処分の対象は書き込み業者では無く依頼者。遣らせの線引きは難しく、処分された例は無い。注意喚起の、10月末に改めてガイドラインを出した。

 

ネットの問題に詳しい岡村久道弁護士は「サイト運営者も通報を受けて削除する等の対策を採っているが、匿名なので尻尾掴み難い。巧妙な例も在り、見分けるのも難しい。」と指摘する。鵜呑みにせずに実物や他のサイトを参照する事が大切。実社会と同じ様にネットでの口コミに対してもリテラシーが必要な時代が来ている。」。

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電化製品の購入を検討している際、価格.com先ずは参考にしている。「どういう商品が売れているのか?」や「何処で購入すれば、一番安いのか?」が一発で判るのが、実に在り難い。インターネットが普及する以前には、こういった情報を広く得るのは不可能で、「購入する側にとっては在り難い限りだが、販売する側にとっては激しい価格競争に巻き込まれる等、厳しい状況だろうなあ。」と同情の気持ちも。

 

価格.comを始めとして、口コミが載っているサイトを見る機会は少なくないけれど、飽く迄も「参考程度」に留めている。一般人が真摯に評価しているケースが多いのだろうけれど、中には「此れって、どう考えても桜だろ?」とか「ライバル企業による、ネガティヴ・キャンペーンとしか思えない。」という書き込み少なからず在ったりするから。

 

以前、辛口なコメントを多く吐く漫画家が、テレビ番組内で「非常に安くて美味しい店!」と、或る料理店を絶賛していた。「彼が言うのだから、本当に安くて美味しいのだろうな。」と実際に其の店に足を運び、絶賛していた料理をオーダーしたのだが、不味いとは言わない迄も、決して美味しいとは思えない味で、尚且つ「味と量」を考えると「価格」は安いどころか、寧ろ可成り高い感じさえしたもの。「彼の“地元”という事で、広告塔になったのだろうな。」と残念でならなかった。

 

“踊るピエロ”を露店販売している場で目にした桜等は笑えるレヴェルだけれど、口コミによる評価サイトでの桜行為やネガティヴ・キャンペーンは勘弁して貰いたい。


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