先月28日、アナウンサーの小池清氏が肺炎で亡くなられた。享年80歳。合掌。
小池氏と言えば、クイズ番組「アップダウンクイズ」を思い出す。1963年から1985年に掛けて放送された此の番組で、彼は19年半の間司会を務めていた。そんなに良く見ていた訳では無いが、オープニングで彼が口にするフレーズ「ハワイへの御招待。10問正解して、夢のハワイへ行きましょう!」(動画)は強烈に覚えている。今程気軽に海外旅行出来る状況では無かった彼の時代、ハワイは正に「夢のハワイ」だった。
5月2日付けの日刊スポーツに、「懐かしい名司会者名フレーズ」という記事が載っている。小池氏のフレーズを取り上げた上で、「歴史的なクイズ番組には、名司会者による名フレーズが在った。」と。「パネルクイズ アタック25」の司会者・児玉清氏の「アタックチャ~ンス!」や「正解!」(動画)、「クイズタイムショック」で司会者・田宮二郎氏がストップウォッチを握り締めて口にした「現代は時間との闘いです!さあ、貴方の心臓に挑戦します。」(動画)を紹介している。
昔のテレビ番組には、こういった御馴染みのフレーズが多かった。ヴァラエティ番組だと「目方でドーン!」で司会者の1人・レツゴーじゅん氏が口にしていた「不思議な国のアリス様、どうぞ願いを叶えてね。」や「泣いて帰るか笑って帰るか、目方でドーン!」、「がっちり買いまショウ」で司会者の夢路いとし&喜味こいし両師匠が口にしていた「男は度胸、女は勘定。御手手出しても、足出すな。がっちり買いまショウ!!」や「10万円、7万円、5万円、運命の分かれ道!」、「クイズ面白ゼミナール」で司会者の鈴木健二アナウンサーが口にしていた「『知るは楽しみなり。』と申しまして、知識を沢山持つ事は人生を楽しくしてくれる物で御座います。私は、当ゼミナールの主任教授で御座います。」(動画)等々が印象に残っている。
又、ドラマでも「Gメン’75」のオープニングで流れたナレーション「ハードボイルド Gメン’75。熱い心を、強い意志で包んだ人間達。」(動画)等、御馴染みのフレーズが多く、当時の子供達は良く真似して口にしていたものだった。
其れを考えると、近年のテレビ番組には「御馴染みのフレーズ」としてパッと頭に浮かぶ物が、極めて少ない気がする。「探偵!ナイトスクープ」(動画)で局長が口にする「今晩は、『探偵!ナイトスクープ」の時間が遣って参りました。複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明する、『探偵!ナイトスクープ』。私が局長の○○です。」は御馴染み中の御馴染みといったフレーズだが、其の他と言えば「歴史秘話ヒストリア」で司会者の渡邊あゆみアナウンサーが口にする「『歴史』、其れは絶え間無く流れる大きな河。其の中のきらきらとした一滴輝く一滴を、『秘話』と呼びます。」等が在ったりするも、インパクトという意味では弱い。
その番組については、こちらで詳しく書いたのですが、
http://orange.ap.teacup.com/applet/iyokakun1961/20110521/archive
番組冒頭の、要潤氏演じるジャーナリスト、沢嶋の決まり文句
「当時の人々にとって、私は時空を超えた存在です。彼らにとって私は宇宙人のような存在です。彼らに接触する際には細心の注意が必要です。私自身の介在によって、この歴史が変わることも有り得るからです。彼らに取材を許してもらうためには、特殊な交渉術を用います。それについては極秘事項のためお見せすることは出来ませんが、今回も無事密着取材することに成功しました。 」
というのが結構気に入っています。ブログ記事の中でも触れてますが、この「特殊な交渉術」というのは、やはり「集団催眠」ではないかと思います。
「少年ドラマシリーズ」のSFドラマが好きだった人にはおすすめしたい番組です。
「タイムスクープハンター」、評判が良いという話を良く見聞します。3年程前だったか、ザッピングをしていて偶然見たのが、此の番組でした。確か、「江戸町奉行所の同心」を扱った回。未来のジャーナリストが過去にタイム・スリップして、実状を報告するというスタイルが斬新で、見入ってしまったもの。其れ以降、何回か見ています。「ハレー彗星が地球に接近した際のパニック状態」を報告した回も、個人的には面白かった。