自分より強者には阿り、逆に自分より弱者には横柄な態度で接する。世の中にはその手の嫌な奴が結構居たりするけれど、プロ野球界にも残念乍らそんな人間が少なからず居る。選手生活の晩年をジャイアンツで過ごし、今季は某チームの二軍で打撃コーチを務めていた某氏なんぞもそんな一人だ。長嶋茂雄氏等、球界に強い影響力を持つ人物との近しさを無闇矢鱈とアピールする事で自身の存在感を誇示する一方、自分よりも弱い存在に対しては傲慢さを見せる。以前には或るチームに付いて非常に小馬鹿にした物言いをし、あの温厚な関根潤三氏を激昂させた事も在った。
そんな彼が某チームの一軍打撃コーチを務めていた際、知人女性に暴行を働いたという事でフロントに転出させられたが、監督の強い要望も在って1年後には同チームの二軍打撃コーチに就任したのは今季の事。一軍打撃コーチ時代から「選手を好き嫌いで起用し、嫌った選手は徹底的に干す。」、「選手を私生活で子分の様に扱き使う。」、「選手に対し、度の過ぎた暴力を振るう。」等の悪評が漏れ伝わっていたので、野球を良く知っているファンからは概して「あんな男をチームに戻すなんて、何て最悪な人事をするんだ。」という批判の声が上がっていたっけ。斯く言う自分も、そんな一人だった。
その彼が「コーチとして行き過ぎが在った。」として、フロントからコーチ職を解かれたのは一昨日の事。調査続行中との事で事の詳細は未だ判らないが、マスメディアの報道では「二軍選手達に理不尽な暴行を働いた。」というのが原因の様だ。又、「嫌った選手を干す。」というのも在ったと伝えられている。このニュースを見聞して、「ほら見た事か。」と思った人も結構居たのではなかろうか。「自らの過ちを反省し、良くない面を改善出来る人間」は救いが在るけれど、それが全く出来ない人間は救いが無い。コーチとしての彼は能力が全く無い人間では無いと思うけれど、自らを改善して行けない限りは球界どころか、どんな社会でも働き場所は見い出せない事だろう。
閑話休題。
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湾岸署刑事課強行犯係の係長に昇進した青島俊作(織田裕二氏)は、3日後に控えた新湾岸署への引っ越しを一任されて大張り切り。そんな中、管内で不可解な事件が続発。青島や恩田すみれ(深津絵里さん)が捜査で駆け回っている間に、引っ越しの混乱に乗じて湾岸署から拳銃が盗まれてしまう。犯人グループは、「応じなければ御前達の拳銃で無差別殺人を行う。」と、青島が過去に逮捕した犯罪者9人の釈放を要求。更に彼等は、新湾岸署の最新セキュリティー・システムを逆手に取り、建物を占拠。すみれ達多くの署員が、新湾岸署に閉じ込められてしまう・・・。
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「踊る大捜査線シリーズ」は大好きで、スペシャル・ドラマの一部を除いて殆ど全てを見ている。メイン・キャラクターの一人・和久平八郎を演じていたいかりや長介氏が亡くなられて以降、青島が登場する「踊る大捜査線」は製作されていなかったが、この程7年振りに青島が戻って来た。映画「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」がそれだ。
7年前に公開された映画「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」では猟奇的連続殺人事件が発生したが、今回の作品はそれから7年後という設定。青島は巡査部長から警部補に昇進して湾岸署刑事課強行犯係の係長になっていたり、和久さんが病死したという設定で甥の和久伸次郎(伊藤淳史氏)が登場したりと、ストーリー的にも7年の月日を感じさせるが、何よりも青島やすみれの顔のアップに過ぎ去った年月の長さを痛感。(勿論、彼等と同世代の人間と比べたら、見た目は若いのだけれど。)
「登場人物達が実に個性的。」、「ストーリー展開のテンポが良い。」、「笑いとシリアスさのコンビネーションが絶妙。」等々、「踊る大捜査線シリーズ」の魅力がこの作品でも余す所無く描かれている。笑いで言えば何と言っても、スリーアミーゴスの存在が光っており、“特殊メーク”をして記者会見に臨んだシーンなんぞは大爆笑してしまった。又、1998年に公開された映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!」で猟奇殺人事件の犯人・日向真奈美を演じた小泉今日子さんが、この作品に同じ役で登場しているのだが、不気味さを漂わせる演技が良い。
観終わってみて、「あれは何だったのかなあ?」と疑問に思う点が幾つか。「(犯人が顔出しでネット上に登場した際、青島はそれを見ていなかったと思うが。)犯人を逮捕した際、『見覚えが在る。』といった趣旨の発言をしていたのは何故?」、「犯人と交渉しようとしている管理補佐官・鳥飼誠一(小栗旬氏)に、和久伸次郎が“敢えて”言おうとした事は結局何だったのか?」、「警察庁長官官房審議官・室井慎次(柳葉敏郎氏)が、最後に青島に掛けた言葉(恐らく秋田弁だと思うが。)はどういう意味なのか?」等々がそうだが、「もしかしたら次回作の伏線なのかなあ?」と思ったりも。
新湾岸署の新署長が“あの人”というのは意外だったけれど、最初から最後迄飽きる事無く観られた。一般的な評価は高く無い様だが、個人的な総合評価は星4つとしたい。
そんな彼が某チームの一軍打撃コーチを務めていた際、知人女性に暴行を働いたという事でフロントに転出させられたが、監督の強い要望も在って1年後には同チームの二軍打撃コーチに就任したのは今季の事。一軍打撃コーチ時代から「選手を好き嫌いで起用し、嫌った選手は徹底的に干す。」、「選手を私生活で子分の様に扱き使う。」、「選手に対し、度の過ぎた暴力を振るう。」等の悪評が漏れ伝わっていたので、野球を良く知っているファンからは概して「あんな男をチームに戻すなんて、何て最悪な人事をするんだ。」という批判の声が上がっていたっけ。斯く言う自分も、そんな一人だった。
その彼が「コーチとして行き過ぎが在った。」として、フロントからコーチ職を解かれたのは一昨日の事。調査続行中との事で事の詳細は未だ判らないが、マスメディアの報道では「二軍選手達に理不尽な暴行を働いた。」というのが原因の様だ。又、「嫌った選手を干す。」というのも在ったと伝えられている。このニュースを見聞して、「ほら見た事か。」と思った人も結構居たのではなかろうか。「自らの過ちを反省し、良くない面を改善出来る人間」は救いが在るけれど、それが全く出来ない人間は救いが無い。コーチとしての彼は能力が全く無い人間では無いと思うけれど、自らを改善して行けない限りは球界どころか、どんな社会でも働き場所は見い出せない事だろう。
閑話休題。
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湾岸署刑事課強行犯係の係長に昇進した青島俊作(織田裕二氏)は、3日後に控えた新湾岸署への引っ越しを一任されて大張り切り。そんな中、管内で不可解な事件が続発。青島や恩田すみれ(深津絵里さん)が捜査で駆け回っている間に、引っ越しの混乱に乗じて湾岸署から拳銃が盗まれてしまう。犯人グループは、「応じなければ御前達の拳銃で無差別殺人を行う。」と、青島が過去に逮捕した犯罪者9人の釈放を要求。更に彼等は、新湾岸署の最新セキュリティー・システムを逆手に取り、建物を占拠。すみれ達多くの署員が、新湾岸署に閉じ込められてしまう・・・。
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「踊る大捜査線シリーズ」は大好きで、スペシャル・ドラマの一部を除いて殆ど全てを見ている。メイン・キャラクターの一人・和久平八郎を演じていたいかりや長介氏が亡くなられて以降、青島が登場する「踊る大捜査線」は製作されていなかったが、この程7年振りに青島が戻って来た。映画「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」がそれだ。
7年前に公開された映画「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」では猟奇的連続殺人事件が発生したが、今回の作品はそれから7年後という設定。青島は巡査部長から警部補に昇進して湾岸署刑事課強行犯係の係長になっていたり、和久さんが病死したという設定で甥の和久伸次郎(伊藤淳史氏)が登場したりと、ストーリー的にも7年の月日を感じさせるが、何よりも青島やすみれの顔のアップに過ぎ去った年月の長さを痛感。(勿論、彼等と同世代の人間と比べたら、見た目は若いのだけれど。)
「登場人物達が実に個性的。」、「ストーリー展開のテンポが良い。」、「笑いとシリアスさのコンビネーションが絶妙。」等々、「踊る大捜査線シリーズ」の魅力がこの作品でも余す所無く描かれている。笑いで言えば何と言っても、スリーアミーゴスの存在が光っており、“特殊メーク”をして記者会見に臨んだシーンなんぞは大爆笑してしまった。又、1998年に公開された映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!」で猟奇殺人事件の犯人・日向真奈美を演じた小泉今日子さんが、この作品に同じ役で登場しているのだが、不気味さを漂わせる演技が良い。
観終わってみて、「あれは何だったのかなあ?」と疑問に思う点が幾つか。「(犯人が顔出しでネット上に登場した際、青島はそれを見ていなかったと思うが。)犯人を逮捕した際、『見覚えが在る。』といった趣旨の発言をしていたのは何故?」、「犯人と交渉しようとしている管理補佐官・鳥飼誠一(小栗旬氏)に、和久伸次郎が“敢えて”言おうとした事は結局何だったのか?」、「警察庁長官官房審議官・室井慎次(柳葉敏郎氏)が、最後に青島に掛けた言葉(恐らく秋田弁だと思うが。)はどういう意味なのか?」等々がそうだが、「もしかしたら次回作の伏線なのかなあ?」と思ったりも。
新湾岸署の新署長が“あの人”というのは意外だったけれど、最初から最後迄飽きる事無く観られた。一般的な評価は高く無い様だが、個人的な総合評価は星4つとしたい。
正直こうなるのは目に見えていたはずなんですが。最悪の結果になりましたね。
ホッケーなどを廃部にしたけれども西武ライオンズがなぜ存続していられるのか、そういうことを何も分かっていないのですね。フロントも現場も。相撲と一緒ですよ。
些細なスキャンダルで松坂や08年優勝の陽の印象が一発でダーティなものになってしまう。もともと西武が明るい、若いチームと思われていたか?それは否でしょう?ホント最近のことですよ。
あーあこれで菊池はすぐにアメリカに流出ですわ。もう決定です。ポスティングだかなんだかで何十億入ってよかったね、ってオチですかね。
プロ野球事情をそこそこ知っている方ならば、件の元コーチの悪評は結構見聞していたと思うし、実際に野球関連の記事をメインに書いておられるブロガー諸氏の間では「何であいつを起用するのか?」という批判の声が多かった様に思います。
「メジャー流のパクリに過ぎない。」とはいえ、色々なアイデアを練習に取り入れたという実績は在るけれど、彼の一番いけない部分は「強者と自分の近しい関係をアピールし(今回“も”、「俺は○○監督の一番の側近だ!」と盛んに選手達に“圧力”を掛けていたとか。)、弱者を強圧的&理不尽に抑え込もうとする。」点。漏れ伝わって来る情報で判断するしか無いのだけれど、今回“も”気に入らない選手を干したり、自身に不満を持つ選手に暴行を振るったり(常識外な額の罰金制度を設け、それがフロントの耳に入ると、選手の元に押し掛けて「御前がチクったんだろう!」と髪を引張る等したという話が在りますが、もしこれが事実ならばとんでもない事。「子供の喧嘩じゃないんだから、そもそも『チクる』って何なんだよ?」と呆れ果てます。)等、指導者として不適切な言動が多過ぎる。「本人が未だプロの肉体になっていない。」という面も在ると思うけれど、あれだけ良い素質を持ったルーキーが、此処迄二軍で燻っていなければいけない背景には、彼の存在“も”在ったのではないかなあという思いも。早く一軍で投げる姿を見たいと思っていたので、今回“独裁者”が排除された事で良い方向に向かってくれればと願っています。