「訪れたい。」と思い続けていた場所を、念願叶って訪れて来た。
「選挙活動を全くしなくても、其れこそ寝ていても断トツで当選出来る。」と言われている“小泉王国”の横須賀市。街を歩けば「進ちゃんのよこすか海軍カレー」なる商品のポスターが貼られている等、「“小泉王国”健在なり。」という雰囲気が漂っている。自民党に在っては比較的「是々非々で、物事を主張している。」という感じがする小泉進次郎議員だけに、人気の高さは判らないでも無いのだが、此の国をガタガタにした大きな要因が“親父の失政(と自分は思っているのだが。)”で在る事を考えると、複雑な気持ちは正直在る。
【進ちゃんのよこすか海軍カレー】
そんな横須賀市に、訪れたかった場所は在る。記念艦「三笠」が保存されている「三笠公園」の横に在る「三笠桟橋」からフェリーに乗り、凡そ10分で到着。其処は、“東京湾唯一の自然島”で在る無人島の「猿島」だ。
【三笠】
【猿島】
「猿島」に付いて地元の観光資料に記されていた内容を纏めると、次の様になる。
*********************************
「猿島」
島の歴史は古く、縄文・弥生時代の石器や土器も発見されている。
鎌倉時代、日蓮宗の宗祖となる日蓮が上総から鎌倉に向けて船出した所、大時化に遭い、船は流されてしまう。軈て嵐が去り、海が穏やかになった時、1匹の白猿が船の舳先に現れ、船を或る島へと導いた。日蓮が降り立った島は其の白猿に因んで、「猿島」と呼ばれる様になった。
幕末には江戸幕府により台場が築造され、明治に入ると陸軍省&海軍省の所管となり、東京湾要塞の猿島砲台が設けられる。島内の岩壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は現在も残り、我が国では数少ないフランドル積みが見られる。
*********************************
どうしても猿島を訪れたかった理由の1つは、要塞跡の存在。一般人の立ち入りが長年制限されていた事で、島には豊富な自然と歴史遺産が残されており、要塞跡も当時の雰囲気を残している。唯、残念なのは、アホな連中が壁面等に数多くの悪戯書きを記している事。情け無いとしか、言い様が無い。
【要塞跡1】
【要塞跡2】
【要塞跡3】
【“愛のトンネル”】
【“愛のトンネル”内部】
日蓮が猿島に辿り着いた際、籠もったという“伝説”の在る「日蓮洞窟」。崖を横に見乍ら、急な階段を降りて行くと、狭い岩場に到る少し前に在る。鉄製の階段は潮風に吹き晒されている為か、錆びて穴が開いている所が幾つか在り、又、嫌な撓み方をしたりするので、正直怖かった。
【日蓮洞窟】
そして、猿島を訪れたかった最大の理由と言って良いのが、此の島が大好きだった特撮番組の「仮面ライダー」【動画】で、何度か撮影に使われた場所という点。
最初に使われたのが第9話「恐怖コブラ男」で、後に“悪の組織”「ショッカー」の秘密基地が在る場所という設定にも。又、島の頂上に在る展望台は、新しい悪の組織「ゲルショッカー」の結成式が行われた場所で、ライダー・ファンにとって聖地的な存在なのだ。
大幹部のブラック将軍が立っていた展望台を実際に目の前にすると、「仮面ライダー」を夢中になって見ていた子供時代を思い出し、ついつい感傷的になってしまった。
【ゲルショッカーの結成式が行われた当時の展望台】
【現在の展望台】
帰りのフェリーでは、一緒に乗り合わせた50代と思しき夫婦が、「ショッカーの秘密基地を、漸と見られたね。」と嬉しそうに話していた。「ずっと猿島を訪れたいと思っていたのは、自分だけでは無かったのだ。」と思ったら、頬が緩んでしまった。
参加費1.000円のチケットを買い七種類のテストを受け合格するとショッカー証(テストと言ってもチケットを買った時点でもれなく全員がもらえたらしいです)がもらえたらしいです
忠誠力テストはショッカー戦闘員と一緒に片手を上げてイーッと叫ぶテストだそうです
後のテストは知りませんが大盛況だったそうです
地方ではまず開催されないでしょうね
さすが首都東京は違いますね
「軍艦島」は、自分も訪れてみたい場所の1つです。正式な名称は「端島」というそうですが、「廃墟となった島内の建造物」と「島の形状」が合わさると、正に「軍艦」といった感じで、「絶妙なネーミングだなあ。」と思いますね。
島内の集合住宅の中には、昭和30年代に建てられたというのに、水洗トイレやらダスト・シュート(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88)が備わっている物も在るというのを聞いた事が在ります。モダンだったんですね。
そうか、1971年放送開始ですものね。
近くに住んでいた従兄弟の子がお姉ちゃんとお母さんがチャンネル権を譲ってくれないからとベソかいて我が家の婆さまが自分の離れ用に買ったテレビを見せてくれ、と頼みに来たことがありました。そのうちのお姉さんは吉沢京子などの主演ドラマを見ていたのです。
「チャンネル権」はもう死語ですね。
「ショッカーが新人戦闘員を募集。」という品川プリンスホテルのイヴェント、週刊誌で自分も知りました。何でも1,600人を超える志願者が集まったそうですね。下は小学生から、上は50代と思しき人迄、幅広い人材が集まったそうで、血圧や握力の測定に始まり、(ショッカー戦闘員なら必須の)「イーッ!」のポーズを美しく決められるかという「忠誠力判定」や、ストップウォッチを「11秒11(イーッ!)」で止める「時間力」等、悪の戦闘員として相応しい能力を有しているかの7つの試験が在ったというのは、思わず笑ってしまいました。
ショッカーの秘密基地を模したバーが出現する(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/24fff0ddde51c9a67620c07ca6ad53c4)等、仮面ライダー人気は根強い物が在ります。
仰る様に、「仮面ライダー」の放送開始は1971年で、終了したのは1973年。最後の方を見ていたとしても、当時小学校1年(6歳)で現在は46歳。今風の言い方で言えば“アラフィフ”なんですよね。
昔は「1家に1台のテレヴィ」というのがせいぜいだったけれど、今は1人に1台も珍しく無い。外出先でもワンセグで番組を視聴出来ちゃうのですから、本当に「チャンネル権」という言葉も死語となりましたね。