悲運の投手松坂

オリンピックの野球で、日本代表チームが銅メダル。金メダルを獲れなかったのは残念だが、良く頑張ったと思う。全選手の必死さが画面を通して伝わって来たし、胸を張って帰国して欲しい。

それにしても、松坂大輔には”悲運の投手”というイメージを持ってしまう。勿論、高校時代のみならず、プロに入ってからも素晴らしい実績を残している。だが、「彼が活躍した年にライオンズが優勝していない。」、「前回のシドニー・オリンピックでは３度先発するも０勝で、３位決定戦では決勝打を浴びた。」、そして「今回のアテネ・オリンピックではキューバ戦で好投するも、オーストラリア戦では１失点に泣いている」等に、運のなさを感じてしまうのかもしれない。

しかし、オリンピックの野球に関してだが、順位付けルールが何ともスッキリしない。日本代表チームは、予選リーグで６勝１敗にも拘らず、決勝トーナメントの初戦を１敗しただけで３位以下になってしまう。結果的に、４勝３敗のオーストラリアが、優勝決定戦に駒を進めているだけに、余計不公平感を覚える。今年のパ・リーグのプレーオフ制度にも同じ感覚を持ってしまうが、総当たり戦で、一番勝ち星を得たチーム＝優勝とした方がスッキリして良いのではないだろうか。

今回のオリンピックでは、感動のシーンが目白押し。その中で、番外編として感動した事を書いておきたい。女子レスリングの浜口京子選手が対戦している最中、浜口選手の地元浅草では、リアルタイムで住民が応援していた。その最前列には、鉢巻きを締め、”カメラ目線”で必死に応援する浅香光代の姿。美味しいポジショニングを決して逃さない、芸人魂にはひたすら感動した（笑）。