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1976年(昭和51年)から「週刊少年ジャンプ」に連載されて来た漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(通称:こち亀)が、9月17日に発売される同誌にて、連載が終了すると発表された。最終回を収録した単行本も同日に発売予定で、200巻目での完結となる。
“こち亀”は連載開始から、今年で丁度40年。「週刊少年ジャンプ」誌上にて開始となったのは1976年の「42号」からで、最終回となる最終回となるのも同じ「42号」となる。単行本も「200巻」となるし、作者の秋本治氏としては、“区切り”という物を強く意識したのかもしれない。
現在、「週刊少年ジャンプ」に連載されている作品の中で、こち亀は最も古い作品。其れだけでも凄いが、40年間一度も休載、業界で言う所の「穴を開ける」事が無かったというのは、本当に凄い事だ。体調面の維持も然る事乍ら、アイデアに煮詰まって放り出したくなる事も在ったろう中、40年間全く穴を開けなかったというのは、並大抵の事では無い。
こち亀が連載開始となった1976年は、どんな年だったのか?日本の首相は三木武夫氏で、大きな出来事としては「ロッキード事件」が発覚した年だ。
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「1976年の主な出来事」
・「クイズダービー」【動画】、「徹子の部屋」【動画】、「プロ野球ニュース」【動画】が放送開始。
・「アントニオ猪木氏対モハメド・アリ氏の異種格闘技戦」【動画】が、日本武道館で行われる。
・ピンク・レディーが、「ペッパー警部」【動画】でレコード・デビュー。
・ジャイアンツの王貞治選手が対タイガース戦で、ベーブ・ルース氏を抜く715号ホームランを放つ【動画】。
・ジャイアンツが前年度最下位から、セ・リーグ優勝を果たす【動画】。
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ジャイアンツ・ファンとして、そしてピンク・レディーの大ファンだった自分としては、非常に思い出深い年だが、こうやって当時の出来事を目にすると、“大昔”という印象が在る。
話をこち亀に戻すが、連載開始となった1976年の「42号」に付いて、此方に連載されていた作品の一覧が紹介されている。
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「『週刊少年ジャンプ』(1976年の42号)に連載されていた作品)」
・「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(山止たつひこ氏)
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良く知られている事では在るが、こち亀連載開始時の秋本治氏は、当時「がきデカ」で人気漫画家となっていた山上たつひこ氏の名前を捩り、「山止たつひこ」なる名前を使用していた。
記憶を手繰り寄せると、此れ等の作品の中では「1・2のアッホ!!」や「サーキットの狼」、「東大一直線」、「ド―ベルマン刑事」、「包丁人味平」、「プレイボール」、「トイレット博士」が当時は人気作品で、特に「サーキットの狼」と「トイレット博士」の人気は群を抜いていた様に思う。(自分は、「トイレット博士」が大好きだった。)そんな中、秋本氏は「週刊少年ジャンプ」にて、こち亀の連載を開始した訳だ。
今は読む事が無くなったけれど、昔は床屋の待合スペースに置かれていた「週刊少年ジャンプ」を広げ、こち亀を良く読んでいたっけ。自分の少年期の原風景と重なる事から、主人公の“両さん”の少年期が描かれた作品が特に好きだった。自分が実際に読んだ範囲で言えば、「おばけ煙突が消えた日」が一番好きな作品。
結成から28年目で解散となるSMAPに続き、今年は長い歴史を誇るこち亀が終了。「『ずっと存在し続けるのが当たり前。」と思っていた物が、或る日、終わりを迎える。」というのは、何とも寂しい。