ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

真の芸人

2009年11月16日 | 御笑い関連
1974年から1977年に掛けて放送されていた子供向け特撮番組「がんばれ!!ロボコン」(動画)。子供の頃好きだったこの番組が現在ファミリー劇場で再放送されており、毎回見てしまっている。シャチハタのCMでも有名だった大野しげひさ氏(マニアック過ぎて恐らく御存知の方は少ないと思うが、彼が司会等を務めていたクイズ番組「マゴベエ探偵団」も好きだった。更にマニアックな話だが、記憶違いで無ければ「マゴベエ探偵団」と同時期に放送されていた人形劇「地下鉄のドジ」も印象に強く残っている。)や、今ではサザエさんの声優として有名な加藤みどりさん、山田芳一君&佐久間真由美ちゃんといった当時の有名子役(ロビン役を島田歌穂さんが演じていたのは有名だが。)等、懐かしい顔触れが登場するのだが、中でも個人的に最も嬉しいのは“真の芸人”として敬愛して止まない由利徹師匠が町田巡査役で出演されている事。

以前の記事でも書いたが、御笑い大好き人間の自分にとって“御笑いの教科書”はザ・ドリフターズだった。彼等の事は今でも素晴らしい「芸人」と思っているが、既に鬼籍に入られ、且つ一般的なイメージで言う「芸人」としては植木等師匠やポール牧師匠、横山やすし師匠、人生幸朗・生恵幸子両師匠、夢路いとし師匠(喜味こいし師匠は御存命。)等々の名前が、大好きな芸人として次々に頭に浮かぶ。そんな“真の芸人”の中で、由利徹師匠は別格の存在と言って良い。

何故彼をそんなにも好きなのか?その答えは「芸人として、一生涯馬鹿を遣り続けたい。」という思いが、物凄く感じられたから。今も昔も御笑いで少し売れると「芸術家」だ「役者」だという方向にシフト・チェンジし、御笑いとしての過去を隠す様な、それこそ「芸人」を軽視する様なは居るもの。「芸人こそ最高のクリエーター。」と思っている自分には、そういう輩を見ると虫唾が走ってしまう。だからこそ“実際に”「芸人として、一生涯馬鹿を遣り続けた。」由利師匠を、自分はこよなく愛すのだ。(エロに生きた姿勢も好きだった。)今で言えば、志村けん師匠に彼と同じ匂いを感じている。

彼の演じる“御針子の婆さん”(動画)は何度見ても笑える。南利明師匠と共に歌った「カックン・ルンバ」()は、その一部がプロ野球で打者が凡退したシーンの鳴り物として使われる様になった名(迷?)曲だ。「寺内貫太郎一家」(動画)や「ムー」(動画)、「ムー一族」(動画)等々で彼が見せてくれた飄々とした姿には、何度笑わされた事か。鬼籍に入られてから10年経つが、今でもあの芸の数々を見たくなる。

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3 コメント

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こんばんはです。^±^ノ (てくっぺ)
2009-11-17 01:20:30
ローボコン、0点。^±^ノ回
・・・でおなじみのですね。^±^←こいつはいつも0点

大野しげひささん・・・「走れK100」も懐かしいです。^±^
カウボーイハットでおなじみの・・・^±^

由利徹さんも懐かしいですね。
ユリゲラーではありましぇん。x±x
ましてや関口少年では・・・x±x
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漫画界でも同様のことが (はし れんたろう)
2009-11-30 06:47:53
「デカ鼻で臭い靴下の武居」として、赤塚不二夫先生の漫画「レッツラ・ゴン」に登場していた、少年サンデーの赤塚番記者、武居俊樹氏が書いた「赤塚不二夫のことを書いたのだ」の中にも、全く同様のことが書かれていました。赤塚先生も由利徹氏を尊敬していたようです。

「あの人、ずうっとくだらないことやり続けているじゃない。」

「伴淳三郎や森繁久弥は、シリアスに転向しちゃったじゃない。きっとね、あの二人は、コメディーよりシリアスの方が上だと思ってんだよ。」

「漫画界でも同じことが起きているじゃない、ジョージ秋山や永井豪だよ。」

ここまで書いて、かつて「レッツラ・ゴン」に「超能力者ユリ・ゲラーの父、由利徹」というギャグがあったのを思い出しました。

赤塚先生は日活ロマンポルノ「気分を出してもう一度」に出演したことがありますが、由利さんも特別出演しているそうです。(監督はもちろん、山本晋也さん)

僕は、所謂「一発屋芸人」がお笑い以外の場で活躍しているのを目にすると、
「よかったなあ、仕事があって(笑)」
と思ってしまいます。レーザーラモンHG氏も現在は本名の住谷正樹でヤクザ役で映画や舞台に出ているようです(もともと、吉本新喜劇のヤクザ専門役者でしたから、元に戻っただけでしょうが)し、最近、ミュージカル版「アルプスの少女ハイジ」のポスターを街で見かけましたが、クララのお屋敷で働く召使で、ハイジを助ける好人物セバスチャンの役をなんと、ダンディ坂野氏が演じてました。
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>はしれんたろう様 (giants-55)
2009-11-30 23:48:43
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

実在の人物をモデルとした赤塚キャラでは、カメラ小僧(篠山紀信氏がモデルと言われていますね。)と共に有名な武居記者。後年、初めて御本人の顔を拝見した際、余りに特徴が似ていたので笑ってしまいました。

元々は別の世界で頑張っていたものの、なかなか目が出ずに御笑いの世界に飛び込み、其処でブレークし、名前を売った所で元の世界に戻って行くというケースは、まま在るかもしれませんね。女優としてはずっと陽の目を浴びる事が無かったエドはるみさんも、御笑いの世界に転身して人気を得た。しかし人気に陰りが見えた今、再び女優業へと軸足を移して行っている様に感じます。

片岡鶴太郎氏も、何時の頃からか“文化人”というポジションに移行した感が在ります。「(ビート)たけしさんの芸人としての凄さを間近で見ていて、『これは同じフィールドでは勝てない。』と思った。其処で違う道を探し、絵画の道に到った。」といった趣旨の話を以前されていましたが、そういう形で方向性を変えるのも在りだとは思います。唯、自分がどうしても嫌なのは、「元御笑いの世界に居た人間が、御笑いを下に見るかの様な言動をする。」事。「どちらが上で、どちらが下というのは無い。」と一応は建前を書いた上で、少なくとも御笑い大好き人間の自分としては「御笑いが下」というのはどうしても受け容れ難いんです。前にも書いたのですが、「人に笑われる」のは簡単だけれど、「人を笑わす」というのは物凄く難しい。半端な知識では出来ない事だと思うし、それを下に見る様な言動は哀しいというのが自分の気持ち。
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