ジャイアンツの選手達、アジア一達成おめでとう!!!
昨日、長崎県営野球場で行われた「日韓クラブチャンピオンシップ」で、ジャイアンツが韓国プロ野球の覇者タイガースを「4対9」で下し、アジア・チャンピオンの座に就いた。タイガースの先発ヤン・ヒョンジョン投手の前に6回を1点で抑えられていたジャイアンツ打線だが、2番手のソン・ヨンミン等を打ち込んで逆転。「最後迄諦めない。」という、今年のジャイアンツを象徴する様な試合だった。昨日は「悪い方の内海」だった内海哲也投手は御愛嬌として、1年を闘い抜いたジャイアンツの選手達に「御疲れ様!」の言葉を贈りたい。特にWBCから始まって日韓クラブチャンピオンシップ迄の長い期間、指揮を執り続けた原辰徳監督にはゆっくり静養して、来季に備えて欲しい。
それにしてもWBC及び日韓クラブチャンピオンシップと、今年の日本野球は韓国に始まって韓国に終わった感が在る。
閑話休題。
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弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンで在る両親の下に生まれた山田王求(やまだ・おうく)。“王が求め、王に求められる”様にと名付けられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く選手となるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、更に異常ともいえる情熱を彼に注ぐ。全ては「王」になる為に・・・。
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「自分が大好きなチームの選手になって欲しい。」と子供に大きな期待を掛ける親というのは、何時の時代にも居るもの。中にはステージパパやステージママの如く、自身の生活を全て犠牲にして子供の“育成”に当たる人も。伊坂幸太郎氏の作品「あるキング」。主人公・王求の両親は息子をプロ野球選手にする為に全てを抛っているのだが、そのモチベーションが「子供可愛さから」では無く、「仙醍キングスへの過ぎた愛情」に感じられ、読んでいて引いてしまう所が在る。
「天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何を齎すのか。野球選手になるべく運命付けられた或る天才の物語。」というのがこの小説の惹句だが、王求の天賦の才は半端じゃない。何しろ子供の頃から打席に立てばほぼ100%ヒットを放ち、「手に負えない。」と相手投手が四球で歩かせる程。単なる天才では無く、超天才の彼が存在する事で、その突出が“組織”に歪みを生じ出す。下記の文章は、それを端的に表している。
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「俺がいることで、バランスが崩れてはいないだろうか。」具体的に、どこがどう崩れているのかは指摘できなかったが、おまえは、自分が本塁打を打つたび、九割近くの打率を維持し、打点を増やすたび、ほかの人間たちがその結果をどう取り扱うべきか困惑しているのが分かる。異物ではあるものの、害悪とは言えない。だから、排除することもできず、ただ、放置している。自分が調和を乱していることを実感していた。
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「語り手は一体誰なのか?」、それもこの小説のポイントだろう。察しが良い人なら早い段階でその“正体”が判ろうが、他に登場する“謎のモノ達”も含めて、非常に不思議な世界観を作り上げている。突出した存在が世に出て行く過程で、多くの人間が様々な影響を受ける。プラスの影響も、又、マイナスの影響も在り、その影響を受けるのは凡人も居れば天才も居るというのが興味深い。
総合評価は星3つ。
昨日、長崎県営野球場で行われた「日韓クラブチャンピオンシップ」で、ジャイアンツが韓国プロ野球の覇者タイガースを「4対9」で下し、アジア・チャンピオンの座に就いた。タイガースの先発ヤン・ヒョンジョン投手の前に6回を1点で抑えられていたジャイアンツ打線だが、2番手のソン・ヨンミン等を打ち込んで逆転。「最後迄諦めない。」という、今年のジャイアンツを象徴する様な試合だった。昨日は「悪い方の内海」だった内海哲也投手は御愛嬌として、1年を闘い抜いたジャイアンツの選手達に「御疲れ様!」の言葉を贈りたい。特にWBCから始まって日韓クラブチャンピオンシップ迄の長い期間、指揮を執り続けた原辰徳監督にはゆっくり静養して、来季に備えて欲しい。
それにしてもWBC及び日韓クラブチャンピオンシップと、今年の日本野球は韓国に始まって韓国に終わった感が在る。
閑話休題。
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弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンで在る両親の下に生まれた山田王求(やまだ・おうく)。“王が求め、王に求められる”様にと名付けられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く選手となるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、更に異常ともいえる情熱を彼に注ぐ。全ては「王」になる為に・・・。
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「自分が大好きなチームの選手になって欲しい。」と子供に大きな期待を掛ける親というのは、何時の時代にも居るもの。中にはステージパパやステージママの如く、自身の生活を全て犠牲にして子供の“育成”に当たる人も。伊坂幸太郎氏の作品「あるキング」。主人公・王求の両親は息子をプロ野球選手にする為に全てを抛っているのだが、そのモチベーションが「子供可愛さから」では無く、「仙醍キングスへの過ぎた愛情」に感じられ、読んでいて引いてしまう所が在る。
「天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何を齎すのか。野球選手になるべく運命付けられた或る天才の物語。」というのがこの小説の惹句だが、王求の天賦の才は半端じゃない。何しろ子供の頃から打席に立てばほぼ100%ヒットを放ち、「手に負えない。」と相手投手が四球で歩かせる程。単なる天才では無く、超天才の彼が存在する事で、その突出が“組織”に歪みを生じ出す。下記の文章は、それを端的に表している。
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「俺がいることで、バランスが崩れてはいないだろうか。」具体的に、どこがどう崩れているのかは指摘できなかったが、おまえは、自分が本塁打を打つたび、九割近くの打率を維持し、打点を増やすたび、ほかの人間たちがその結果をどう取り扱うべきか困惑しているのが分かる。異物ではあるものの、害悪とは言えない。だから、排除することもできず、ただ、放置している。自分が調和を乱していることを実感していた。
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「語り手は一体誰なのか?」、それもこの小説のポイントだろう。察しが良い人なら早い段階でその“正体”が判ろうが、他に登場する“謎のモノ達”も含めて、非常に不思議な世界観を作り上げている。突出した存在が世に出て行く過程で、多くの人間が様々な影響を受ける。プラスの影響も、又、マイナスの影響も在り、その影響を受けるのは凡人も居れば天才も居るというのが興味深い。
総合評価は星3つ。
九州まで出かけての試合、
選手の皆さん、ごくろうさんです。
実はウチも取材を検討しましたが
(ついでに九州観光もと目論む)
どうしても長崎だとルートが組みにくい。
(結局九州行き自体、断念しましたが)
どうして福岡ドームにしなかったのか。
福岡なら、韓国からファンも来そうだし。
来年は台湾で4球団のアジアカップですね。
是非成功してもらいたいと願っています。
中継を見る限りでは、韓国から応援の為に来た方はそこそこ居られた様ですが、諸々の便を考えると福岡の方がベターだったかもしれません。唯、この手の大会が概して都心部で行われていた事を考えると、地方での開催自体は良かったと思っております。
2005年から4年間連続して開催された「アジアシリーズ」。赤字及びスポンサーの撤退を受け、アジアシリーズが休止となってしまったのは非常に残念ですが、何はともあれ「日韓クラブチャンピオンシリーズ」として今年行われたのは嬉しかった。野球を世界的に普及させる為には、こういう世界的な大会を地道に開催して行く事は重要だと思うし。
来年はアジアシリーズが復活するというのも朗報。野球賭博で揺らいでいる台湾球界にとっても、この大会を是が非でも成功させて、嫌な環境を吹っ飛ばして欲しい。
以前にも書いた事ですが、伊坂作品とのファースト・コンタクトは「アヒルと鴨のコインロッカー」で、数頁読んだ段階で「文体というか世界観というか、何か自分の感性とは合わないなあ。」と思って放り出しました。それから何年か時が過ぎ、余りに彼の作品の評価が高く在り続けるものですから、「それじゃあ別作品を読んでみるか。」という事で読んだのが「ゴールデンスランバー」。これが面白くて、結局それ以降は伊坂作品をちょこちょこ読んでいます。唯、初期の作品は殆ど読めていないんですけどね。
「舞台が仙台」というのもそうですが、作風に拘りを持った作家というのは、読み手としてもその心に響く物が強くなる。特に「権威に抗う姿勢」というのが、自分の立ち位置と合う感じが在って、その辺も良いです。
長崎は大好き場所なので実は見に行きたかったのですが、諸事情から断念しました。
そうそう長崎はホークス戦放送が入らないので(佐賀との県境とか、福岡の放送を好んで見る地域=壱岐とか、ケーブルで福岡の放送やBSCSを見る場合は別として)、巨人ファンが比較的に多いと思います。ホークスと二股という人もかなりいますが。
来年のアジアシリーズ復活はうれしいです。実は台湾のチームを見るのが結構好きなんです。漢字だらけの表記も楽しいです。メジャーリーグにはすっかり飽きたのに年に一度のアジアシリーズはいつも楽しみだったので、今年は少し寂しかったです。
地方都市での試合開催というのは、野球ファンを開拓する上で非常に重要だと思います。それが年に1回とかでは無く、地元チームが出来ての定期的開催ならベター。嘗てジャイアンツが北海道で試合を行った際は、球場に詰め掛ける客の殆どがジャイアンツ・ファンと言って良い状態でした。ところがこの前の日本シリーズを見ると、札幌ドームの客は9割近くがファイターズ・ファンといった感じで、ジャイアンツ・ファンがほんの一握りだった事に隔世の感を覚えた自分。ジャイアンツ・ファンとしては寂しさを感じるも、それだけファイターズが地元に根付いた証拠と言えましょう。
メジャー・リーグの試合は衛星放送等で結構取り上げられていますが、その他の国の試合はなかなか見る機会が無い。こちらに良く書き込みをして下さるハムぞー様の“現地レポート”を拝見して、「こういう雰囲気なんだ。」と楽しんでおります。アジア地域の試合って、メジャー・リーグとは明らかに違った雰囲気(特に応援。)が在っておもしろいなあと。