ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

故意四球

2017年03月04日 | スポーツ関連

正式名称は「故意四球」。「投手打者に対し、意図的四球を与える行為。」を指し、一般的には「敬遠」という名称の方が知られているだろう。

 

日本球界で最も多く四球を食らったのは王貞治氏の427個で、次いで張本勲氏の228個、長嶋茂雄氏の205個。四球を多く食らっているというのは、大打者のとも言える。

 

敬遠を巡っては過去に、様々なドラマが在った。リアル・タイムでは見ていないけれど、1968年5月11日の対ドラゴンズ戦で、22塁の場面で打席に入った長嶋茂雄選手は、2ボールになるとバットを持たずに打席に入り直した。ドラゴンズが敬遠指示を出した事に抗議する“無言の行為”だったが、其れでも相手投手は四球を与えたと言う。

 

敬遠を意図した投球を、安打にしてしまった例。」も、過去には在る。長嶋氏も在った様だが、自分の場合はウォーレン・クロマティ選手【動画】と新庄剛志選手【動画】のケースが、強く印象に残っている。ジャイアンツ・ファンなので、クロマティ選手の場合は「良く打った!」と喜び、新庄選手の場合は「打たれるなよ!」と悔しく思った物だが、何方の場合も打った選手には“らしさ”が感じられ、笑ってしまったのも事実。

 

チームを勝たせるに、敬遠という選択肢は「在り。」だと考えている。でも、だからと言って、程度問題では在る。アマチュアの世界で言えば「松井秀喜選手への5打席連続敬遠」【動画】、プロの世界では「松永浩美選手への10打席連続敬遠」【動画】や「ランディ・バース選手への敬遠攻め」等は遣り過ぎだし、「自チームの選手にタイトルを取らせる為だけに、他チームの選手に対して執拗に敬遠を命じる。」というのは、気持ちは判らないでも無いけれど、プロ野球の魅力を減じさせる行為だろう。

 

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米大リーグ 1球も投げない敬遠ルール等変更発表」(3月3日、日刊スポーツ

 

MLB(大リーグ機構)と選手会が2日(日本時間3日)、ルール変更を発表。敬遠四球に付いては今季から、投球せずにベンチからの合図で可能になる事が決まった。

 

監督が敬遠四球を球審に合図。球審は、打者に一塁を与える。

 

他に監督が審判にヴィデオ判定を要求するかどうかの時間制限を、30秒以内とする。等が決まった。

 

ストライク・ゾーン膝頭の下部から上部に引き上げるルール変更も話し合われたが、合意到らなかった。

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「メジャー・リーグでは今季から、投球せずともベンチからの合図だけで敬遠四球となる。」というのは、エポックメーキングなルール変更と言えるだろう。敬遠が目的なら、投手に投げさせる事無く、合図だけにした方が時間短縮に繋がるという考えからなのだろうし、投手の側からすれば“無駄な投球”をしないで済み、肩への負担を少なく出来る。というメリットが。

 

一方で、今回のルール変更により、クロマティ選手や新庄選手の様なドラマが見られなくなる。という反対の声も在るだろう。

 

誤審を避けるべく、全面的に機械判定にすべきだ。」という考えには反対している自分。全面的に機械判定にすれば、確かに誤審は無くなるかもしれない。でも、そうなったら、何とも無機的な感じで面白くないから。極論を言ってしまえば、「プロ野球にとって、誤審もスパイスの1つ。」だと思う。

 

そんな自分だが、今回のルール変更に関しては賛成。確かにクロマティ選手等の様なドラマは生まれなくなるけれど、長いプロ野球の歴史の中で、そんなドラマが生まれたのはコンマ1%も無いだろう。敬遠が目的ならば、無駄な投球で投手の肩への負担を減らした方が良いし、無意味な時間を短縮出来るのも悪い事では無い。

 

、気になる事も在る。合図によって敬遠と見做された投球数を、当該投手の投球回数に加えるかどうかに付いて。実際に投げてはいないのだから、理屈としては「加えるべきでは無い。」のだろうけれど・・・。


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