昨日行われた「ベイスターズvs.ジャイアンツ」戦は、ジャイアンツ・ファンの自分にとって、非常にフラストレーションの溜まる試合だった。結果的には「2対6」でジャイアンツが勝利したのだけれど、「得点出来そうで、出来ない。」という状態が続いた事が、フラストレーションを溜めさせたのだ。
フラストレーションを溜めさせたのは、ジャイアンツの中山礼都選手に尽きる。レギュラーの坂本勇人選手が(休養で?)スタメンから外れた事から、其の代わりに彼は6番・サードに抜擢されたのだが、「1回表のジャイアンツ攻撃時、2死満塁で打席に入った中山選手は、ファースト・ゴロで無得点。」、「3回表のジャイアンツ攻撃時、2死満塁で打席に入った中山選手は、セカンド・ゴロで無得点。」、「5回表のジャイアンツの攻撃時、2死走者無しで打席に入った中山選手は、ピッチャー・ゴロで無得点。」、「7回表ジャイアンツの攻撃時、1死2塁で打席に入った中山選手は、センター・フライで無得点。」、そして「8回表のジャイアンツの攻撃時、2死満塁で打席に入った中山選手は、ファースト・ゴロで無得点。」と、5打席全てで凡退。「1試合で3度も、“2死満塁のチャンス”で打席に立つ。」というのも非常に珍しい事だが、3打席共に得点出来なかったというのは非常に印象が悪い。特に8回表のチャンスでは、カウントが「3ボール、ノー・ストライク」という“打者完全有利な状況”なのに、4球目を打ちに行っての凡打。ベンチから「打て!」というサインが出ていたなら話は別だが、そうで無かったら「1球自重するべき。」ではなかったか?百歩譲って打ちに行くとしても、「本当に、自分が狙っていた球だったのか?」という疑問が残る、そんな球だった。
半世紀近くプロ野球を見続けているが、チャンスを掴む選手が居る一方で、期待され乍らもチャンスを掴めない選手というのも数多居た。坂本勇人選手は前者のケースで、「期待を裏切らずに、早い段階でチャンスを掴んだ。」という感じが在る。プロ入り1年目から1軍の試合に出場し、2年目にはレギュラーの座を獲得。「レギュラー選手の故障によって、其のポジションを奪い取る。」というのはチャンスを掴んだ選手に在り勝ちな事だが、坂本選手も其の例外では無く、ショートとして不動の座を掴んでいた二岡智宏選手が故障し、スタメンから外れている間に、其の座を掴み取った。
中山礼都選手は、今季でプロ入り4年目。ずっと期待され続けて来たが、1軍では結果を残せない儘という感じだ。今回、滅茶苦茶大きなチャンスを与えて貰ったというのに、余りにも印象の悪い凡打許りで、申し訳無いが「彼は、もう駄目だな。」という思いしか無い。「プロ入りして、未だ4年目。」と本人が思っていたとしたら、大きな間違い。毎年、有望選手が次々と入団する厳しい世界なので、「プロ入りして、もう4年目。」と思った方が良い。
チャンスを掴む選手には“運”というのも少なからず影響しているが、矢張り“技術力”が一番必要。野手で言えば「バット・コントロールの巧みさも然る事乍ら、『相手バッテリーの配球を読む。』という技術力も必要。」だし、読むという技術力は走・守でも大事。そして、“気持ちの切り替えの上手さ”というのも、求められると思う。
以前、選手時代の阿部慎之助氏が坂本選手に付いて、「彼奴が凄いのは技術力もそうだが、気持ちの切り替えが上手という点。どんなに試合で打てなくても、帰る時にはケロッとしている。あんなにも気持ちの切り替えが上手い選手は見た事が無い。」という趣旨の発言をしていた。反省は必要だが、ずっと引き摺っていても仕方無い事で、だからこそ坂本選手は超一流に成り得たのだろう。
余りにも印象が悪過ぎたので、中山選手は2軍に降格という事になるだろうが、其処から這い上がり、次こそチャンスを掴み取れるか?素質的には良い物を持っていると思うので、何とか頑張って欲しい。
阪神ファンの自分にとって『チャンスにめっぽう弱い選手』として真っ先に思い浮かんだのは、現広島監督の新井さん。
シーズンを終えてみればそんなに悪い数字ではないのに「ここぞ」という場面での凡退ばかりが目立って(苦笑)。
同じ広島からの移籍でも金本さんや、メジャー帰りの福留さんなんかはチャンスに強くて頼りになりました(笑)。
現役選手ではサトテルくんが気がかりの種ですね。
ヘタしたら未完の大器で終わってしまう危惧も。
周りの阪神ファンの間でも評価が高いのが、他球団ながらジャイアンツの岡本選手。
彼が阪神のクリーンアップにいたら、安心してゲームを見ていられるのに、と思ってしまいます。
新井貴浩選手、特にタイガース在籍時の彼は、可哀想な位にチャンスに打てなかった印象が在りますね。カープとは注目度が全く異なるタイガースでは、「何とかしなければ!」という気持ちが空回りしてしまったのでしょう。基本的に、凄く真面目な人物なので。
今回の悠々遊様の書き込みで「面白いなあ。」と思ったのは、佐藤輝明選手と岡本和真選手に対する評価。確かに“獲得したタイトル“等で言えば、「岡本選手>佐藤選手」という事になるのでしょうが、ジャイアンツ・ファンの立場からすると、佐藤選手には「良く打たれている。」という印象が在るし、岡本選手は「不調になると、抜け出すのに物凄い時間が掛かる。」という感じが在ります。実際、ジャイアンツ・ファンの中では「岡本選手、好い加減に打ってくれよ。」という嘆きの声が、長い不調期間の間に渦巻いていますし。
「贔屓チームの選手だと、どうしても厳しく見てしまうし、そうじゃないと甘く見てしまう。」という事なのでしょうね。