************************************************
Google ストリートビュー:世界中の道路沿いの風景を、パノラマ写真で提供するインターネット・サーヴィス。
************************************************
当ブログでGoogle ストリートビューに付いて初めて取り上げたのは、15年前の記事「男だからとか女だからとか」。「面白いサーヴィスだが、自宅がこんなにもハッキリ確認出来てしまうのは、防犯面で問題が在る。」と判断し、直ちにGoogleに連絡し、ハッキリ判らない様にして貰った。
とは言え、自分に全く影響無い範囲で在れば、此のサーヴィスが面白いのも事実。行った事の無い場所や行った事の在る場所に関し、其の住所さえ入力すれば、近辺を含めて360度で風景を見られるのだから。(「最近撮られたパノラマ写真で無い。」場合も多い様だが。)
小さい頃、愛知県に住んでいた事は、過去に何度も書いた。実際に住んでいたのは10年にも満たないが、自然の中で遊び捲った事等から、自分にとっては「故郷=愛知県」という思いが強い。
そんな故郷を離れたのは、もう半世紀近く前になる。四半世紀程前だったか、週末に愛知県に出張する機会が在り、土日に嘗て住んでいた辺りを中心に散策した。最寄り駅は全く面影が無い程に変わっていたが、意外にも昔と殆ど変わらない光景が多く残っていたのは嬉しかった。通っていた幼稚園、ランドマーク的な中規模の病院、良く遊んだ公園、借りて住んでいた家等は其の儘という感じだったし、同級生の親が営んでいた寿司屋と書店も、外観は新しくなったものの、店名は変わらずに営業されていた。
ところが、今年に入ってGoogle ストリートビューで“故郷”を確認すると、余りにも変わってしまった“今”を知り、愕然とさせられた。幼稚園及び小学校時代の卒業アルバムは保管しており、巻末に同級生達の“当時の住所”が記されているので、其れを頼りに“見て回った”のだが、通っていた幼稚園が別の場所に移転したのは知っていたものの、ランドマーク的な中規模病院も無くなっていた。最寄り駅周辺も“シャッター通り”となり、寂れた感は否めない。
で、同級生の親が営んでいた寿司屋と書店を確認すると、寿司屋の方は割烹料理屋に代わっていた。寿司屋時代と同様に、店名に同級生の名字が使われていたので、(記憶違いで無ければ)一人っ子だった同級生が跡を継ぎ、割烹料理屋になったのだろう。色々調べてみると、「〇〇さん(割烹料理屋の店名)は良く利用していますが、寿司“も”出してくれる割烹料理屋さんです。」という常連さんの書き込みが見付かった。寿司屋時代を全く知らない様で、そうなると割烹料理屋に代わったのは大分前の事なのだろう。唯、其の書き込み自体も5~6年前と古く、改めてGoogle ストリートビューで店の外観をじっくり確認すると、どうも“閉店”している様だった。新型コロナウイルス感染症の影響で客足が減ったのだろうか?
そして、同級生の親が営んでいた書店を確認すると、此方は確実に“閉店”していた。店内が見える様になっているのだが、中は塵が散乱していたので。街の書店の閉店が続出している中、同級生が引き継いだのかどうかは判らないが、彼女の書店も潰れてしまったのだ。
「土曜日、家族で良く食べに行っていた鰻屋。」も、ネット情報によって「大分前に閉店した。」事を知った。“地方の現実”なのだろうが、とても寂しい思いが。