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池袋署強行犯捜査係担当係長・姫川玲子(ひめかわ れいこ)。所轄に異動した事で、扱う事件の幅は拡がった。行方不明の暴力団関係者。巧妙に正体を隠す詐欺犯。売春疑惑。路上での刺殺事件・・・。
終わる事の無い事件捜査の日々の中、玲子は、本部復帰のチャンスを掴む。気になるのは、彼の頃の仲間達の内、誰を引っ張り上げられるのか。
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誉田哲也氏の小説「姫川玲子シリーズ」。タフな精神力を持つ女性警部補・ 姫川玲子が、一癖も二癖も在る同僚達とぶつかり合い乍らも、難事件を解決して行くという作品だ。
今回読了した「インデックス」は、8つの短編小説から構成されており、「姫川玲子シリーズ」の第7弾に当たる。因みに、同シリーズの作品で自分が読んだのは、記憶違いで無ければ、第1弾の「ストロベリーナイト」と第5弾の「感染遊戯」だけだと思う。
“癖の塊”といった感じの登場人物が多い中、其の最たる存在が“ガンテツ”事、勝俣健作(かつまた けんさく)。TVドラマでは武田鉄矢氏が演じていたが、強烈な個性を放つ人物だ。そんな彼がチラッとしか登場しないというのも、「インデックス」に面白味を感じなかった理由の1つ。
又、「結果が判った様で、実際には良く判らない作品。」が在るのも、物足りなさを感じてしまう。「短編小説には、短編小説の良さが在る。」のは確かだが、「インデックス」に関して言えば、「全てに於いて、深みが無い。」という悪い面が出てしまっているから。
総合評価は、星2つとする。