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「虐め放置した教員は『懲戒』・・・改正法案提出へ」(1月26日、読売新聞)
「虐めを放置した教職員を、懲戒処分の対象とする。」と明記した議員立法「虐め防止対策推進法改正案」が、28日召集の通常国会に提出される。与野党の賛成多数で可決、成立する見通しだ。
改正案は、自民、公明、立憲民主、共産各党等、超党派による「虐め防止対策推進法に関する勉強会」(座長=馳浩・元文部科学相)が近く取り纏める。虐め防止の強化、徹底が最大の狙いだ。
条文の素案では、虐め防止対策を「学習指導等と等しく重要な事務」と明記。虐め防止を教職員の義務と位置付けた。現行でも、虐めを巡り、教職員の悪質な対応が在れば、教育委員会等が認定し、地方公務員法に基づき処分している。虐めの放置や助長等が処分対象になると明示する事で、「虐め問題に関心が薄いケースが多い。」との指摘も在る教職員の意識改革を促す狙いが在る。
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虐め防止対策を推進する事は、非常に良い事だとは思う。でも、今回提出される議員立法は、片手落ちの感が否めない。「意識改革を図るのは、教職員だけで良いのか?」という思いが在るので。
虐め問題を考える時、先ずは「虐めた(ている)生徒と虐められた(ている)生徒」への対応が必要。そして、次は「教職員」と「虐めた(ている)生徒の親」への対応となるのではないか?
教職員の意識改革を図るのは悪い事では無いけれど、生徒や親の意識改革も必要。「虐めが、どういう悲惨な事態を招くのか?」を、徹底的に判らせないと駄目。1月19日の記事「暴力は許されないが、教師だけが悪いのか?」で詳しく書いたけれど、“常軌を逸したレヴェルの馬鹿”が生徒のみならず、親にも結構存在している様なので。
教職員許りを“縛って”も、馬鹿な生徒や親を“野放し”にしていたら、虐め問題は改善されないし、益々増長させるだけ。虐めをした生徒のみならず、監督責任の在る親も厳しく罰せられるべきだと思う。(きちんと監督責任を果たしていた場合、話は別だが。)
イジメ問題で、一番悪いのは、イジメをした悪ガキどもです。教師よりもこの悪ガキをおしおきすべきです。そんなことをすれば、逆恨みするモンスター親も同罪です。
私の弟は中学の先生をしていたことがありますが、信じられない親もいるそうです。
神戸の中学ですから、校区内に、日本最大の組があって、そのスジの子弟も教え子にいて、家庭訪問にいくと、そのスジの人たちのほうが紳士的で、カタギの中にけっこうモンスターがいたそうです。
「其の筋の人達の方が紳士的で、堅気の中に結構モンスターが居た。」、そうかもしれませんね。以前の記事でも書いた様に、教育現場で働く知人が何人か居り、モンスター・ペアレントに付いて良く聞かされます。勿論、真面な親も少なく無い様ですが、モンスター・ペアレントの異常さは常軌を逸しているとか。結局、両極端になっているのでしょうね。
社会的には“ハイソ”と呼ばれる様な家庭の親程、モンスター・ペアレントになると手が付けられないと。権利を声高に振り翳し、義務を全く負わない。そうして、矢鱈と「法的手段に訴える!」と主張するのですから、全く手に負えない様です。本当に困った物ですね。