ドラゴンズの川相昌弘選手が、今季限りで現役を退く事となった。昨日行われた本拠地ナゴヤドームでの最終戦が彼の引退試合となったが、第一打席でヒット、続く第二打席では送りバントをきっちり決める等、彼らしさを最後迄見せてくれた。バントの職人と称された彼は、通算533犠打でバットを置く事に。
嘗て「野球を巡る人間ドラマ ~熾烈なショート争いの果てに~」という記事でも触れた様に、ジャイアンツ時代より川相選手の野球に対する真摯な姿勢には好感を持っている。だからこそ、ジャイアンツのフロントがつまらない体裁に拘る余りに、彼を放逐したのがとても許せなかった。彼には指導者としてジャイアンツに残って貰いたかったし、今のジャイアンツには彼の様な指導者が不可欠と確信していたからだ。
一旦は引退を口にしながら、ドラゴンズという新天地で現役を続行した彼。ハッキリ言えば、選手としての結果を多く残せたとは言えない。でも彼の野球に対する真摯な姿勢は、間違いなくドラゴンズの選手達の”血肉”になったと思う。
来季からはドラゴンズの1軍守備走塁コーチに就任するという彼。バントの職人から育成の職人になって欲しいし、彼ならばそうなってくれるだろう。
引退記者会見の席では、「此処迄来たのはバントが在ったから。役割を与えてくれた藤田監督を始め、全ての方に感謝したい。」と語った川相選手。そして、「(ジャイアンツで引退表明した)3年前と違って晴れやかな気持ち。」とも。
勝負の世界は厳しいもの。結果を残せなかった選手にスッパリと見切りを付けるのは当然にしても、フロントの妙な思惑から不快の念を抱かせ、彼の様な選手に「3年前と違って晴れやかな気持ち」と言わせてしまったジャイアンツは猛省して欲しい。*1
最後に、「川相選手、本当に御疲れ様でした。そして日本シリーズでは、最後の一花を咲かせてくれる事を期待しています。」の言葉を送らせて貰う。
*1 フロントに情けなさを感じるジャイアンツだが、昨日の最終戦を白星で飾れなかった選手及び首脳陣も情けない。来季”も”こんな試合が続くのだろうか・・・。
嘗て「野球を巡る人間ドラマ ~熾烈なショート争いの果てに~」という記事でも触れた様に、ジャイアンツ時代より川相選手の野球に対する真摯な姿勢には好感を持っている。だからこそ、ジャイアンツのフロントがつまらない体裁に拘る余りに、彼を放逐したのがとても許せなかった。彼には指導者としてジャイアンツに残って貰いたかったし、今のジャイアンツには彼の様な指導者が不可欠と確信していたからだ。
一旦は引退を口にしながら、ドラゴンズという新天地で現役を続行した彼。ハッキリ言えば、選手としての結果を多く残せたとは言えない。でも彼の野球に対する真摯な姿勢は、間違いなくドラゴンズの選手達の”血肉”になったと思う。
来季からはドラゴンズの1軍守備走塁コーチに就任するという彼。バントの職人から育成の職人になって欲しいし、彼ならばそうなってくれるだろう。
引退記者会見の席では、「此処迄来たのはバントが在ったから。役割を与えてくれた藤田監督を始め、全ての方に感謝したい。」と語った川相選手。そして、「(ジャイアンツで引退表明した)3年前と違って晴れやかな気持ち。」とも。
勝負の世界は厳しいもの。結果を残せなかった選手にスッパリと見切りを付けるのは当然にしても、フロントの妙な思惑から不快の念を抱かせ、彼の様な選手に「3年前と違って晴れやかな気持ち」と言わせてしまったジャイアンツは猛省して欲しい。*1
最後に、「川相選手、本当に御疲れ様でした。そして日本シリーズでは、最後の一花を咲かせてくれる事を期待しています。」の言葉を送らせて貰う。
*1 フロントに情けなさを感じるジャイアンツだが、昨日の最終戦を白星で飾れなかった選手及び首脳陣も情けない。来季”も”こんな試合が続くのだろうか・・・。
自分も嘗ては”悪い熱”に浮かされていました。「ホームランバッターをずらっと取り揃えさえすれば、チームは強くて且つ魅力的なものになる。」という悪い熱です^^;。
でもそれが如何に不毛な考えだったかを思い知らされ、嘗ての”青い稲妻”や”バントの職人”といった選手の在り難さを今は嫌と言う程痛感させられております。
ドラゴンズは、落合監督の”付帯条件を含めた”年俸はかなりバブリーな様ですが(笑)、ことチーム作りの面で言えば実に賢明で堅実なものだったと思います。特に監督就任1年目の「現有勢力で優勝」というのが果たせたのは立派の一言。キャンプで1&2軍全ての選手を一ヶ所に集めて練習させ、個々の能力と自分の置かれている立場を明確に自覚させた上で、チーム作りに入ったという落合手法は、他チーム、特にジャイアンツは見習う所が大でしょう。
これでますます中日が手ごわくなってしまいます。
失くしたものは大きいと痛感します・・・
本編でもご紹介のgiants-55さんの巨人軍のショート争いの記事でも書き込ませて頂きましたが、高校時代から川相選手の活躍を見てきた者としては、引退発表のニュースは感慨深いものがあります。政権交代のゴタゴタがありましたが、ドラゴンズに移籍して選手生活を全うしたことは川相選手にとって大きなプラスになったのではないかと思います。ちょっとタイプが違うかもしれませんが「和製オジー・スミス」と位置づけていました。
全員が四番バッターのチームは優勝できない、ということは分かりきった話なのですが、川相選手のような選手を育てるのは中々簡単なことではないと思います。個人的にはいろいろなチームを渡り歩いて、野球を面白くする選手をたくさん育てて欲しいと思います。
2番は井端の定位置ですが、2番は川相の全盛期の定位置。
引退する川相へ向けての、落合監督の粋な計らいでした。
試合終盤、井端の申し出で井端はサードに移り、川相はショートを守りました。
「一度でも、ショートを守ったものはショーとに強いこだわりがあるとおもうんです。」
井端の粋な計らいでした。
数年前、鉄人カル・リプケンが引退する年のオールスター試合途中で、ショートのA-ロッドが自身の判断でサードに移り、サードのリプケンを、やはり古巣のショートに守らせてあげたのでした。
中日は本当にいいチームです。
そして、川相は偉大な選手でした。
そして、これからも中日の大切な人財です。
川相選手がジャイアンツでの引退宣言を撤回し、現役続行を決めた背景には、北海道での”ポカリ事件”の経緯から堀内監督の下では働けないという思いが在ったとは思いますね。と言うよりも、堀内政権下では彼が約束されていたコーチとして働けたかどうかも怪しかったでしょうし。唯、何よりもジャイアンツのフロントの無節操さが、どうしても許せなかったという思いが強かったのではないでしょうか。野球に真摯に向き合っていた男だけに、野球の本筋とは異なった部分でのゴタゴタが堪え難かったのではなかろうかと推測しています。
近視眼的な見方では無く、球界全体を考えた場合、ジャイアンツOBが他チームで頑張っているのは喜ばしい事なのですが、貴重な人材&ノウハウを自らのチームで活用出来なかったジャイアンツを思うと複雑な思いは正直在ります。目先の利に走り過ぎて、大局的な事を蔑ろにして来た。これは我々ジャイアンツ・ファンも反省しなければいけない事なのかもしれません。
引退記者会見で川相選手が藤田元監督の名前を出された事が嬉しかったです。ああ、未だジャイアンツの事を忘れた訳ではなかったのだと。こんな思い(心配)をしなければいけないというのも寂しい話なのですが苦笑)。
川相選手や松井選手には何時の日にか、ジャイアンツに戻って来て貰いたいです。
川相さんの引退に関しては、色々な事を思い浮かんだので。
(わずかにしか見る機会がありませんでしたが)私自身今年の川相さんを見ていても、それ程動きに衰えを感じませんでした。もしかすると川相さんにしかわからない「衰えた感」があったのか、それとも、「選手と言う身分にこだわる必要はないな」とおもったのか・・・。
いずれにしろ、川相さんがドラゴンズ一軍コーチとして川相さんなりの「チームを勝たせるノウハウ」を多くの選手達に伝授していくわけで、(相手チームに所属している事とは関係なく)ジャイアンツファンとして川相さんのこれからの成功を願っております。
さて、川相さんがドラゴンズへと移籍した原因として、3年前の秋のゴタゴタ劇にあったわけで、原監督の解任から数日経っても自らの処遇をおざなりにされた事も原因の1つではあったと思うのですが、原監督の後任が1998年の札幌で自分とゴタゴタを起こした堀内氏だったというのが主な原因ではなかったのかと、個人的に思うのです。
過去に確執のあった人物の元で働く事を、川相さんは嫌ったように思うのです。
こうして、讀賣グループの上層部のマヌケによって、ジャイアンツにとっての財産たる川相さんを(永遠にとは限りませんが)失ってしまったわけですが、よくよく考えてみると、ジャイアンツは昔っから数多くの人的財産を失いまくっていました。
管理人様がコメント欄でもおっしゃられている高田氏や淡口氏に限らず、広岡さんとか、森さんとか、王さんとかもそうですし、ドラゴンズに流れていった方に限れば、与那嶺要氏や故・近藤貞雄氏等がいました。
もしかすると、川相さんは与那嶺氏や近藤氏の系譜を継いでしまうかもしれません。
(余談ではありますが、3年前の秋に原監督が解任された際、解任された山田久志前監督の後任がまだ決まってなかったドラゴンズの監督に原監督が就任し、第2の与那嶺氏として古巣に牙を剥いてリーグを盛り上げつつ、指導者としてのスキルを上げていく事を密かに期待していました。)
ただ、川相さんが永遠にジャイアンツに戻ってこないなんて事はないと思っております(まぁ、落合監督が続投している間は戻っては来れないのは確実ですが)。
何せ、川相さんに成功へのチャンスを与えてくれた今は亡き藤田さんだって、一度はジャイアンツを離れて他球団のコーチをやりながらも、ジャイアンツに戻ってきたのですから。
(ただ、川相さんがフリーになるまでにジャイアンツが存在していれば、の話ですが・・・。)
またしてもわけわからん長文になってしもうた・・・。
川相選手がドラゴンズというチームにすっかり溶け込んでいるというのは、スポーツニュース等で流れる映像等で感じてはおりました。そういうのを目にすると嬉しい一方で、あの姿がジャイアンツに在ったら・・・という喪失感も在りで、とても複雑です(苦笑)。
今季は「メンタル・アドバイザー」という肩書きで、選手達のメンタル面でのサポートも積極的に行っていた様ですね。先日は別の方から「ファイターズの優勝の陰には、高田GMや淡口氏といったジャイアンツOBの力”も”在った様に思う。」といった書き込みを頂戴しましたが、川相選手の存在がドラゴンズ優勝の一役を担っていたとしたら、ジャイアンツ・ファンの一人としてこれ程嬉しい事は在りません。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
いぶし銀の 川相選手ですね。