![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/bc/0fc0d1a32436e398adb3d90196730fd6.jpg)
今年は年明けから、訃報記事をやたらと書いている気がする。幼少時から良く見知った著名人が鬼籍に入ったという報道に触れると、自身の思い出を剥ぎ取られて行く様な寂しさを感じるもの。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hamster_6.gif)
藤田まこと氏が大動脈瘤破裂にて、76歳で亡くなられた。「てなもんや三度笠」(動画)でのあんかけの時次郎役や「はぐれ刑事純情派」(動画)での安浦吉之助刑事役等、幾つかの当たり役を持っていた藤田氏だが、自分の中では「必殺シリーズ」(動画)での中村主水役が一番印象深い。
自分が必殺シリーズの大ファンなのは以前の記事でも触れたけれど、中村主水の魅力による部分は大きかった。ユーモラスな面を見せたと思えば、哀愁漂う面を見せたりと、兎に角「演技の引き出し」が多い役者。私生活では波乱万丈な日々を送った彼だが、其処から垣間見られる人間性(詳細はこちらに記してある。)に魅了され、役者としても人間としても好きな人だった。必殺シリーズの新作で、再び彼の姿が見られると信じていたのに・・・残念だ。合掌。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
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家電量販店の店員・遠藤二郎は、イタリアで修行した「エクソシスト」というもう一つの顔を持つ。遠藤は他人の発する「SOS」を見過ごせない性格だった。或る日、知り合いの「辺見のお姉さん」に引きこもりの息子・眞人の悪魔祓いを依頼され、辺見家に赴く。
一方、桑原システムの社員・五十嵐真は、20分間で300億円の損失を出した菩薩証券の株誤発注事故の調査を命じられる。菩薩証券は、ミスの原因をシステムのせいにしたがっていると言う。聞き取り調査を始めた五十嵐は、何故か奇怪な幻想に翻弄されて行く。
眞人の部屋で「西遊記」を発見する遠藤。そして五十嵐の前には異形の猿が・・・。
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「現実の世界と虚構の世界の境界線を行ったり来たりしている、非常に不思議な作風。」という意味では、三崎亜記氏と並んで伊坂幸太郎氏の名前を挙げる方は結構多いのではなかろうか。
「最初に手にした彼の作品『アヒルと鴨のコインロッカー』が余りに訳が判らなく、数頁読んだ時点で投げ出してしまったものの(未だに続きを読んでいない。)、数年前に別作品を読んでその面白さに嵌まり、以降は彼の作品を好んで読む事にしている。」というのは以前にも当ブログで書いたけれど、今回読破した「SOSの猿」(上記は、その梗概。)は自分にとって、「アヒルと鴨のコインロッカー」並みの訳の判らなさだった。
奥田英朗氏の「無理」と同様に、「世の中には一見すると全く無関係に思われる出来事や人間が、実は密接に関係していた。」というコンセプトは面白いと思うし、「善意や悪意といった物が、非常に紙一重な存在。」という示唆も悪くは無い。でも如何せん、この小説の世界観が余りにぶっ飛び過ぎていて、自分には付いて行けなかった。
タイトル付けも今一つに感じられ、総合評価は星2.5個としたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hamster_6.gif)
藤田まこと氏が大動脈瘤破裂にて、76歳で亡くなられた。「てなもんや三度笠」(動画)でのあんかけの時次郎役や「はぐれ刑事純情派」(動画)での安浦吉之助刑事役等、幾つかの当たり役を持っていた藤田氏だが、自分の中では「必殺シリーズ」(動画)での中村主水役が一番印象深い。
自分が必殺シリーズの大ファンなのは以前の記事でも触れたけれど、中村主水の魅力による部分は大きかった。ユーモラスな面を見せたと思えば、哀愁漂う面を見せたりと、兎に角「演技の引き出し」が多い役者。私生活では波乱万丈な日々を送った彼だが、其処から垣間見られる人間性(詳細はこちらに記してある。)に魅了され、役者としても人間としても好きな人だった。必殺シリーズの新作で、再び彼の姿が見られると信じていたのに・・・残念だ。合掌。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
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家電量販店の店員・遠藤二郎は、イタリアで修行した「エクソシスト」というもう一つの顔を持つ。遠藤は他人の発する「SOS」を見過ごせない性格だった。或る日、知り合いの「辺見のお姉さん」に引きこもりの息子・眞人の悪魔祓いを依頼され、辺見家に赴く。
一方、桑原システムの社員・五十嵐真は、20分間で300億円の損失を出した菩薩証券の株誤発注事故の調査を命じられる。菩薩証券は、ミスの原因をシステムのせいにしたがっていると言う。聞き取り調査を始めた五十嵐は、何故か奇怪な幻想に翻弄されて行く。
眞人の部屋で「西遊記」を発見する遠藤。そして五十嵐の前には異形の猿が・・・。
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「現実の世界と虚構の世界の境界線を行ったり来たりしている、非常に不思議な作風。」という意味では、三崎亜記氏と並んで伊坂幸太郎氏の名前を挙げる方は結構多いのではなかろうか。
「最初に手にした彼の作品『アヒルと鴨のコインロッカー』が余りに訳が判らなく、数頁読んだ時点で投げ出してしまったものの(未だに続きを読んでいない。)、数年前に別作品を読んでその面白さに嵌まり、以降は彼の作品を好んで読む事にしている。」というのは以前にも当ブログで書いたけれど、今回読破した「SOSの猿」(上記は、その梗概。)は自分にとって、「アヒルと鴨のコインロッカー」並みの訳の判らなさだった。
奥田英朗氏の「無理」と同様に、「世の中には一見すると全く無関係に思われる出来事や人間が、実は密接に関係していた。」というコンセプトは面白いと思うし、「善意や悪意といった物が、非常に紙一重な存在。」という示唆も悪くは無い。でも如何せん、この小説の世界観が余りにぶっ飛び過ぎていて、自分には付いて行けなかった。
タイトル付けも今一つに感じられ、総合評価は星2.5個としたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/nakioni.gif)
大動脈瘤破裂だそうです。享年76歳でした。+±+
はぐれ刑事純情派は、ずっと見てましたが、思うに、藤田さんの晩年は、毎回「最終回スペシャル」で安浦刑事が何度も殉職しては蘇ってましたよね。
察するに、局側は毎年最終回になるであろうこの純情派シリーズを、藤田さんはまた1年、もう1年と頑張って、最後までやる意志があったのかと。
御冥福をお祈りします。v±v
そして歌手としても活躍していた藤田まこと。
彼のナンバーなら私はすぐに、
この歌を思い出します(URL)
関西のover50のオッサンは
「ねえちゃん、ねえちゃん」と言うと
「十三のねえちゃん♪」
と返ってくる率80%という?
大阪のポピュラーソングです。
また、昭和が遠くなっていきます・・・
リンク先の歌は初めて知りましたが、「十三」自体は良く知っています。と言うのも、大阪に住む伯母が良く「十三のおねえちゃん」と口にしていたので。
藤田まこと氏は役者としてもそうですが、人間的にも実に味の在る方でした。これから益々渋みが増して行くと思っていたのに・・・残念です。
御通夜には大村崑氏が駆け付けておられ、号泣されていましたね。戦友が亡くなった思いが在ったのでしょう。崑ちゃんには藤田氏の分も長生きして欲しいです。