ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

国民投票法をこのままの形で成立させて良いのか?

2007年04月14日 | 政治関連
横浜市内の住宅を複数人の男性が訪問し、「近所で水道工事を行なうので水が濁ったり、匂いがしたりする場合が在る。その際にはこの薬を飲んで欲しい。」と錠剤を渡そうとしたという届け出が同市等に幾つか寄せられているとの事。横浜水道局では「工事の際に錠剤を配る様な事は無い。誰が何の為にやっているか判らない。」とのコメントを出し、市民に注意を呼び掛けている。どうやら昨年9月頃よりこの謎の集団は横浜市内に出没している様だが、幸いにもこの件に関する被害は寄せられていないという。何やらかの「帝銀事件」を彷彿とさせる話だが、一体彼等の目的は何なのだろうか?一人や二人でやっている事ならば愉快犯的な感じもするが、複数人で動き回っているという所に「一定の目的を有した組織的な企み」が感じられ不気味だ。皆様、くれぐれも御用心在れ!

閑話休題

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日本国憲法

【第9章 改正】
(第96条第1項) この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で国会がこれを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票に於いて、その過半数の賛成を必要とする。
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昨日行なわれた衆議院本会議で、日本国憲法改正手続きを定める国民投票法案与党修正案が自民党及び公明党等の賛成多数で可決し、参議院に送付された。週明け16日の参院本会議で趣旨説明及び質疑を行った上、同日中に憲法調査特別調査委員会での審議入りとなる見込みで、今国会での成立が濃厚となった。

低支持率に喘ぐ安倍内閣としては、5月3日の憲法記念日迄にこの法案を是が非でも成立させ、「自主憲法を成立させる可く、強い姿勢で臨む安倍」という事で国民のナショナリズムを刺激&自身の支持率アップに繋げ、ひいては今夏の参議院選挙を勝利に結び付けたいという下心が在るのは間違いないだろう。勿論、反対している野党の側にもこの法案を政争にしようとしている面が在る訳だが、国家の理念を謳い、他の全ての法規に優先される最高法規たる日本国憲法を改正する為の国民投票法が、こんな党利党略塗れの中で審議&成立されて良いものなのだろうか?

今回の与党修正案で重要なポイントとなるのは「国民投票の対象は憲法改正のみに限定。」、「投票権者は18歳以上の日本国民。(民法公職選挙法等の成人規定や選挙権の年齢を18歳以上に改正する迄は、当面20歳以上とする事が付則。)」等幾つか在るが、自分が最も気になるのは有効投票総数の過半数の賛成で日本国憲法改正案は成立。という点。上記した日本国憲法第96条第1項での「過半数の賛成」というのは、”理想では”全有権者数の過半数の賛成という事になるのだが、現在1億人余居るとされる全有権者の意思を漏らす所無く吸い上げるというのは”現実的に”無理な話で在る以上、「有効投票総数の過半数の賛成」と規定されるのは理解出来る。だが問題なのは、投票率の縛りが無い事。

あくまでも”極端で非現実的な想定”では在るが、「特定宗教の信仰を国民に強いる条文」が盛り込まれた憲法改正案を与党が可決したとしよう。これを今回の修正案に基づいた国民投票にかけた際、もし投票者が1人で且つ賛成票だったとしたら、それは有効投票総数の過半数の賛成となる訳だ。非常に非現実的な想定では在るが、この場合は1億人余の有権者よりもたった一人の有権者の意思が最優先されるという事になる。

此処迄極端な例では無くても、低投票率が当たり前となってしまった国政選挙の如く、国民投票でも低投票率が人海戦術を採り得る特定組織(宗教団体等。)に利する結果と為り得るのではないか?「自分の投じる一票では、世の中何も変わらない。」としたり顔で棄権する人間が少なくない中、事が国家の理念を謳った憲法の改正だけに、投票率の縛りは必要だと思う。本当はそんな縛り等必要が無い程に、多くの国民が真剣に政治意識を持ち、棄権を恥と思う様な環境が在れば良いのだが・・・。

コメント (17)    この記事についてブログを書く
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17 コメント

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>マヌケ様 (giants-55)
2007-04-18 00:29:38
書き込み有難うございました。

アメリカで銃乱射事件が起こったと思ったら、我が国でも首長が銃弾に倒れるというニュースが。どういう理由からかは判りませんが、暴力によって”解決”させるというのは絶対に許されない事だし、そういう方法論は民主国家に於いて恥だと思います。本当に残念でなりません。

本題に入りますが、「投票率が低いのは、自分が置かれている状況、即ち国の在り様に満足している人間が棄権しているから。本当にヤバイ国だったら皆が投票に行くので、逆説的に言えば投票率が低い日本は平和なのだ。」という意見が良く在りますよね。個人的にはこの意見が好きでは無いんです。確かに現状に満足しているが故に、わざわざ投票に赴く迄も無いという人も居るでしょう。その一方で現状に疑問を持ちながらも、「自分が一票投じた所で何も変わらない。」と諦観の念から投票所に向かわない人間も結構居る様に思われ、そういう在り方が自分にはどうしても受け容れ難いものが在るんです。勿論、これはあくまでも私見で在って、「いや棄権も立派な意思表示だ。」という意見が在るのは理解しています。それを踏まえた上でも、「一票を投じるというのは権利で在ると同時に義務。」という思いも在り、”個人的には”出来るだけ多くの人達が投票所に足を運んで欲しいと願っています。

憲法改正に付いては、ネット上やマスメディアのアンケートでは賛成派が上回っているケースが殆どですね。でもマヌケ様の周りと同様に、自分の周りでも賛成を口にしている人どころか、憲法に付いて主張している人は皆無に近い状況。まあ心中密かに思いを秘めているのかもしれませんが(笑)。
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外国と肩を並べるということの意味がよくわかりませんが (マヌケ)
2007-04-17 23:44:28
憲法で思い出したことがあります。 「憲法第二十二条の二項『何人も外国に移住し、または国籍を離脱する自由を侵されない』憲法の条文の中で一番好きな条文なんだ、カッコいいからね」「小説はただ面白いだけで、何も変えることはできない。 本を開いて閉じたらそれでおしまい。単なるストレス発散の道具だ・・・」「一人で黙々と小説を読んでる人間は、集会に集まってる百人の人間に匹敵する力を持ってる・・・」国籍とか国家とか民族とか人間を縛るくくりについて主人公とその友人が語るある小説の一説を思い出しました。 憲法が、その一部が改正されたりしたからって私達の生活はたぶんたいして変りはしないんじゃないかと思います。 ふだんからそんなようなものに縛られて生活しているわけではないし、大多数の人が無関心でも無理強いして関心を持てとするのもムリだと思います。 政治に無関心だとか社会への参加意識が低いとかいうのも強制することではないし、立派な目的を掲げ立派な活動をしている人がだからといって自分たちは良くて何もしない人、無関心な人を悪いと考えてしまうのも良いとは思えません。 人々の関心が本当に盛り上がっていて機が熟しているとの判断なのでしょうが、私にはどうもそのようには思えないのです。 私の周囲の誰一人として憲法のケの字も話題にしていません。 私と私の周囲だけが意識が低いのでしょうか?たまたま。
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>塔野藻裳様 (giants-55)
2007-04-16 12:32:47
書き込み有難う御座いました。

あくまでも私見ですが、「自衛権の保持」を明確に謳うのは独立国家として当然だと思っています。他国への侵略&侵犯行為は絶対に許されませんが、我が国に他国の武力が及んだ場合、座して死を待つなんて事は到底受け容れ難く、最低限の自衛権は持つ可きでしょう。

唯、「太平洋戦争前から戦中に在っては、天皇の名の下に鬼畜米英で突き進んだ国」が、「戦後にはアッサリと欧米文化を嬉々として受け入れ、欧米ベッタリの国」に変わった現実を考えると、我が国の極端な方向に振れ安い国民性から、或る程度の歯止めをかけておかなければ一気に妙な方向に突き進んでしまう危険性は自分も感じています。特に思うのは、国家の理念を謳った最高法規を変える事で、”自分達の生活”も大きく変わるのだという認識が薄い人達が少なく無いのではないかという事。これは憲法改正云々とは別にして、一度戦争が起これば実際に戦地に送り込まれるのは為政者達では無く、一般国民なのだという事実を理解していれば、冗談にも「傍若無人な中国や韓国に攻め込んでやれ!」なんて言えないと思うんです。どうにもその手の”勇ましい発言”がネット上で目立つ昨今だけに、非常に気になります。

政教分離の問題は非常に曖昧ですね。「信教の自由」は守られる可きだし、其処に国家の介入が在ってはならないと思っておりますが、でもそれがイコール「宗教法人に課税をしてはならない。」という事に結び付くのが理解出来ないんです。そりゃあ宗教法人に対してとんでもな税率を課するのは結果的に宗教弾圧に繋がると思いますが、宗教を隠れ蓑にして営利活動に勤しみ莫大な利益を得ている宗教法人が多い中、常識的な範囲での課税は当然だと思うし、何故それが信教の自由を侵す事に繋がるのか判らないのです。この辺の話は何故議論されないんでしょうね(苦笑)。

以前にも書いた事ですが、政治学者の福岡政行氏が面白い事を語っておられました。

「『自分が一票投じた所で、世の中は何も変わらない。だから自分は投票しない。』と言う人が居ますが、私は『一寸待って下さい。』と言いたいんです。仮に投票率が50%だった場合、1票は(投票率が100%に比べると)2票分の、そして投票率が20%の場合は5票分の重みを持ちます。もし安易に棄権をすれば、組織票により大きな価値を与えてしまう。だから『誰に投票すれば良いか判らないから。』とか『誰も同じに見えてしまうから。』という事で棄権しているのならば、『ではその中から”貴方にとって”ベストという事では無くても、”ベターな”候補者を選んで下さい。』と言いたいです。兎に角、棄権だけは止めて下さい。」

棄権に関しては人それぞれの考えが在りましょうが、自分は福岡氏の意見に同感です。
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このまま改正は”え?”です (塔野藻裳)
2007-04-16 11:15:39
安倍さん(とその周辺)が国民投票法改正を急ぐのはあきらかに憲法9条をいじるためであり、自衛隊を軍隊と認める、あるいはやがて徴兵制をひくことによって日本が軍隊を持つためでしょう。

そのことで日本がやっと外国と肩を並べられるという気持ちはわからないでもないですが、やっぱり政治家と国民を(自分自身を含めて)あんまり信用していないので(苦笑)、日本が9条を捨てたら、また「いつか来た道」になるんじゃないか、という現実的な観点から早急な改憲、稚拙な国民投票法改正には反対です。

(だいたいこの改正法を可決させた某政党からして違憲だし、それを認めてしまうことは国民はその宗教に支配されても文句がいえないってことになるのじゃないでしょうか。それでもいいんでしょうか)

”有効投票総数の過半数の賛成”だと、憲法が改正される可能性は、右傾化のすすむ現状ではグッと高くなると思われ、そうなったらもうアメリカとともに、イランだシリアだ北○○(は、ないか)とやりたい放題、正義がなくてもつくりゃいい、戦争すれば桶屋がもうかる何が悪い、になるのは火をみるより明らかな気がします。

そうなってからでは遅い。だから選挙には必ず行くけど、どれほどの効果があるのか不安。

だって選挙にたってる候補者のなかに信頼できそうな人がいない、いるのかもしれないけど見えない。

街頭でこの法案に反対のビラは受け取りました。
でもそれ以上どうしたらいいんだろう?

とても不安です。
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TBありがとうございます。 (taeco7)
2007-04-16 10:41:12
こんにちは。TBありがとうございました。
今回の法案は本当にむちゃくちゃだと思います。
これを許したら日本の行く末は…と考えるだけでコワイです。
廃案にできるよう、自分に出来ることをやりきりたいです。
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>ゆう様 (giants-55)
2007-04-16 03:24:03
書き込み有難う御座いました。

やはり「五・一五事件」時の犬養毅首相と青年将校との遣り取り(実際には一寸違うニュアンスの遣り取りだったという説も在りますが。)を喩えられたのですね^^。

自民党に所属する政治家の中にも、ああいう進め方に疑問を感じている人は少なからず居るのではないでしょうか?方向性は正しいと思っていても、余りにも進め方が拙速に過ぎると思っている人が居たならば、「二・二六事件」で斎藤實内大臣が襲撃を受けた際、その細君が「撃つなら私を撃ちなさい!」と青年将校達の前に立ちはだかったという逸話の如く、「強引な進め方をするなら、先ずは私を説得してからにしろ!」と頑と立ちはだかる猛者は居なかったのかと残念でなりません。政治家は個々が選挙民の信託を得ている訳ですから、「これはおかしい。」と思ったならば己が信念を貫いて貰いたいもの。

個人的には二大政党に賛成の立場を採っています。唯、民主党が正確な意味で自民党の対立政党足り得るのか?と問われれば、正直答えに窮する面が在ります。その多くが元々は自民党からの枝別れで在り、かなり似通った部分を持っている様にも思えるからです。唯言えるのは、与党だろうが野党だろうが、対立政党の全てを否定するのでは無く、良き点は素直に認めた上で取り入れ、絶対的に受け容れられない点は毅然と突っ撥ねるといった「是々非々」の対応をして欲しいという事。

国会議員の数は減らした方が良いと思うんです。そして減らした事で浮いた費用(歳費等)を、新たに議員達に経費として振り分ければと。前にも書いた事ですが、国民の為になる仕事を真摯に行なってくれる政治家ならば、(それに見合った範囲で在れば)高価な対価を得ようが高給な議員宿舎に住もうが全くOK。問題は「僕は死に物狂いで政治をやってますから、高級過ぎると非難されている宿舎に住んだって構わないんです。」といった事を口にしながら、その肝心な政治行動を「あっちこっちに、頑張って選挙応援に行ってます!」と自信たっぷり&鼻の穴をおっ広げて言われてしまうと、「それが政治行動の全てかい!」と眩暈がしてしまうんですよね(苦笑)。
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申し訳ありませんm(_ _)m (ゆう)
2007-04-16 02:31:05
変な感じになって本当にすいません。m(_ _)m

コメントのタイトル「話せば解る!問答無用!」は
強行採決の件を5.15事件を皮肉ったものです。

日本版民主主義の本質は「少数派意見の尊重」だと思っています。
故に2大政党制には反対なのです。w
(考え方を二者択一されっているみたいで。。。)

個人的には、国民一人一人重要な問題。例えば
「憲法改正」・「年金問題」・「教育問題」・「格差問題」etc…
で、自分の考えに近い?考えの方に投票した方に投票できればと思います。

国会議員の数を減らそう。と、
最近よく言われますが、空席や体積の目立つ国会議決は
「なんだ日本は、国政に興味がないんんだ。」と言われても
仕方ないのかなとも思います。
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不毛の憲法論議 (破壊王子)
2007-04-15 13:16:50
なぜか9条のことのみしか議論になりません。私学助成金は明確な憲法違反にも係わらず、護憲を旨とする野党は何も言わないし、主権者は責任を持って投票に行くべきというなら15条は改正しなければならないはず。



それと、所謂改憲派も護憲派も立派な憲法さえあれば明るい未来がある、と思っていませんかね?頭の中がお花畑で蝶々が舞っているのではないですか?

ヒトラー率いるナチスはワイマール憲法を一字一句いじってないのです。

更に言えば、我が国でも帝国憲法は機能していたし、国会も機能していたことを忘れてはいけないんじゃありませんか?
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最低投票率による制限は疑問 (Hi-Low-Mix)
2007-04-15 13:10:46
最低投票率で有効・無効を定めるというのはいささか乱暴ですよね。極論を言えば、投票を妨害しまくれば永久に現状を維持させることすらできてしまう訳で。
お気持ちはわかりますが、別の手が良いかと思います。
具体的には「国民の一人として、より多くの国民に投票するよう呼びかける」ことでしょう。
政治はなにも、政治家だけが行うものではありません。我々国民にもその権利があり、その権利公使について考えることが第一だと思います。
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>ゆう様 (giants-55)
2007-04-15 04:47:08
書き込み有難う御座いました。

憲法改正に付いてはドンドン議論す可きだと思うし、時代に合わなくなった部分は改正するのも在りだと思うんです。唯、改正に賛成or反対どちらの立場に在っても、相反する主張を詳細に知った上での議論で在って欲しいもの。概して「自分達の主張が唯一無二だ!」みたいな主張が目立ち、個人的には白けてしまう所です。

多くの国民が様々な媒体から積極的に情報を取り入れ、それを自らの頭で考えた上で己が考えを纏め上げる。そしてその考えを元に、真剣に相応しいと思われる候補者に票を投じる。そういった当たり前の事が当たり前に行なわれる社会で在って欲しいですよね。これは私見ですが、余りにも議員数が多いが為に、「こんな奴を当選させるのも面白いか。」的な安直な考えも起こってしまうのではないかと。定数を半分位に減じれば、もっと真面目に考えて投票する気がするのですが。
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話せば解る!問答無用! (ゆう)
2007-04-15 03:18:54
ご無沙汰しています。

個人的にも憲法改正には賛成です。

でも今までもいろんな解釈をしているところに
不安を感じています。

やはり選挙では、4年間を托せる代議士を
選択しないと危険かなと検めて思います。
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>マヌケ様 (giants-55)
2007-04-15 01:05:32
書き込み有難う御座いました。

記事でも書きましたが、日本国憲法は我が国の理念を謳い、他の全ての法規に最優先される最高法規なのですから、多くの国民がその改正には最大限の関心を持って欲しいと願っています。改正に対して慎重で在って欲しいというのでは無く、改正するならばするで真剣に考え抜いた上での各々の方向性を持って欲しいと。それは為政者やマスメディアの誘導に踊らされたものでは無く、自らの頭で考え抜いた上でのものというのは言う迄も在りません。

「仮に徴兵制や国家による思想統制が敷かれた場合、その影響を一番受けるのは、これからの人生が長い若い人達なのに、何故これ程迄に政治に無頓着なのだろうか?」自分もマヌケ様と同じ様な考えを持って”いました”。しかし最近では、その思いが揺らいで来ています。と言うのも、確かに某巨大掲示板での無分別な書き込みが目立つ一方で、若い人達のブログを拝見すると、自分が同年代(と思われる)の頃より遥かに真剣に世の中の事象を捉えている人が少なくない事に気付かされるんです。年代別の投票率というのが発表されているのか否かは知りませんが、意外と若い層の投票率は思っている以上に高く、逆に中高年の層が世の中の事象に無関心になってしまっているのかなあと思ったりも。

「我々の先人達がどれだけの努力を重ねて来た末に、一般国民が選挙権を有せられる様になったか?」その歴史を知っていれば、「自分が一票を投じた所で、世の中は何も変わらない。」なんてしたり顔で言えないと思うんです。くどい様ですが、我が国の理念を謳う重要な法律なのですから、その改正が投票で決められるならば、より多くの国民が自らの頭で考えた”意見”を投票という形で行なって貰いたいというのが自分の思いです。
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さらに (マヌケ)
2007-04-15 00:59:04
そもそも改憲とか擁護とか軽軽しく口にするが、憲法の条文をちゃんと読んだことがあるのでしょうか? 憲法が第何条まであるのかご存知の方々がはたしてどれほどいて理解した上で意見を述べているのでしょうか? アメリカから押し付けられたとここ最近はよく言われてますが、起草にあたっては多数の日本人が参加しています。 原案を添削し民主的な指導を加えたのがアメリカで最終的にOKを出したのがアメリカという先生でした。 私はむしろ時代遅れの民法など早急に改正すべき点があまりにも多いと思いますし、明治時代の価値観や世界観、家族観が今の時代に起こる事象に適さない事は明らかです。 改憲のための国民投票法案を急ぐ理由が理解できないのです。 ただ、実際のところ世の中を達観してしまってどうでもいいやとかどうにでもなれと思ってしまうところもあるのです。 他人をどうこう言えない身分です。 
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多数決ほど乱暴なものもない (マヌケ)
2007-04-15 00:37:15
その日生きるだけで精一杯の人、自分の身の回りのこと以外に全く関心の無い人がどれほど大勢いるかわかりません。 憲法などどうでもいいという人や憲法って何?という人もどれくらいたくさんいるかわかりません。 責任ある有権者がどれほどいるのでしょうか。 同じ政党がこれほど長く政権についている日本という一党独裁に近い環境でそれをぶっ壊すと言った小泉という人がある意味画期的なことを行いましたが、世の中は良い方向に向っているでしょうか? 壊しても元通りではないですか? 国民に痛みを強いるため指導者もわが身を斬るようなパフォーマンスにのせられ多くの国民は直に従ったものの実際のところはどうでしょうか? 仮に9条が削除され徴兵がしかれても徴用されるのは私達よりも若い世代です。 若者がどれほど真剣に考えめぐらせているでしょうか。 国家が毅然とした態度を保てるのは軍事力による誇示だけでしょうか? 非常に重き一票となることは確かですがそこいらのおばちゃんに責任や自覚があると思いますか? 決してアイドルや芸人さんなどをバカにするわけではありませんがクイズ番組であきれるほど常識のなさをさらけだしている姿を目にするとこのような人たちの一票に責任やら自覚があるとはとても思えません。 給食費を払えても払わない親、子供を殺す親、親を殺す子供、裏金公務員、捏造だらけのマスコミ、頭を下げる企業のトップ、どこに責任やら自覚のある人間が、今の日本のどこに? 2チャンネルに書き込みして気晴らしするような大勢の人間も1票を投じる権利があります。 今がこんな時代だからこそ責任や自覚のない大多数に安直に是非を問うべきではないように思います。  
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最低投票率の設定は必要ない。 (アラメイン伯)
2007-04-14 23:02:14
僕は改憲派で憲法9条は削除すべきだと思いますが、それとは関係なしに最低投票率というのは疑問ですね。
投票率が高いことは望ましいことは間違いないけど投票率が低いからといって民意を反映してないとはいえない。朝日新聞が低い投票率は民意を反映してないとよく言うけど。それは間違いです。
棄権した有権者は投票した有権者に負託したとみなすのです。そうしないと民主主義が成立しないのです。
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投票は義務 (o_sole_mio)
2007-04-14 22:50:54
こんにちは

ご指摘のように国民投票法に関する国会の議論は、改正を進めたい自民党と政局にしたい民主党執行部の思惑が露骨に出ていたと思います。また仰る通り低い投票率は投票行動の高い特定の団体や集団の意向が通りやすい状況になっており、ある意味危険な状態になっています。昔から税制などで一番ワリを食っているのは投票行動の低い階層だと思っていました。投票というものは即効性がないので一回の結果で大きな変化は期待できませんが、継続により多少なるとも変わっていくのではないかと思います。

実際のところわが国では民主主義が成熟しているようには思えず、それは却って為政者には都合がよいと思われます。投票は権利のみならず義務であるということが理解されないのであれば、やはり国民投票成立のための条件(投票率、あるいは一定の投票数を確保するため投票日を延長する等)を設けてしかるべきだと思います。
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民主主義原理 (のびぃ太)
2007-04-14 21:39:24
投票率が高かろうと、低かろうと、それは国民の責任。国民が選択する方向へ国が行くと言うのは民主主義の原理です。責任ある有権者、そして賢い有権者になることが第1要件でしょう。なぜ、疑問を持つのか不思議です。
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