④ 「キノコモルグを倒せ!」(第25話)
この作品では滝和也がノー・ヘルメットでバイクに乗っているのに対し、一文字隼人はヘルメットを被って乗っている。「正義の味方だから。」という理由で被っているのでは無く、隼人役の佐々木剛氏が当時中型免許を持っておらず、代役が運転しているのがバレない為にヘルメットを被っていたのだとか。
⑤ 「怪人ナメクジラのガス爆発作戦」(第45話)
この作品で最も印象的なシーンは、ガスタンク前で大爆発するナメクジラだろう。石灰が大増量された爆煙がゆっくり晴れた後、遥か後方のタンク間の階段に佇むライダーの姿と相まって実に印象深いシーンなのだが、一歩間違えれば大事故に繋がりかねないこのシーン。「現在では撮影許可が絶対に下りないだろう。」と記事で書かれているのも頷ける。昔の特撮物は、かなり過激なシーンが多かった。
⑥ 「怪人サイギャング 死のオートレース」(第63話)
「日本オートレース選手権を明日に控えて、本郷猛と滝和也は、早朝から最後の特訓をしていた。一方その頃、ショッカー・アジトでは、アフリカ支部から派遣された怪人・サイギャングの到着を、一足早く日本に上陸した死神博士が待っていた。」この作品の冒頭に流れるナレーション。*2そして翌日のレースのシーンになると、何故かレース名が「東ロードレース選手権」に変わっている御茶目さ。
又、「本郷と滝が乗っているマシーンはスズキのGT380なのに、ライバルの勝丸はハスラーの400のオフロード・タイプ。レースの参加車両は車両協力をしている関係で全てスズキ製、それも1972年型の新型ばかりなのだが、本来、同じレースに出られないレギュレーションでは?それに公道を走ったり、ダート走行したりして、レース内容もおかしい。ひょっとして草レース?」という突っ込みも笑える。
⑦ 「仮面ライダーは二度死ぬ!」(第81話)
悪の組織ショッカーが壊滅され、新しい組織ゲルショッカー登場から第2話目。なのにオープニングのナレーションは「仮面ライダーは人間の自由を守る為にショッカーと戦うのだ。」だわ、オープニングのテロップでは納谷悟朗氏をゲルショッカー首領では無くショッカー首領の声として紹介しているわで、”ショッカーの影”を引きずったままなのが面白い。
⑧ 「怪人クラゲウルフ 恐怖のラッシュアワー」(第82話)
おやっさんの旧友・中村が立花レーシングクラブに乗り込んで来る。しかしその正体は、10万ボルトの電気ショック攻撃を得意とするショッカーの怪人クラゲウルフだった。親友の中村を皆に紹介するおやっさん。だが本郷は彼を不審に思う。そしてハッと耳を澄まし、言い放った言葉が「この音は電流の音だ!」というもの。直後に「改造人間本郷猛の耳は、普通人の数倍の音を捉える事が出来るのだ!」というナレーション追い討ちを掛けるのだが、「電流に音が在るのか?」という記事の突っ込みは御愛嬌。
⑨ 「本郷猛サボテン怪人にされる!?」(第96話)
この作品のラスト・ナレーションは「地球の平和を守るライダーの激しい戦いは何時、終わる事だろうか?」だった。第96話と言えば、残り2話でライダーの戦いが”一応”終結する段階というのに・・・。
****************************
*1 おやっさんやライダーガールズ達は、しょっちゅうショッカーの捕虜になっていた。この本の中でも「余りに学習能力が無さ過ぎる。」と書かれていたが、きっと”性善説の世界”に生きる心優しき人達という事なのだろう。
*2 仮面ライダーのナレーションと言えば中江真司氏。先月の28日に72歳という若さで御亡くなりになられたのが何とも残念で在る。合掌。
この作品では滝和也がノー・ヘルメットでバイクに乗っているのに対し、一文字隼人はヘルメットを被って乗っている。「正義の味方だから。」という理由で被っているのでは無く、隼人役の佐々木剛氏が当時中型免許を持っておらず、代役が運転しているのがバレない為にヘルメットを被っていたのだとか。
⑤ 「怪人ナメクジラのガス爆発作戦」(第45話)
この作品で最も印象的なシーンは、ガスタンク前で大爆発するナメクジラだろう。石灰が大増量された爆煙がゆっくり晴れた後、遥か後方のタンク間の階段に佇むライダーの姿と相まって実に印象深いシーンなのだが、一歩間違えれば大事故に繋がりかねないこのシーン。「現在では撮影許可が絶対に下りないだろう。」と記事で書かれているのも頷ける。昔の特撮物は、かなり過激なシーンが多かった。
⑥ 「怪人サイギャング 死のオートレース」(第63話)
「日本オートレース選手権を明日に控えて、本郷猛と滝和也は、早朝から最後の特訓をしていた。一方その頃、ショッカー・アジトでは、アフリカ支部から派遣された怪人・サイギャングの到着を、一足早く日本に上陸した死神博士が待っていた。」この作品の冒頭に流れるナレーション。*2そして翌日のレースのシーンになると、何故かレース名が「東ロードレース選手権」に変わっている御茶目さ。
又、「本郷と滝が乗っているマシーンはスズキのGT380なのに、ライバルの勝丸はハスラーの400のオフロード・タイプ。レースの参加車両は車両協力をしている関係で全てスズキ製、それも1972年型の新型ばかりなのだが、本来、同じレースに出られないレギュレーションでは?それに公道を走ったり、ダート走行したりして、レース内容もおかしい。ひょっとして草レース?」という突っ込みも笑える。
⑦ 「仮面ライダーは二度死ぬ!」(第81話)
悪の組織ショッカーが壊滅され、新しい組織ゲルショッカー登場から第2話目。なのにオープニングのナレーションは「仮面ライダーは人間の自由を守る為にショッカーと戦うのだ。」だわ、オープニングのテロップでは納谷悟朗氏をゲルショッカー首領では無くショッカー首領の声として紹介しているわで、”ショッカーの影”を引きずったままなのが面白い。
⑧ 「怪人クラゲウルフ 恐怖のラッシュアワー」(第82話)
おやっさんの旧友・中村が立花レーシングクラブに乗り込んで来る。しかしその正体は、10万ボルトの電気ショック攻撃を得意とするショッカーの怪人クラゲウルフだった。親友の中村を皆に紹介するおやっさん。だが本郷は彼を不審に思う。そしてハッと耳を澄まし、言い放った言葉が「この音は電流の音だ!」というもの。直後に「改造人間本郷猛の耳は、普通人の数倍の音を捉える事が出来るのだ!」というナレーション追い討ちを掛けるのだが、「電流に音が在るのか?」という記事の突っ込みは御愛嬌。
⑨ 「本郷猛サボテン怪人にされる!?」(第96話)
この作品のラスト・ナレーションは「地球の平和を守るライダーの激しい戦いは何時、終わる事だろうか?」だった。第96話と言えば、残り2話でライダーの戦いが”一応”終結する段階というのに・・・。
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*1 おやっさんやライダーガールズ達は、しょっちゅうショッカーの捕虜になっていた。この本の中でも「余りに学習能力が無さ過ぎる。」と書かれていたが、きっと”性善説の世界”に生きる心優しき人達という事なのだろう。
*2 仮面ライダーのナレーションと言えば中江真司氏。先月の28日に72歳という若さで御亡くなりになられたのが何とも残念で在る。合掌。
巨大変身ヒーローの代表がウルトラマンならば、等身大ヒーローの代表はなんと言っても仮面ライダーでしょう。みんなまねしましたよ。変身ポーズはもちろん、ショッカーの戦闘員の声「イー!」もね。ライダーキックは体育館のマットの上で「ライダァーキィーック!」と叫びながらやってました。
突っ込みどころはあまたあるでしょうが、おそらく潤沢ではない予算の中で知恵を絞って番組を作っていたであろうスタッフの努力に心からの賛辞を送りたいですね。子供時代にいい思い出を作っていただきましたと。
少年マガジンに連載されていた原作のほうも読んでいました。石ノ森章太郎氏の作品はテレビとはちがって改造人間にされてしまった主人公の苦悩も描かれていたように思います。これはキカイダーにも共通しているところでしょう。
キカイダーの弱点である不完全な良心回路はそのまんま人間のことですからね。
この手のエントリー、期待しております。
変身物の元祖と言っても良い「月光仮面」。かの有名なテーマ・ソングの詩「月光仮面の”おじさん”は 正義の味方よ 良い人よ♪」を見ても判る様に、ヒーローは若者では無くおじさんだったんですよね(笑)。「仮面ライダー」の本郷猛&一文字隼人の両名は、あの頃でも「若者よりは一寸上。」という感じがしていたものですが、今や若者、現在放送されている「仮面ライダー 電王」の主人公に到っては現役の高校生と言うのですから隔世の感が在ります。
カルビーの「ライダースナック」、当時の男の子の殆どが買っていたのではないでしょうか。甘ったるくて決して美味しい代物では無かったので、カードだけ取り出した上、中身を排水溝に捨てる子供が続出し、社会問題になったりしましたね。因みに高校時代の同級生がこのライダー・カードを未だに収集しており、「数枚どうしても揃わないんだよなあ。」とぼやいていました。
今回の記事、喜んで戴けた様で嬉しいです。過去の記事を見て戴くと御判りの様に、過去の特撮物の記事は概して何分割かされる程の長文ばかり。ハッキリ言って、書いている自分がノリノリになれる分野です。
特撮物はアニメと並んで我が国が世界に誇れる文化だと思っており、その特撮物の中でもウルトラ・シリーズと仮面ライダー・シリーズは別格の存在と言えましょう。単なる勧善懲悪物の範疇を超え、其処から自然と学び&体得して行った事は非常に多いのではないでしょうか。
以前にも書きましたが、幼少時は野原で良く仮面ライダーごっこをしました。同級生達は競い合ってライダー役をやりたがったのですが、捻くれ者の自分はショッカーの大幹部達に何とも言えない魅力を感じており、ゾル大佐や死神博士、マニアックな所ではツバサ大僧正の役等を声色を真似て好んで演じていたものです。(ライダー・キックを真似、高い所から飛び降りて怪我をする子供が続出し、番組内でライダーが「仮面ライダーは半端でない特訓をしたからライダー・キックが出来る。君達はやらないようにね。」といった”注意”を促したりしていましたね。
あの頃の特撮物は「子供向けの番組」とTV番組に従事している人達の間から”低く”見られていたと言います。ですから、ライダーやウルトラマンの製作者達は「俺達がパイオニアになるんだ!子供番組だからって馬鹿にするな!」と高き誇りを持って番組制作に当たっていたそうです。見ている側にも作り手達の熱さが伝わって来る。だからこそ仰る様に、突っ込み所が少なくなくても、それすらも”味”と感じてしまえる程の名作が生み出されて来たのでしょう。
原作の漫画とTV化された際の作品の雰囲気が異なるケースはまま在ります。漫画の「デビルマン」は本当に救いの無い終わり方ですよね。(同じ永井豪先生の「ハレンチ学園」も強烈な終わり方でしたが。)「仮面ライダー」も漫画ではより「異形故の哀しみや苦悩」が強く描かれていましたし、TV版に限って言っても(今回の本の中でも指摘されているのですが。)「初期の極度に強いホラー性や異形故の哀しみや苦悩」というテイストが、一文字隼人登場の頃からは「ややコミカル調」に転じ、本郷猛復帰の際に「再びホラー色を強める」等、試行錯誤の跡が見受けられるのも興味深い所です。
giants-55さんも仮面ライダースナックでライダーカードの世代ですね。私は貧乏で欠食児童でしたので、食べられるだけスナックを買って全部おいしく食べてました。貧乏舌の私の口には合ってました(笑)。地獄大使の変身体であるガラガランダのカードが当たって喜んだのを今だに憶えていおります。しかし当時から飽食の時代だったのだなと思います。その後快傑ライオン丸などのヒーロー物がこぞってカード付きのスナックを発売しましたが、それほど当たらなかったと記憶しています。
歴代のサイクロンでは新サイクロンが好きでした。後の世代のマシンにも新サイクロンを超えるものはなかったと思っています。ご指摘の通り最初の頃のサイクロンはロードレーサー風でアクションシーンには不向きだったんだなと大きくなってから納得したものです。
アニメや特撮って、主人公に「特殊能力」を色々設けるのは良いのですが、ストーリーが展開して行く中で、時折整合性が無い状況になったりするんですよね。「半端じゃない聴力を有している本郷猛なら、この状況を見破れなかったのはおかしいよ。」と子供心に思った事が何度も。