ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

其の人の“本当の姿”

2024年01月29日 | 其の他

去年、「人間関係を断つ」という記事を書いた。詳しくは当該記事を読んで戴ければと思うが、「高校時代からの長い付き合いで、社会人になって以降も毎年の様に、顔を合わせて飲む友人の1人・A君に関して、自分は“一生付き合える友人”と思っていたのだが、5年前から彼と一切連絡が取れなくなってしまった。どうやら『人間関係を完全に絶つ。』という判断を、A君はした様だ。『自分に、何か落ち度が在るのか?』とも落ち込んだが、『共通の友人達も同様に、彼とは一切連絡が取れなくなった。』という事が判明するに到り、『矢張りA君は、人間関係を完全に絶ちたいのだな。』という結論に。一生付き合える友人と思っていただけに、とても残念で悲しい出来事だった。」という経験談だ。

父が病で急死して、もう40年以上経つ。亡くなった際、親戚でも何でも無い人間で、真っ先に自宅に飛んで来てくれたのは、自動車販売店の営業マン・B氏だった。「父は新車を購入する際、彼を窓口にする。」という事にしていたが、最初に出会ってからそんなに年月は経っていなかったと思われる。でも、父は良く「B氏は、非常に優秀な営業マンなんだよ。」と母には言っていた様だ。

自宅に飛んで来た際、母も自分もB氏とは初めて会ったのだが、申し訳無いけれど「40代と思われる彼は、“場末ホスト”といった見た目で、とても優秀な営業マンという感じでは無かった。でも、仮令“仕事上だけの付き合い”とはいえ、真っ先に自宅に飛んで来てくれた事には感謝したし、父が良く言っていた「B氏は、非常に優秀な営業マンなんだよ。」というのが理解出来た。其の人の“本当の姿”って、“普段”は判らない。のだ。

工場長を務めた事が在る父は、自宅に良く部下を呼んで、麻雀をする事が結構在った。其の接待をする母は、本当に大変だったと思うが、良く遊びに来る部下にC氏とD氏が居た。父は生き方が下手な人で、「凄く優しいけれど、仮令“上”で在ろうと『おかしい事はおかしい!』とハッキリ言う所が在った。」ので、部下からは慕われる一方で、“意見されるのが嫌いなタイプの上”からは煙たがれていた。C氏とD氏は父を慕っていた様で、母も何度か彼等から“感謝の言葉”を聞いている。

で、父が急死した際、C氏もD氏も葬儀には参列してくれたのだが、其れ以降、C氏からは一切連絡が無くなった。一方、D氏は毎年途切れる事無く年賀状を下さり、今年で40年以上経つ。必ず“手書きの文章を書き添えた内容”で、「本当に義理堅い人ね。」と母は感動頻り。自分も、全く同感。其の人の“本当の姿”って、こういう所からも見えて来る。のだ。


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