4月25日に放送された番組「サンデージャポン」に、旧改革クラブを離党した議員が出演し、「今の政治はパンとサーカス。」と喩えたそうだ。下らない番組は嫌いじゃないが、この番組は余りにも露悪趣味が過ぎるので殆ど見る事は無く、当該日の放送も見ていない。「今の政治はパンとサーカス。」と喩えた件も、5月1日付けの東京新聞(朝刊)の読者投稿欄に、40代の男性が記事を寄せておられたので知った次第。
議員の喩えに対して司会者の芸能コンビの一人(爆笑問題の太田光氏を指していると思われるが。)が、「何ですか、それ?」と聞き返したのだとか。その事に対して投稿者は、「大した教養の無い私でも、古代ローマ社会の世相を揶揄する表現だと知っています。彼は読書家で、NHKの教養番組も担当しているのに、こんな基本的な事も知らないのかと驚きました。」と記されていた。
恥ずかし乍ら自分も、この喩えを知らなかった。意味を調べてみて「そういえば、そんな事を習ったかも・・・。」とは思ったけれど、知らなかったにほぼ等しいだろう。「こんな基本的な事も知らないのか。」と、自分も多くの人から驚かれてしまうに違いない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_6.gif)
唯、敢えて太田氏を擁護するならば、「アメリカの現大統領の名前を知らない。」とか「日本の通貨単位が判らない。」とかというならば別だが、「『パンとサーカス』という喩えが、それ程迄に基本的な知識なのかなあ。」という思いが在る。知らない事柄を然も知っているかの様に振る舞い、偉そうな主張をする黒光りした顔の某司会者よりは、「知らない事を、公の場で『知らない。』と言える人」の方が遥かに自分は好感を持てるし。
過去に、こんな経験をした事が在る。社内の御偉いさんがズラリと顔を並べた席で、或る人物が一寸した喩えを口にした。一定年齢以下ならば恐らく100%理解出来る喩えだったが、それに対して或る御偉いさんが「それどういう意味なの?」と微笑み乍ら質問。その人の事は自分も良く存じ上げていたが、非常に頭脳明晰で、尚且つ若者文化にも結構精通した人物。「この人が、こんな喩えを知らない訳も無いだろうに・・・。」と訝しく思ったのだが、喩えを口にした人物が「あっ、済みません。それは、こういう意味なんです。」と説明して、その場は和やかなまま時間が過ぎて行った。
「その聞き返した御偉いさんは、意味を判った上で質問したのだろうなあ。」と、後になって思った。「自分は判るけれど、他の人達が判らない可能性も在る。だったら判らない振りをして、聞いてみるか。」という思いが、気配り上手な彼に在ったのではないかと。彼よりももっと偉い人物が「それは、どういう意味?」と聞いたなら、その人物も、そして喩えを口にした人物も居心地が悪かろう。だったら、自分が恥をかけば済む事だ。そういう配慮が在ったのではないかという気がしてならない。
司会者という立場だからこそ、「知っていても、敢えて判らない振りをする。」事が在るかもしれない。その事で“答え”を引っ張り出し、そして皆が理解出来る様にする。今回の太田氏がそうだったかどうかは判らないけれど、そういうテクニックも時には在ると思う。知ったか振りをして仕舞い勝ちな自分には、なかなか使えないテクニックだけれど・・・。
議員の喩えに対して司会者の芸能コンビの一人(爆笑問題の太田光氏を指していると思われるが。)が、「何ですか、それ?」と聞き返したのだとか。その事に対して投稿者は、「大した教養の無い私でも、古代ローマ社会の世相を揶揄する表現だと知っています。彼は読書家で、NHKの教養番組も担当しているのに、こんな基本的な事も知らないのかと驚きました。」と記されていた。
恥ずかし乍ら自分も、この喩えを知らなかった。意味を調べてみて「そういえば、そんな事を習ったかも・・・。」とは思ったけれど、知らなかったにほぼ等しいだろう。「こんな基本的な事も知らないのか。」と、自分も多くの人から驚かれてしまうに違いない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_6.gif)
唯、敢えて太田氏を擁護するならば、「アメリカの現大統領の名前を知らない。」とか「日本の通貨単位が判らない。」とかというならば別だが、「『パンとサーカス』という喩えが、それ程迄に基本的な知識なのかなあ。」という思いが在る。知らない事柄を然も知っているかの様に振る舞い、偉そうな主張をする黒光りした顔の某司会者よりは、「知らない事を、公の場で『知らない。』と言える人」の方が遥かに自分は好感を持てるし。
過去に、こんな経験をした事が在る。社内の御偉いさんがズラリと顔を並べた席で、或る人物が一寸した喩えを口にした。一定年齢以下ならば恐らく100%理解出来る喩えだったが、それに対して或る御偉いさんが「それどういう意味なの?」と微笑み乍ら質問。その人の事は自分も良く存じ上げていたが、非常に頭脳明晰で、尚且つ若者文化にも結構精通した人物。「この人が、こんな喩えを知らない訳も無いだろうに・・・。」と訝しく思ったのだが、喩えを口にした人物が「あっ、済みません。それは、こういう意味なんです。」と説明して、その場は和やかなまま時間が過ぎて行った。
「その聞き返した御偉いさんは、意味を判った上で質問したのだろうなあ。」と、後になって思った。「自分は判るけれど、他の人達が判らない可能性も在る。だったら判らない振りをして、聞いてみるか。」という思いが、気配り上手な彼に在ったのではないかと。彼よりももっと偉い人物が「それは、どういう意味?」と聞いたなら、その人物も、そして喩えを口にした人物も居心地が悪かろう。だったら、自分が恥をかけば済む事だ。そういう配慮が在ったのではないかという気がしてならない。
司会者という立場だからこそ、「知っていても、敢えて判らない振りをする。」事が在るかもしれない。その事で“答え”を引っ張り出し、そして皆が理解出来る様にする。今回の太田氏がそうだったかどうかは判らないけれど、そういうテクニックも時には在ると思う。知ったか振りをして仕舞い勝ちな自分には、なかなか使えないテクニックだけれど・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_deject.gif)
その時、「あたし、お料理ぜんぜん知りません」といって、ボケているアシスタントがおりますが、仔細に観察すると彼女は、かしこくて、観ている人の代表で、先生に料理の説明をさせていることが、判ります。知らないふりというのも技術ですね。
ちなみに私も「パンとサーカス」の件は知りませんでした。
実はその同期の姉さん芸能人(=最近は全く話題にもなっていません)で、うちの会社の幹部の嫁ということを知りました。
自分は一時、その同期の部下でした。当時は、いやでいやで仕方なかったが、同期の心中を察するとこの同期(部署は違うが今では上司)も複雑な思いをしているのではと思い、今ではあまり気にしていません。しかもこの同期が持ってきた案件の仕事をしているので今の自分があるのもこの同期のおかげかなとも思っています。
タイトルどおり、しらんぷりしていますわ。飲み会でこの同期がいる時は、酔っ払わないようにしていますよ。
在り勝ちな話ですね。
「自分の能力は低いけれど、縁故で入社出来た。」というのをきちんと自覚した上、入社して以降遮二無二自身を磨く・・・といった人物ならば良いのですが、そういった事を全く弁えずに、横柄な態度で接して来るという輩は本当に困ったもの。
「自分が知っている事が基本。」と考えてしまうののもどうかと思うけれど、その基本を万人に押し付けるという姿勢も同様にどうかと思いますよね。
昔は調べ物をするのでも、載っていそうな書籍類を捜すのが先ずは一苦労。そしてやっと載っていそうな書籍を見付けても、良く良く調べてみると載っていなかったなんて事がざらに在りました。それを考えると今は、インターネットで即座に見付けられてしまうのですから便利になった訳ですが、それはそれで問題も。数多の情報が果たして事実かどうか判らず、それを自分なりに検証しないと酷い目に遭ってしまう。
社会科の授業で言えば日本史は大好きだったけれど、世界史や倫理・社会等は不得手だった事も在り、恥ずかし乍らこの「パンとサーカス」という言葉は知りませんでした。説明を読んで「成る程、そういう意味か。」と思いましたけれど、確かに「サーカス」という喩はピンと来ない物が在りますね。
この間島耕作のマンガを読んでいるときに
よく使われていました。
読者への説明を、質問の形で示してました
(島耕作は当然知ってないとおかしい事柄だったので)
>台本
今のバラエティ番組は、しっかりした台本があるらしいですね。
しかし関西のそれは
「チラシの裏」程度しか無いとか。
「ここ5分 ○○さん お任せ」とか
本当?
可成り有名な比喩の様で、改めて己が無知を恥じる次第。
視聴からすると「アドリブ」と思える様な遣り取りでも、実は「台本通り」というケースが結構在るみたいですね。先達て新聞の記事で目にしたのですが、あの島田紳助氏の番組ではほぼ100%台本通りに進められているのだとか。彼の突っ込みに対してゲストがボケるというのも完全に台本通りで、少しでもボケを誤ると、その度に撮り直しなのだそうです。