*********************************
「1軍登録無しでも引退試合出場可『引退特例』創設へ」(7月3日、日刊スポーツ)
日本野球機構(NPB)の理事会と12球団による実行委員会が3日、都内で開かれ、「現役引退する選手が出場選手登録の入れ替えをしなくても、引退試合に出場出来る様にする『引退特例』の創設。」に付いて議論した。
出場選手登録の上限は28人だが、「引退試合を行う選手を、其の試合に限り29人目で登録する事が可能。」になり、引退セレモニー等が遣り易くなる。8月の実行委員会で、正式決定する見通し。
MLBから改正の申し入れが在ったポスティング・システムに付いては、米国側との交渉の中間報告が行われた。NPB・井原敦事務局長は「(MLB側から)案が来て、此方側から問い合わせを掛けて、こんな返事が来ました、という遣り取り。纏まるには未だもう少し、何回かや遣り取りをしないといけない。」と説明した。
侍ジャパンの新監督人事に付いては、12日のオーナー会議で強化本部の新設を含めて、経過報告を行う事を確認した。
*********************************
順位が大方確定して以降、行われるのが引退試合の常。「順位が大方確定しているのだから、引退する選手を出場選手登録しても、大勢には関係無い。」という考えも在ろうが、「限られた出場選手登録の枠を引退選手に使う事で、若手選手を育てる機会が失われてしまう。」という現実も在ると思う。そういう意味で、今回の「引退特例」という考え方は良い事だ。
MLB側から改正の申し入れが在ったというポスティング・システム、其の内容が判らないのでどうこうは言えないが、「日本プロ野球界として死守しなければならない点は、是が非でも守らなければいけない。」と思う。規制緩和は必要だけれど、何でも彼んでも“縛り”を取っ払ってしまえば、“組織”が悪い意味でグチャグチャになってしまう事も在るのだから。
侍ジャパンの新監督に付いては、「時間を掛けて、新監督を育成する。」というのと、「新監督をきちんとサポート出来るコーチを集める。」という観点が必要だろう。そうじゃ無いと、結局は“蜥蜴の尻尾切り”が繰り返されるだけだから。