ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

少しでも批判する人間は“非国民”

2017年07月06日 | 政治関連

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坂上忍安倍首相の『こんな人達』発言は『圧力』」(7月4日、日刊スポーツ

 

俳優の坂上忍(50歳)が、菅義偉官房長官が安倍晋三首相の「こんな人達」発言に問題は無いとの認識を示した事に疑問を呈した。

 

菅義偉官房長官は3日の記者会見で、安倍晋三首相(自民党総裁)が東京都議選街頭演説した際、野次を続けた一団を「こんな人達」と批判した対応【動画】に問題は無いとの認識を示した。

 

4日放送のフジテレビ系「バイキング」【動画】は此の問題を取り上げ、坂上は立場の在る人間こそ、何か反対意見で在るとか野次が飛んだとして、真面に相手しちゃったら、其の時点で負け。其の時に、どういう対応を取るか。が重要だとの考えを示した上で、安倍首相の発言に「吃驚した。」と語った。

 

更に菅氏が安倍首相の対応に「首相の発言は、極めて常識的だ。」、「民主主義国家なのだから、選挙応援の発言は自由だ。」とした事に、(安倍首相に)発言の自由が在ると言うなら、じゃあ我々一般人の発言の自由も在る。此方(安倍首相)は国の最高権力者ですよ? 『此れ、同じなんですか?』ってお聞きしたい。だって、重みが全然違うし、圧力が全然違いますよ。憤った。

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自身の傲慢極まり無い言動に加え、“御友達達”の愚かな言動で、今回の都議会議員選挙では自民党に逆風が吹き荒れた。元々、自分の“御友達”で周りを固めた状況では虚勢を張れるけれど、アウェーでは冷静で居られない“御子ちゃま”の安倍首相なので、今回は自身が街頭演説に出るのを控えていたが在る。

 

そんな彼だが、選挙の終盤には「流石に、自民党総裁として街頭演説をしない訳にはいかないだろう。」と思い、「自民党にとって“聖地”とも言える彼の場所ならば、大歓迎してくれるだろう。」と秋葉原を街頭演説場所に決めたのは想像に難く無い。ところが、予想に反して多くの野次が飛んだので、ああも打ち切れたのだろう。

 

「人の演説を邪魔する様な行為を、自民党は絶対にしない!」、「憎悪からは、何も生まれない。こういう人達に負ける訳にはいかない!」と安倍首相が打ち切れていた映像を見て、正直情けなくなった。野党から不都合な質問を受けると、野卑な野次を飛ばしたり、憎悪に満ちた言動を好んで見せる安倍首相が、「良くそんな事を言えるなあ。」と思うし、一国のトップがの場あんな幼稚な対応をしたのは、国民として恥ずかしくてならなかったからだ。

 

「こんな人達」とは言っているが、意味合い的には「此奴等」と言っているのも同様。過去に何度か書いているけれど、安倍首相は「自分に阿る人間だけが“国民”で在り、少しでも批判する人間は“敵”で在り、“非国民”と考えている。」としか思えない。世の中に色んな考えが存在するなんて、彼の頭の中には無いし、少しでも批判する人間は“守るべき国民”では無いのだ。実に狭量で、今時幼稚園児の方が余程大人かもしれない。

 

安倍首相が暴言吐いた際、彼の横に石原伸晃経済財政政策担当大臣がヘラヘラ笑いを浮かべ乍ら、「そうだ、そうだ!」と拍手していた。馬鹿だとは思っていたけれど、真正の馬鹿の様だ。

 

又、今回の件に付いて問われた菅官房長官が、馬鹿の一つ覚えで「全く問題在りません。」と答えていたのも、呆れ果ててしまった。坂上忍氏が指摘している様に、一国の首相は“国民の生殺与奪権”等の強権を握る存在で在り、一般国民と全く同等に扱うのはおかしい。“自分の立場”を弁えず、幼稚な言動を繰り返す人間が国の中枢に居るというのは、国民にとって本当に不幸な事。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2017-07-06 23:56:14
テレビニュースでこの映像を見て、正直笑っちゃいました。情けなさを通り越して・・・。
最近国会中継で確か、「そうやって人を指さすのはやめた方がいい」と野党の質問者に反論していたのを見ましたが、秋葉原の街頭演説では、安倍ちゃん自身がヤジを飛ばしている人たちに向かって、「こんな人たち」って指さしてましたねえ。
「反省」や「丁寧な説明」も、その言葉を発しただけで反省や丁寧な説明を果たしたと思っている節がありますね。
日本語の意味を知らない人間が一国の首相をしている、そのことだけでも不幸なことです。
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>悠々遊様 (giants-55)
2017-07-07 02:18:53
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

一橋大学の学園祭で講演を行う予定だった百田尚樹氏が、『レイシストを呼ぶのはおかしい。』といった抗議が元で、講演がキャンセルされたというニュースが、以前報道されました。彼の言動に対して辟易とさせられる事が多いけれど、『自治』が認められている大学で、抗議が在ったからといって講演をキャンセルしてしまうというのは、個人的にどうかと思いました。

でも、笑ってしまったのは、百田氏が「言論の自由を封じる行為だ!」と主張していた事。確かに其の通りでは在るのですが、では、自民党議員の会合の中で「政権に批判的なメディアは潰せ!」と言ったのは誰だったのか?其れこそ言論の自由を封じる行為だと思うのですが、御当人は「冗談で言ったに過ぎない。」の一言で済ませていた。

安倍首相もそうですが、どうして極論を吐く人って、こうも「自分は何を言ったりしたりしても許されるけれど、他人が同じ事をしたら許さない!」という輩が多いんでしょうね。

又、今回の「こんな人達発言」に対し、一部の著名人の間から、「彼の発言の部分だけを切り取って、批判するのは印象操作だ。」と安倍首相を擁護する声が上がっている様ですが、全部が全部そういう趣旨で批判しているのだろうか?少なくとも自分は、今回の件だけを切り取って安倍首相の“首相としての資質”を問題視しているのでは無く、彼の第一次政権の頃から指摘している事。「今回の発言の前後全てを聞けば、問題無い発言。」とするならば、其れこそ「首相たる安倍晋三氏の“一部だけ”を切り取っての主張。」だと思うのですが。
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