先日、「元タレントの上岡龍太郎氏が先月19日に、呼吸不全にて81歳で亡くなっていた。」事が明らかとなった。今回の訃報によって驚いた事実が2つ在り、1つは「彼が、兄弟漫才コンビ『ミキ』の伯父で在る。(ミキの2人の母親は、上岡氏の実妹。)」という事実、もう1つは「上岡氏が高校時代、当時東京に進出していた司会者・浜村淳氏に弟子入りを申し入れるも、断られた。」という事実だ。上岡氏が、彼の浜村氏に弟子入り志願していたとは・・・。
「『弟子入り志願するも、断られた。』という経験が在る。」と言えば、御笑いタレントの板尾創路氏もそうなのだとか。彼は高校卒業後、10代の頃らしいが、御笑いタレントになりたくて、当時スターだった島田紳助氏に弟子入り志願すべく、島田氏の自宅を訪れる事を考えた。板尾氏は島田氏の自宅が何の辺に在るのかは知っていたが、具体的に何処なのかは知らなかったそうで、取り敢えず「島田氏の自宅を管轄している(と思われる)市役所。」を訪問。「島田紳助さんの自宅を教えて下さい。」と尋ねると、窓口の女性は地図を見て、「長谷川さん(島田氏の本名)の家は此処ですよ。」と“普通に”教えてくれたと言う。
TVドラマやドキュメンタリー番組等でも屡々取り上げられる様に、「相手が公的or私的組織を問わず、個人情報を問うと、『個人情報に関する事は、個人情報保護法によって明らかに出来ないんです。」と断られる今。余りにも杓子定規で「厳し過ぎるなあ。」と思う事が今は多いけれど、昔は逆に「個人情報の管理が杜撰過ぎた。」のだ。
自分(giants-55)が子供の頃、子供向けを含めた当時の雑誌には、「好きな有名人にファン・レターを送ろう!」といった感じで、歌手や俳優、プロ野球選手等、当時の有名人達の自宅住所が“普通に”記されていた。今では考えられない事で在る。
つい最近(2年前)まで、NTTが「ハローページ」という名前の、個人の名前、電話番号、住所を記載した電話帳を各家庭に配布してました。公衆電話ボックスにも置いてありましたね。何年か前からは、掲載を希望しないよう申し出れば掲載されないようになりましたが。
最近はどうか知りませんが、以前ハローページを捲っていたら、芸能人の芸名・本名も記載されていてへえーと思った事があります。
これも今はどうか分かりませんが、近くまで来て家が分からない時、交番で尋ねても壁に貼った地図で詳しく教えてくれてましたね。今同じように交番で尋ねたら、「個人情報なので教えられない」と断られるのでしょうか。
結局の所、昔は個人の電話番号や住所を悪用する人なんかいなかったから、普通にどこでも教えていたという事でしょう。決して杜撰だったわけではないと思います。悪用する人や組織が増えたから厳しくなったのでしょうが、嫌な世の中になりましたね。
「『昔に比べて、凶悪な少年犯罪が格段と増加した。』と言われるが、実際には戦後直ぐの方が圧倒的に凶悪な少年犯罪は多く、近年は寧ろ減少傾向に在る。」そうです。そんな感じで、昔も「個人情報を悪用した犯罪は少なからず在ったのかも知れませんが、其処迄悪質な物は無かた。」という可能性も在りますね。
志村けん氏が御笑いの世界に進みたくて、雑誌に載っていたいかりや長介氏の自宅住所を元に、弟子入り志願に行ったという話は有名。今じゃあ考えられないですね。