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「85歳女性、1億円超の紙幣切り刻んで死去 遺族への嫌がらせ?」(11月6日、AFPBB News)
オーストリアで、85歳で死去した女性の遺留品から細かく切り刻まれた大量のユーロ紙幣が見付かった。総額100万ユーロ近くに上り、遺産を相続する親族への嫌がらせの為に、女性が細断したと見られる。
司法当局が5日、明らかにした所によると、高齢者施設で亡くなった此の女性のベッドから総額95万ユーロ(約1億2,600万円)分の紙幣と預金通帳が見付かった。ユーロ紙幣も通帳も、漏れ無く細断されていた。
検察当局者はAFPに、「切り刻まれた紙幣は女性自身の財産で在り、刑事事件として成立しない為、遺族はどうする事も出来ない。」と語った。
だが大衆紙「クリア」は、「最後に笑うのは、遺族の方だ。」と報じている。クリアによれば、オーストリア国立銀行(OeNB、中央銀行)は「寸断された紙幣に付いて、出所を証明出来れば、全額交換に応じる。」と話している。
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オーストリアで使われている紙幣は「ユーロ紙幣」で在り、其の種類は「5~500ユーロ」の7種類。今回の総額95万ユーロ、紙幣の内訳が判らないけれど、仮に「最も流通しているとされる『20ユーロ紙幣』だけ。」とするならば、総枚数は「47,500枚」という事になる。紙幣細断に鋏を用いたのか、又はシュレッダーを用いたのかは不明なれど、此れだけの枚数を細断するのは、容易な事では無い。
大量の紙幣のみならず、預金通帳迄細断していたという女性。其処迄するというのは、若しかしたら何等かの精神疾患を患っていたのかもしれない。そうでは無かったら、元記事に在る様に「遺族に対する嫌がらせ」なのだろうけれど、其れなら其れで物凄い“憎悪”を感じる。そんなにも強い憎悪を親族に対して抱いているならば、亡くなる前に全財産を使い切るなり、寄付するなりすれば良かったのに・・・。
「オーストリア国立銀行は『寸断された紙幣に付いて、出所を証明出来れば、全額交換に応じる。』と話したそうだが、仮に出所が証明出来た所で、“証明出来た出所での全額”が必ずしも“細断された紙幣の総額”と一致するとは限らないのでは?一部を使ってしまっているかもしれないし。(だからと言って、細断された紙幣を全て繋ぎ合わせ、鑑定するという訳にもいかないだろうけれど。)