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「『食洗機在り。』4人に1人・・・上がらぬ普及率の理由」(5月7日、NewsCafe)
食器洗浄機の歴史は意外に古く、日本初の“電気自動皿洗い機”「MR-500」が松下電器産業(現・パナソニック)から販売されたのは、昭和35年の事だ。唯、洗濯機と見紛う程の大きさだった為、「置く場所が無い。」と不評。其の上高値で、普及には至らなかったらしい。
其れから50余年を経て、食洗機は進化した。キッチンの上に置ける卓上タイプの他、システムキッチンに組み込めるビルトイン・タイプも登場。近年ではビルトイン型が市場の4分の3を占め、主流だと言う。然し、総務省・全国消費実態調査によると、其れでも「食器洗い機」普及率は30%弱の様だ。
NewsCafeの「アリナシコーナー」では、「自宅に食洗機・・・在りか無しか」という調査が実施されたらしい。結果と共に、様々な意見を御紹介しよう。
【在り・・・25.6%】
■手荒れ防止、節水、楽。10年以上使用してますが、壊れませんよ(笑)。
■ビルトイン・タイプの食洗機が在ります。便利。
■家を建て替えた際に付けました。夜だけ使いますが、便利です。
■無い生活は考えられない。手入れなんて、超簡単。
■母子家庭。思い切って買いました。助かってます。
■上手く使えば、時間と水の節約。
■主人が買ってくれました!
■大家族・・・皿の数が半端無い・・・欲しいです。
■欲しい!! 願望!
■単身赴任中は、喉から手が出る程欲しかった。今じゃ、自分が食洗機。
【無し・・・74.4%】
■手洗いしないと、ちゃんと落ちたか心配だから要りません。
■手洗いです。在れば楽なんだろうけど、本当に綺麗に洗えるのかな?
■置きたくても、スペースが無い。
■贅沢家電は要らない。
■彼はどうもいかん!何か信用ならん!
■欲しい・・・貰えたら付ける(笑)。
■家には無い。羨ましい。
■欲しいと思うけど、家族少ないから、手でも大した事無い。
■無い!欲しいと思った事も無い!
■自分が、責任持って洗います。
結果は【在り派】25.6%・・・「今後欲しいという意味で在り。」としている人も多い為、実質的に“食洗機が家に在る人”は2割程度といった所だろうか。欧米のキッチンでは普及率95%以上と言われているので、其の差は大きい。一方で【無し派】にも「欲しい!でも、今は無いから無し。」としている声が在り、伸び代の存在は窺えるのだが・・・。
面白いのは、実際に食洗機を利用した人の意見も【在り派】と【無し派】に分かれている点だ。【在り派】には「一度使ったら、手放せない!」という意見が寄せられているが、【無し派】には「前在ったけど、手洗いの方が速いし、庫内清掃が嫌。」というコメントが届いている。此の使用感の差は、食洗機のメーカーやタイプの違いによる物ではないだろうか。
一般的に、卓上タイプよりもビルトイン・タイプの方が、静音性・洗浄力・耐久性等、様々な点で優れていると聞く。然し、日本の住宅事情では、リフォームしない限り、ビルトイン型は難しいという家も多いだろう。日本で“食器洗浄機”全体の評価が上がらないのも、致し方無いのかもしれない。
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「欧米で、食器洗浄機が可成り普及している。」というのはイメージ的に理解していたが、普及率95%以上(と言われている)というのは「思っていた以上に凄いなあ。」と。又、「日本で初めて“電気自動皿洗い機”が販売されたのは、今から55年前の昭和35年。」というのも、「そんなに早かったんだ。」という驚きの思い。
我が家の場合、食器洗浄機を2度購入した。共に、卓上タイプ。最初は20数年前、ボーナスが出た際に奮発して購入したのだが、家人が居ない際等、結構重宝した。汚れ落ちは「まあまあかな。」という感じだったが、稼働時の音の煩さに辟易とさせられた。
2度目に購入したのは、今から6年程前だったか。静音性が高い物を選んだのだが、余り使う事無く、今は取り外されて、押入れの中に眠っている。
2台共に言える事だが、「皿の種類(形状や大きさ)&枚数を比較的多く使う我が家に在っては、庫内の細かい区切りが邪魔。」というのが凄く在った。「使えば便利は便利だけれど、皿等をセッティングしたり、取り出したりするのが結構厄介。」で、「そういう点からも、今一つ普及していないのではないか。」という気がしている。
箸等をセットするスペース、使い勝手の良さを考えたのでしょうが、却って使い難さは在りますよね。自分も杓文字のセットには苦労したし、又、スプーンが下に抜けてしまい、危うく其の儘で“プロペラ”を回してしまいそうになったし。
「手洗いよりも、少ない水量で済む。」というのが食器洗浄機の売りの1つですが、確かに水量は少なく済むのかもしれないけれど、彼の大音量とセッティングの面倒さを考えると、考えてしまいますね。