「ハアー 佐渡へ 佐渡へと 草木も靡くヨ♪」とは民謡「佐渡おけさ」(動画)の有名な出出しだが、今の政界は差し詰め「維新 維新と 草木も靡く♪」という感じだ。橋本徹市長に秋波を送る人物は与野党を問わず、己が主義&主張を捨て去ってでも擦り寄る姿は、見苦しさしか感じ得ない。
胡散臭い人物程「維新」というフレーズを声高に叫び、橋下市長との近しさをアピールする事で、自身の選挙活動を有利に運ぼうとしているのが見え見え。「話題になっている出来事ならば何でも飛び付き、自身をアピール出来るならば、デマや中傷をも平気の平左で拡散する某女性議員。」なんぞは、何時の間にか自身のブログにちゃっかりと「維新」の文字を掲げ出したのだから、最早笑うしかない。
小泉チルドレンや小沢チルドレンと呼ばれる連中には、糞の役にも立たない輩許りが目立ったけれど、「『維新政治塾』に在籍し、国政を目指している塾生の中にも、怪しげな者が少なくない。」という話を良く見聞する。「玉石混淆」という言葉が在るけれど、「維新政治塾は、『石』許り。」という話も。
抑、All-or-Nothing Thinking(全か無か思考)の橋下市長には危うさを感じる事が多い。「取り巻きに、胡散臭い連中が多い。」のも気になる所だが、「原発の再稼働」を始めとして、コロコロ変わる彼の主張には信を置く事が出来ない。昔、中曽根康弘元首相が「政界の風見鶏」と呼ばれたが、「世の中の風(世論)を見極めて、スタンスをコロコロ変える。」点では、中曽根元首相以上の風見鶏かもしれない。
来たるべき衆議院議員総選挙では、此れ迄以上に「強風」が吹き荒れそうな状況。詰まり、強風に上手く乗っかりさえすれば、どんな輩でも当選してしまう可能性が在るだろう。「国会議員になって国民の為に、“具体的に”何かがしたい。」というのでは無く、「名誉や利益を得る為に、国会議員になりたい。」という、「国会議員になる事が最終ゴール」という人間を、もう此れ以上増やしてはいけない。